介護の仕事を派遣で始める良い点とは

何かとストレスの多い介護の職場ですが、派遣で働く働き方も珍しくありません。今回は派遣で働く介護の魅力をお伝えしていきます。

介護派遣の仕組みとは
介護派遣に向いている人、向いていない人
1. 介護派遣に向いている人
2. 介護派遣に向いていない人
介護派遣のメリット・デメリット
1. 介護派遣のメリット
2. 介護派遣のデメリット
まとめ

介護派遣の仕組みとは

介護業界は、派遣社員の需要も多くあります。今回の記事では、介護業界の派遣の仕組みについて説明していきます。

派遣で働けるのは3年まで？

最近よく耳にする派遣社員ですが、派遣社員には労働者派遣法という法律があり同じ職場で働けるのは長くても3年間だけなのです。基本的に派遣社員は3か月ごとに更新されることが多く、気に入った職場があればそこで最長3年働き続けることができるということです。
もちろん職場からの評価次第ですが、例えば派遣先から契約を切られるとしても1か月前に通達が来るのが一般的です。派遣社員だからといって、いきなり「明日から来なくて良いから」と言われることはありません。また一身上の都合や、怪我、病気などの内容を除き、勤務し始めたらその職場のルールに従って勤務しなければいけません。

給料は勤め先からもらうわけではない

派遣社員はあくまで派遣社員です。その職場の社員ではありません。そのため、給料も務めている職場からではなく派遣会社からもらうことになります。例えば派遣社員の仕事の指示などに関しては、勤め先の職員が出します。
しかし、派遣社員は派遣会社の社員でそこから勤め先に派遣されている立場ですので、福利厚生や給料は派遣会社が払っています。ここは勘違いされやすい重要なところです。なので給料のことに関して相談するときは、派遣会社に相談しなくてはいけないということを覚えておいてください。

派遣の働き方には2種類ある

登録型派遣

派遣労働で主流なのは、派遣会社に登録する「登録型派遣」というものです。この働き方が一般的なもので、派遣先が決定すれば派遣会社と雇用契約を結んで契約期間内に業務を行います。派遣先企業の業務が終わると、派遣会社との雇用関係も終わるシンプルなものです。派遣会社とは登録関係にあるため、次の派遣先が決まればまた雇用契約を結んで派遣先で仕事をします。つまり派遣期間中に次の派遣先を決めておけば、就業先に困ることは無いということです。

紹介予定派遣

登録型派遣とは違い、紹介予定派遣とは派遣先で正社員や契約社員として働くことを前提に雇用契約を結ぶ働き方です。最長で6か月を派遣社員として働いて、その間に勤め先企業で正社員契約を結びたいか考えられる仕組みです。人材不足で人材を確保したい企業と、働きたい希望条件に合った職場で今後正社員として働きたい人のマッチングをします。この仕組みは職場の雰囲気や環境を先に知っておきたい人におすすめです。
いきなり正社員になって職場の雰囲気が入社前と違っていたり、労働環境が聞いていたのと違うなどのミスマッチを解消できるメリットがあります。双方が同意すれば、直接雇用の契約を結ぶことができます。派遣会社のサポートを受けて就職を考えられるので、就職、転職が初めての方でも安心して望めます。

介護派遣に向いている人、向いていない人

介護派遣に向いている人

・異動などをしたくない人
・高い時給が欲しい人
・扶養内で働きたい人
・家事や育児などと両立したい人
・給料を日払いや週払いで受け取りたい人
・趣味やプライベートの時間を優先したい人
・副業などを掛け持ちをして働きたい人

このような人には介護派遣の働き方が向いていると言えます。派遣の働き方は正社員と違い縛られる幅が少ないのが特徴です。この特徴を活かして有効活用するのも良いですね。

介護派遣に向いていない人

・収入は安定している方がいい人
・管理職をやりたい人
・専門的な業務に取り組みたい人
・ボーナス・退職金を受け取りたい人
・気に入った場所で長く働きたい

このような人は、介護派遣に向いていないと言えます。介護派遣は、一つの場所に長く留まり続けることができないため、安定とは遠い働き方です。そのため、例えば家庭を持っている人や、自身の収入がないと生活が困難な人には向いていません。

介護派遣のメリット・デメリット

向いている人、向いていない人の内容をお伝えした後は、介護派遣のメリットとデメリットをお伝えしていきます。

介護派遣のメリット

残業はナシの場合が多い

介護の仕事は緊急搬送など、トラブルにあうことも時々あります。ご利用者様の突然死などがあると警察で事情聴取など大幅な時間外勤務の可能性もあります。ご利用者様の予想外の対応などで、通常で終わるはずの業務が何時間もかかり帰れないという時もあります。その点で言うと残業がないケースが多いです。

人間関係の問題解決ができる

1つの職場にいると、職場の人と揉めたりした時次の日に会うのが気まずかったりすると思います。介護派遣では、もし相性の悪い人がいて仕事が辛くなったら契約更新の時に環境を変えられるというメリットがあります。介護派遣の良いところです。

時給が高い

普通のバイトやパートより時給が高いです。介護業界は人材不足です。実際に現場で働いている筆者はよく感じますが、一時的に人手が欲しい時というのは突発的にきます。そのようなタイミングで、最悪の場合ご利用者様の見守りをしてもらえるだけでも現場の負担は減ります。なので、事業所や施設側も時給の支払いに寛容なのだと思います。

有給取得が通りやすい

先にもお話しした通り、派遣社員の雇用主は派遣先ではなく派遣会社です。なので、有給取得が通りやすい傾向にあります。有給申請は派遣会社と派遣先企業の両方に連絡をする必要が出てきますが、通常の正社員同様で6か月勤務したら10日の有給権利が発生します。なので惜しみなく使うと良いです。

無資格：未経験も利用できる！？

無資格や未経験でも働けるのも大きなメリットと言えます。資格がないと働けない会社も多くある中で、派遣会社が資格の取得支援をしているところもあり仕事をしながらスキルの習得もできるのです。就職のハードルが下がるというメリットです。

介護派遣のデメリット

退職金、ボーナスがない

正社員と違い、退職金やボーナスの支給がありません。その点では安定していないので、もし退職金やボーナスが欲しい人だとこのあたりは大きなデメリットになります。

不安定というイメージ

社会的に見ても、派遣社員の不安定さを感じるイメージは強くあります。先でもお伝えしたとおり、自由度の高さに比例した不安定さはあります。それを受け入れてでも行いたいことがある時は、このデメリットもメリットに変わるかもしれません。

良いところでもずっと同じところで働けない

派遣のルールとして、定期的な契約更新が必要なため一定のところで長く働けないのが現実です。ここに長くいたいと思えるところでも、更新の時に契約が終了することもあります。その点はデメリットと言えます。

まとめ

介護職の人材不足は深刻です。これは、仕事環境がよくなかったり低賃金の問題だったりと色々な問題を抱えています。その人材確保の一環として、介護派遣の可能性は大きいと言えます。派遣会社がいい職場を紹介し、職場もいい人材を紹介してもらえるように職場環境の改善に努める。この相乗効果で、介護職の人手も増えて、職場環境も比例して良くなってくると、介護業界はいい方向に向かっていくと思います。読んでいただきありがとうございました。

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