介護のスキルアップ

【2023年最新版】手話通訳士になるための3つのステップ!試験情報や活躍する職場を解説

手話通訳士の資格をご存じですか?
「困っている人の役に立てる介護の仕事も好きだけど、手話通訳の仕事も興味がある」と、思っている方に向けて「手話通訳士って何?試験内容は?どんな仕事があるの?」などの疑問にお答えします。
この記事に目を通せば、手話通訳士のことがわかりますよ。ぜひ本記事を参考に手話通訳士の資格を目指してください。

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手話通訳士とは

手話通訳士は、聴覚障害者のコミュニケーションをサポートする専門家です。言葉を手話で訳したり手話を言葉に訳したりと、手話を用いて耳の不自由な方の社会参加を支えます。手話通訳士を名乗るためには、厚生労働大臣が認定する聴力障害者情報文化センター主催の「手話通訳技能検定試験」に合格し、必要な手続きを行わなければなりません。同じような資格に、手話通訳者があります。手話通訳者は、全国手話研修センターが主催する手話通訳者全国統一試験に合格後、都道府県独自の審査に通過すれば名乗れます。手話通訳者は、手話通訳士に比べると難易度は低い傾向です。

手話通訳士になるステップ1:資格を取る

手話通訳士になるには、まず聴力障害者情報文化センターが主催する手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)に、合格しなければなりません。
ここでは手話通訳技能認定試験について、以下の項目について掘り下げてみます。

・手話通訳士は公的資格
・資格取得のためには学校と独学どちらがいい
・資格を取得するために何年かかる
・資格試験の内容・合格率について

手話通訳士は公的資格

手話通訳士は、国家資格ではありません。厚生労働省の認定する試験に合格する必要があるため、公的資格の位置づけです。国家資格ではありませんが、高いスキルを求められるため難易度は高めとなっています。

資格取得のためには学校と独学どちらがいい?

手話の基礎であれば、本や通信教材を使えば独学でも学習可能です。しかし、手話はコミュニケーションの一つです。コミュニケーションは相手がいて初めて成立するため、独学では自分の手話が相手に伝わるかどうかの確認が難しくなります。自分では出来ているつもりでも、相手に伝わらないと意味がありません。そのため、手話の基礎を独学で学ぶ場合は、ボランティア団体やサークルなどで手話が活用できる場を自分で探す必要があります。一方で学校なら、手話通訳技能認定試験に向けた対策をしてくれますし、手話の専門家から適切なアドバイスがいただけるでしょう。また、手話で会話するのとは違う、通訳の技術なども教えてもらえます。手話の資格取得は独学でも可能ですが、実践する場を自分で見つけなければならず、通訳の専門技術の部分でも苦労するでしょう。最短で通訳士を目指すなら、専門のスクールに通うのが、効率的だといえます。

資格を取得するために何年かかる?

手話通訳者になるためには、最低でも4~5年はかかるといわれています。さらに難易度の高い、手話通訳士はそれ以上になるかもしれません。手話通訳士資格取得の最短は、手話通訳養成専門学校の2年です。しかし、専門学校は全国で一つしかなく、限られた方だけの選択肢になります。

※参考: 国立障害者リハビリテーションセンター学院「手話通訳学科

資格試験の内容・合格率について

手話通訳士の試験内容は聴覚障害の理解だけでなく、障害者福祉に関する知識も求められ、また手話と音声の違いや手話通訳士としての倫理、そのほかにも手話の必要性といった教養も問われます。手話だけでなく、日本語を正しく解釈する能力や文法の使い方を問う問題も多いです。手話通訳士の試験内容を、以下にあげています。気になる方は、ぜひチェックしてください。

【学科試験】
・障害者福祉の基礎知識
・聴覚障害者に関する基礎知識
・手話通訳のあり方
・国語

【実技試験】
・聞き取り通訳試験(音声による出題を手話で解答)
・読取り通訳試験(手話による出題を音声で解答)

