介護のキャリアアップ

【現役解説】作業療法士の給料は安い?高い?徹底分析!

今回の記事では、作業療法士の給料について詳しく解説し、作業療法士の将来性やライフイベントも含めて、給料面を検討する重要性をお伝えします。
また、記事の中で給料が高い職場の情報や年収UPの方法についても説明し、記事を読むことで、将来的な給料面を知ることができます。
では、詳しくみてみましょう。

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作業療法士とは

知らない方もいるので簡単に説明します。作業療法士とは、理学療法士及び作業療法士法で定められている、リハビリ系の国家資格保有者のことです。病院を中心とした医療・福祉系の職場で必要とされている職業になります。作業療法士の免許を取得するためには、指定された養成校で医療・福祉の知識を学び、実習を経て、国家試験に合格することが必要です。それでは、気になる作業療法士の給料について解説します。

作業療法士の平均給料

作業療法士は医療職であり、病院など安定的な職場が魅力です。事業領域は医療系、介護系、障害福祉系と大きく3つの領域に分かれます。訪問介護や介護施設などは、応募の少なさから月給が医療系より高い傾向です。他には年代平均や男女別などでも比較・検討する必要があります。次で、詳しく説明していきます。

作業療法士の事業所規模別の平均給料

事業所規模でみてみると、10人規模では月給が若干高い傾向にあります。これは、介護系の給料のうち、処遇改善加算などの分配金が含まれると考えられます。一方で、賞与は低い傾向にあることから、年収ベースで検討すると1000人規模の事業所が高い傾向です。つまり、給料を比較・検討するには、年収ベースで考えることが必要です。
その他に、自身のライフプランも視野に入れる必要があります。結婚・出産などのライフイベントを予定している方は、育児休暇の取得実績や育児支援体制の有無など、福利厚生の充実度からも、考えることが大切です。

作業療法士の年齢別平均給料

作業療法士の平均給料は30歳半ばで465万円前後となっています。作業療法士は現役で就職する場合、21~22歳で就職し、13年目の計算です。世代としては、子育てや結婚を考える世代になります。給料水準は世代平均の給与と比較して少し高い傾向にあるので、安定性・給料の面では魅力的な職業です。
年齢平均給料の推移は20代で320~380万円、30代では400~430万円、40代になると470~490万円、50代では500~550万円となります。60代になると410万~440万円程度です。20代の伸びしろが高いのは、昇進や結婚・出産などで、役職や家族手当・住宅手当の付与などが関係していると考えられます。その後、微増に昇給します。60代で給料が下がるのは、定年を迎えて嘱託職員(契約社員)になることが、要因と思われます。それでは、男女別でも作業療法士の給料をみてみましょう。

作業療法士の男女別給料

今度は男女別・事業所規模で比較してみると、男性は443万円に対し、女性は401万円です。要因としては、女性は結婚・出産などで時短勤務などの機会も多いのかと思われます。やはり、ライフイベントを考えて、福利厚生なども検討することが、重要といえます。
次に、性別と年代別にみてみると20代~40代までは、女性のほうが低い傾向にあります。対して、50代では男性が490~548万円に対し、女性は512~563万となり女性のほうが多い給料です。定年以降は男女共に一般職になることが想定され、年収は下がる傾向です。男性のほうが女性よりも下落幅が少ないことが表から分かります。

月々の給料・ボーナスをシミュレーション

上記は月々の給料と賞与等の合計になります。賞与が年2回の場合は半分と考えて下さい。月給でみてみると、20代は25万前後、30代では30万、40代になると33万、50代で35万前後です。60歳以降になると、30万程度になります。20代前半の賞与が低いのは、初年度は賞与が1回だからです。

理学療法士と作業療法士の給料はどっちが高い?

理学療法士及び作業療法士の給料体系は変わりません。厚生労働省の資料からも同一職種として扱われており、同程度とされています。ちなみに、言語聴覚士や視能訓練士も同様に扱われています。これは診療報酬上、優劣がないことが要因と思われます。

作業療法士の給料はあがる?将来性は?

作業療法士の給料があがるかどうかについては、需要と供給の予測を知っておく必要があります。なぜなら、就業人数が増えて採用が簡単になるほど、給料が下がることが予測されるからです。作業療法士の需要予測は「今は作業療法士が足りず安定職業、将来は供給過多との予測」です。また、主なリハビリ対象である高齢者の人口推移は微増の予測になります。それぞれ、詳しくみてみましょう。

高齢者人口は微増~横ばい、作業療法士の働く職場の数も同様の可能性

高齢者の人口は増加傾向にあります。2050年から65歳以上の高齢者は若干の減少に転じていきます。一般に、高齢者になるほど身体機能が低下してリハビリニーズは高まります。よって、リハビリ需要は今後27年間において、安定的であることがわかります。しかし、需要に対して供給(作業療法士の数)が多いと、就職が困難になったり、給料が下がる要因になります。作業療法士全体数の推移が重要です。次の項目で解説します。

作業療法士は不足しているが、将来的には増えすぎるとの意見もある

現在はリハビリ需要に対して、供給がおいついていない。つまり、売り手市場であることがわかります。数年後には供給過多の予測もあることから、自分自身のスキルを高めることや経営的に魅力がある職場への転職など、対策を講じておくことが大切です。では、気になる作業療法士が年収をUPする方法をお伝えします。

作業療法士の年収をUPする方法!

作業療法士が年収をUPする視点をもつことは重要です。なぜなら、先程の需要予測からも将来を見据えて働く必要があるからです。最初に、管理職ポストを目指すことについて解説します。

管理職ポストを目指す

管理職ポストを目指すには、臨床スキルに加えて指導力が必要となります。新人指導などを積極的に行い、新規加算取得の提案を行うなど、管理職に必要なマネジメントを学んでおくことが重要です。

訪問系事業所・老健施設、事業規模が大きい職場へ転職する

訪問系や老健施設は求人応募の少なさから、給料体系が高い傾向にあります。ただし、事業規模が大きいほど賞与等の手当が充実する傾向にあるため、転職を検討する際は年収ベースで比較することが大切です。

独立開業を検討する

作業療法士は介護や児童のデイサービスを開業する事例もあります。これまでの知見を活かせるうえ、有資格者として働けるため、独立開業の優位性があります。自身の経営力しだいで年収の上限はありません。しかし、事業所の運営には採用、育成、人事制度、顧客獲得・顧客サービスなど経営に関わるスキルを磨く必要があり、リスクもあるので慎重に検討しましょう。

転職を考えている作業療法士の方へ

今回の記事は以上です。作業療法士の給料について以下の点を解説しました。
・給料の魅力: 30歳半ばで465万円前後。平均より若干高め。
・事業所希望が大きい、20代~40代までは男性のほうが年収は高い傾向。
・給料面は年収で比較検討することが需要。
・ライフイベントも含めて、福利厚生も検討することが大切。
・作業療法士の将来性について、現在は安定。将来は需要過多との予測。
・経営的に魅力がある職場への転職や自身のスキルを磨く事が重要。

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