介護の仕事研究

グループホームは認知症対応型共同生活介護ができるところ

高齢者グループホームには種類があります。この記事ではグループホームのご説明を中心に外部サービス利用型の仕組みもご説明していきます。

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認知症について

世間で認知症という病気は、今や有名になってきてはいるものの、実際のところその詳しい内容について知っている人は少ないです。
認知症にはいろいろな種類と、それぞれの症状があります。

まずは認知症についてご説明していき、その後認知症の種類についてご説明していきます。

認知症とは

認知症とは、何かしらの病気や障害などによって、脳の機能(認知機能)などが低下し、日常生活の中での記憶の障害が生まれたり、普段できていた事ができなくなったりする症状です。

認知症の中ではいろいろな形の認知症があります。その中でもオーソドックスで、最も多くみられるのはアルツハイマー型認知症です。脳の神経細胞の変性で、脳が少しずつ委縮していくものです。加齢により、誰でも物覚えが悪くなったり、人の名前や物事を忘れてしまうことがあります。

これは脳の老化によるものですが、認知症によるもの忘れは老化と比べるとさらに速いスピードで進んでいきます。
認知症の方の場合ですが、例えば10分前にこれから行うイベントの話をしたとします。そして10分後に、もう一度そのご利用者様にイベントの件で話しかけると、何のことなのかという様子になります。そのように、普通では考えられないスピードで忘れてしまうのです。

認知症と物忘れとMCIについて

世間一般で言うところの「ボケている」は認知症なのかというと、結論から言って違います。

ではどう違うのかと言うことになってきますので、説明していきます。

一般的にボケと思われがちな物忘れは、脳の生理的な老化からくるものなのです。
続いて、あまり聞きなれないMCIですが、これは軽度の認知症障害です。この症状は、認知症と同じく脳の神経細胞の変性、脱落や脳血管の障害から起こるものです。MCIが進行すると認知症の症状が強く出てくるのです。ここで大きな違いですが、物忘れはあまり進行することがありません。

しかし、認知症は違います。認知症は現状進行を止めることができないのが特徴です。MCIの時点では、2つの分かれ目となっていてそのまま認知症になる場合もあれば、改善して健常な状態に戻ることもあります。そのため、物忘れと認知症には大きな違いがあるのです。

他にも、判断力や自覚の面でも大きく違いが出てきます。
一般的な物忘れは、判断力も低下せず忘れっぽいことも自覚している方がほとんどです。MCIは判断力は少し低下気味ですが、物忘れの自覚はあることが多いです。
それが認知症になると、判断力は著しく低下し物事を忘れたこと自体に自覚が無くなってきます。そのため、日常生活でも物忘れの時は特に大きい支障はなく過ごせます。MCI症状の方も、何かしらの支援や工夫で支障なく生活できます。認知症になると、支障があり自立は困難になってきます。

ここで実際に、認知症を患っている夫婦宅に訪問介護に行った時のことをお話しします。

こちらにはキーパーソンの娘さんがいたため、自宅で2人とも生活している様子でしたが、お宅を訪問した時何か異臭がしました。
いわゆる便臭でした。匂いの元がどこなのか最初はわかりませんでしたが、数分探していたら場所が発覚しました。なんと、タンスの布団の中に奥様ご自身がトイレで失敗した下着を閉まっていたのです。
このようなことはよくあり、グループホーム勤務の時のご利用者様は失敗した下着をトイレの便器の中で手洗いしていました。健常な方には異常行動に映るかもしれません。この時のご利用者様の心理は「自分が失敗するはずはない。何かの間違いだ。」と思いその事実を自分で処理しようとした結果なのです。

このように聞くと、読者の皆様も少しは理解いただけるかと思います。それもそのはずです。今までそんな失敗したことのない自分がまさかと思うはずです。
ここで認知症の方の特徴として知っていただきたいのは、認知症の方は自分の認識では健常者の感覚で活動されています。そのため、家族や職員に「さっき行ったのにもう忘れたの?」や「さっき言ったのにもう忘れたの?」など否定的な言葉を言われると、不安になりパニックになる方がいます。

ここでお伝えしたいのは、認知症の方には不安を与えずにコミュニケーションを取るのがいいと言うことです。また、ご自身の中では意味のある行動しているということもおさえておくといいです。

認知症の種類

まず代表的なのが、アルツハイマー型認知症です。症状は物忘れや物事のを行う上での機能障害、失語症や日常の駆動に変化が現れます。

次に有名なのが、レビー小体型認知症です。認知機能の低下はもちろんのこと、パーキンソン状態やうつ状態、幻視や妄想などが有名です。

次は血管性認知症です。主な症状は、認知機能障害(個人差あり)や手足の痺れや麻痺、感情のコントロールがうまくいかないなどの症状です。

最後に、前頭側頭型認知症です。行動の変化で人柄と著しく異なる行動を取ったり、言語障害で発語量の減少、言葉の意味がわからない、物の名前が出てこないなどがあります。

認知症対応型共同生活介護とグループホーム

この章では認知症対応型共同生活介護とグループホームについて説明していきます。

まず最初に、認知症対応型共同生活介護とグループホームは、同義になります。その上で、認知症の方がグループホームにおいて、家庭的な環境や地域住民との交流を図ります。且つ介護スタッフによる入浴、排せつ、食事等の介護とその他の日常生活でのサポートを行うことで、ご利用者様の能力に応じて自立した日常生活を営むことができるようにするための施設です。

形態としては民家型、アパート型、ミニ施設型などがあり、1ユニット9名以下で、2ユニット以上のところもあります。グループホームを利用できるのは、原則施設の所在地の市町村に住んでいる認知症要介護高齢者になります。
認知症の方が、認知症対応型共同生活介護のグループホームで生活することのメリットですが、大きく3つほど挙げられます。

①少人数なので、以前の生活に近い環境で介護を受けられる。

②ご自身が住んでいた市区町村内で生活できるので、環境の変化に困惑しにくい。

③入れ替わりが少ないため、新しい人と交流する必要が少なく、環境の変化が少ない

以上のことから、認知症対応型共同生活介護のグループホームの存在意義は大きいと言えます。

まとめ

この記事では、認知症についてと認知症対応型共同生活介護のグループホームについて説明してきました。

高齢者の介護をしていると、多くの認知症の方と接する機会があります。今回の記事で、より多くの人に認知症の実情や環境を知ってもらえる1記事になればいいと思い書きました。
この記事が読者の方の仕事や、生活の一助となれれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。

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