※参考: 厚生労働省「手話通訳技能認定試験(手話通訳試験)について

手話通訳士試験の合格率は毎年10%〜20%となっており、2022年は1097名が受験し、合格者は146名、合格率は13.3%でした。

※参考: 聴力障害者情報文化センター「「令和4年度 手話通訳士技能検定試験 試験結果

手話通訳士になるステップ2:名簿に登録する

手話通訳士試験に合格しても、それだけではまだまだ手話通訳士を名乗れません。手話通訳士として名簿に登録されて初めて、その名称を名乗れるのです。
登録するためには、以下の書類を情報センター理事長に簡易書留郵便で送付します。

・「手話通訳士登録申請書」(様式第1号)
・ 住民票(6か月以内に発行・本籍の記載があるもの・マイナンバー記載不要・コピー不可。旧姓併記を希望する場合は、旧姓が併記されているもの)
・登録手数料の振込利用明細書等(「申請書」裏面に貼付)

登録の申請には、期限があるので注意しましょう。詳しくは「手話通訳士登録の手引き」を参考にしてください。

※参考: 聴力障害者情報文化センター「「手話通訳士登録の手引

手話通訳士になるステップ3:仕事に就く

手話通訳士を募集している企業は多くありませんが、福祉・公務員・医療・などで資格を活かせる場面が多いでしょう。
ここでは手話通訳士の仕事について、次の項目を解説します。

・手話通訳士が活かせる職場
・手話通訳士の仕事内容
・どのようなスキルが必要
・平均年収や将来性は

手話通訳士が活かせる職場

手話通訳士として募集している企業は、多くありません。しかし、介護・障害者福祉関連では、手話通訳士が必要されているのも事実です。手話通訳士の資格を活かして、必要とされているところに転職するのが一般的です。また、手話通訳派遣センターに登録して必要な時に仕事の依頼をうける方法もありますが、常に仕事があるわけではないので、収入的には不安定なものになるでしょう。

手話通訳士の仕事内容

手話通訳士は、障害を持っている方が社会参加をするための必要なサポートをします。聴覚に障害を持っている方が、そうでない方と話すさいの手話と音声言語の通訳や、講演会などで障害者に向けての通訳などが主な仕事になります。

どのようなスキルが必要

手話通訳のためには、さまざまなスキルが必要です。特に以下の能力は、ぜひ持っておきたい能力です。

・コミュニケーション能力
・相手に共感する能力
・傾聴力
・表現力

手話通訳士はコミュニケーションが仕事ですので、コミュニケーション能力は当然必要になります。また相手が何を感じているのかを知り、何を言っているのかにしっかり耳を傾けないといけません。そして相手の思いを、的確に表現する力も必要になるでしょう。

平均年収や将来性は

厚生労働省の「令和2年度 雇用された手話通訳者の労働と健康についての実態に関する調査研究報告書」では、手話通訳士の年間の給与総額は10万円未満〜500万以上と幅があります。最も多いのは200〜300万となっていて、平均給与は227万4千円でした。一部の方はかなりの収入を得ていますが、平均給与は資格の難易度に比べたら低いと言えます。現在は障害を持っていても、積極的に社会参加がしやすい環境になってきているため、学校や福祉施設だけでなく日常生活のさまざまな場面で、手話通訳士のニーズは高くなってきています。今後もこの動きは進んでいくと予想されるため、手話通訳士の活躍するシーンはどんどん増えていくでしょう。

※参考: 厚生労働省「雇用された手話通訳者の 労働と健康についての実態に関する調査研究 報告書

【まとめ】 手話通訳士はやりがいのある仕事!

手話通訳士は、聴覚に障害を持つ方の社会参加をサポートする仕事です。資格取得の難易度は高く、合格率は毎年10%前後です。資格取得のハードルは高いのですが、手話通訳士の平均給与は227万ほどとなっており、資格の難易度に比べて給与は低いと言えます。しかし、現在は障害のある方でも、積極的に社会へ参加できる環境になりつつあり、それを受けて手話通訳士のニーズも高まってきています。そしてこの流れは、ますます広がると期待できるでしょう。

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