介護のスキルアップ

要介護度を知りモニタリングシート作成に取り組もう!

モニタリングシート作成でご利用者様の要介護度や、日常の情報収集は必須です。ケアマネジャーの業務にあたるために、おすすめしたい1記事です。

求人を紹介してもらう

要介護とは

介護に関わったことがない人だと、あまり馴染みがないのが要介護や要支援という言葉。要介護は、介護を受ける時に必ず必要になる資格のようなものです。
どういうものなのかを詳しく説明していきます。

介護を受けるために必要な要介護

要介護とは、ご利用者様が現状の日常生活の中でどのような介護を必要とするのかを判断する基準のようなものです。
この判定は、厚生労働省が基準を定める「要介護認定基準時間(介護にかかる時間)」を基準にして要支援を含めて7段階に区分され、そこに「自立」を加えると8段階になります。

要介護は1〜5まで段階があり5段階です。
この判定は、要介護1が自立度が高く比較的介助度が低い人です。反対に、要介護5は自立度が低く比較的介助度が高い人です。
認定には自治体と介護認定審査会の判定が必要で、要介護の認定が降りると介護保険サービスを使用する際にサービスを受ける際の自己負担額が1割(所得によっては2〜3割に変動あり)となります。

要介護の定義

「身体上又は精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部又は一部について、厚生労働省令で定める期間にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態」

※参考: 厚生労働省「要介護認定に係る法令

厚生労働省ではこのように定義づけされています。この基準に満たされたご利用者様が、要介護認定されます。

モニタリングシートとは

次に介護サービスを受ける上で関係のあるものが、モニタリングシートです。そのモニタリングシートについて、この章で説明していきます。

モニタリングって何?その目的は?

介護現場でのモニタリングは、ケアプランに沿って行われている介護サービスがご利用者様や家族のニーズに現在も合っているかを確認するために行うものです。
そのため、モニタリングシート作成の上での注意点を今から説明していきます。

ケアプラン通りにサービスが行われていたかの確認

最初に注目するべきは、今までのケアプランの中でケアプラン通りにサービスが行われていたかを確認します。
ケアプランは介護を必要としているご利用者様と家族、その間で出てきている問題を解決するために存在します。
そのため、現在もケアプラン通りに行われているかどうかは重要で、もし行われていなければその問題を解決する必要があるのです。

前回のケアプランに対する満足度と、サービスの変化を確認

ご利用者様と家族のニーズに対する満足度や、必要なサービスに変化がないかを確認します。実際にサービスを受けてみての感想や、今現在のご利用者様の身体状況を確認する必要もあります。
また実際にサービスを提供しているスタッフの聞き取りなども行い、介護士の目線なども取り入れてサービスをこのまま続けて良いものかどうかの確認が必要です。

ご利用者様と家族の要望の変化も確認

介護目線で話をしても、ご利用者様と家族がそのサービスを求めているとは限りません。
実際にあったことですが、入浴などのサービスを提供した時のことです。ご利用者様は聞いていたより自立されていて、ご利用者様の入浴中は介護士の筆者はほとんど何も行わず、見守りのみで終わったサービスがありました。
この例でもわかるように、ご利用者様と家族がそのサービスを必要としているかどうかと、本当に必要としているサービスは異なることがあります。
その擦り合わせのためにも、ご利用者様と家族の意見はよく聞き取りする必要があります。

ケアプランの目標達成度の確認

ケアプランには短期目標と長期目標が存在します。
この2つの目標がどこまで達成されているのかを確認する必要があります。
確認をすることで、ケアプランに実用性があるかどうか分かるからです。
目標が達成できていたら次の目標設定が必要です。
反対に目標が達成できていなければ目標の変更を必要とする場合があるからです。
ご利用者様の中には、リハビリや日々の生活に意欲的な人などもいるので、この見直しでご利用者様の人生を左右することもあります。

ご利用者様と家族、現場のスタッフとの信頼関係構築

基本的にケアマネジャーは介護現場での業務に従事することはありません。
なのでモニタリングシート作成時するための情報はご利用者様と家族、現場の介護スタッフのみが知っています。
そのため正確な情報を知るためにはご利用者様や家族、介護現場スタッフのちゃんとした情報だけが頼りです。
この信頼関係が欠けていると、ご利用者様や家族が本心を話してくれないこともあり実際のモニタリングシートからケアプランへの落とし込みの時にズレが出て来てしまい、本当鬼受けたいサービスとは違うケアプランを提供してしまうことがあります。先ほどお伝えした入浴サービスの例が良い例です。
介護の現場において、本音を言う言わないは実際にあるため信頼関係の構築は必要なのです。

>>ケアマネジャーの求人を探す

要介護認定のもらい方とその過程

要介護はどのように決まるのか。これはモニタリングをする以前の話で、介護を受けるために行われる認定業務です。一体誰が行うのかをこの章で紹介します。

要介護認定は誰が行うの?

この判定は、各市区町村にある認定調査員による訪問調査から始められます。これは、調査員がご利用者様に心身の状況確認を行い、その結果と被保険者の主治医が作る「主治医意見書」に基づいて、コンピュータを使い1次判定が出されます。その後、介護認定審査会主治医意見書確認による2次判定が行われます。その結果、要支援もしくは要介護の認定が決まります。

要介護度はどう違うのか

要介護1

立ち上がったり歩く行為が不安定な方が多く、日常の生活全てではないものの、部分的に介助が必要な人が当てはまります。

要介護2

要介護1の方よりも歩くことや立ち上がり困難な方が多く、日常生活全般に対して部分的な介助が必要な方が当てはまります。

要介護3

立ち上がりや歩行が自力では行えず、日常生活全てで介助を必要としている状態の方が当てはまります。他に、認知症の症状などで日常の生活に支障をきたしている方も当てはまります。

要介護4

立ち上がりと歩行が自力では行えず、日常生活全てに介護を必要としていて、介護がないと生活を行えない方が当てはまります。
コミュニケーションの面でも理解力の低下、意思疎通も難しい状態です。

要介護5

寝たきりの方が多いです。日常生活において全てのことに介助が必要です。
理解力の低下と意思疎通も要介護4より難しい状態と言えます。

まとめ

要介護とモニタリングシートは、どちらもサービスを提供する上で重要な情報源です。
どちらが欠けても、ご利用者様が本当に望むサービスは提供できないため、この仕組みを知り、知った上で介護士とケアマネジャーが仕事に取り組む意味は大きいと思います。この1記事が少しでも読者の一助になれればと思います。

「ミラクス介護」では、あなたの転職活動を求人紹介から入職決定まですべて無料でサポートさせていただきます。

ミラクス介護とは?

ミラクス介護の特徴

  • 介護職がおすすめする求人サイトNo.1(実施委託先:日本トレンドリサーチ 2020年1月実施:サイトのイメージ調査)。
  • 介護業界では最大級の求人数を保有しています。
  • 介護の専門知識を有するコンサルタントがサポート。

「ミラクス介護」に登録するメリット

  • 求人情報には載っていない、評判や施設情報を提供します。
  • 無料で履歴書・職務経歴書を添削します。
  • 無料で面接対策をサポートします。
  • 登録した方限定で、ご案内可能な求人があります。

上記の特徴のようにあなたの転職を全力でサポートさせていただきます!

伺った希望条件からピッタリの求人をピックアップすることやお給料・勤務時間などの待遇面の交渉などをあなたに代わって、弊社のコンサルタントが行います。きっとあなたが希望するお仕事を見つけることができます。

ご相談をお待ちしております!

ミラクス介護 無料登録