介護のキャリアアップ

介護の現場が可能にする柔道整復師のキャリアアップ

皆さんは、キャリアを形成していく上で何を大事にしていますか?
「自分がどんな目標を持っているのか」で、それを基盤にキャリアアップの方向性が決まり、具体的にどんなスキルをつけていくかが決まります。
今回は、介護の現場が柔道整復師にどのようなスキルを求めているのか、どのようなスキルを育みキャリアアップしていけるのかをお話ししていきます。

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柔道整復師のキャリアアップ

柔道整復師を取得して必ず考えるのが独立開業でしょう。開業権があるというのは、柔道整復師の特権でもあり、今では女性も男性も関係なく独立開業をしています。開業だけが柔道整復師の道ではないですが、今回は独立開業というのを軸に柔道整復師にどのような力が必要か1つずつ解説していきましょう。

柔道整復術

まず柔道整復師として、治療・機能回復のプロとして、切っても切れないものが柔道整復術です。つまり、障害された運動器に対する「整復」「固定」「后療」の施術のことです。

『整復』というのは骨の位置異常を元に戻す事ですが、これができるということは身体の正確な骨の位置を知っている必要がありますし、触って異常を感知できる感覚を持っている必要があります。そして、位置の異常以外にも、「熱感」「冷感」などの感覚的な異常も感知していきます。この感覚は、たくさんの人に触れ、たくさんの経験を通して手に入れる事ができるので、圧倒的な経験が必要です。
『固定』に関しても、ただ包帯やギプスを巻くという単純なことではなく、患部の腫れや外傷の位置や状態を見ながら、巻く強さや圧のかけ方などを工夫しなければなりません。
その上で、患者さんが早期復帰できる様に適切な『后療法』を考えて実施していくため、決して一長一短でできる様な簡単なものではありません。膨大な経験数によって、習得できるものになります。

事務作業

実は整骨院では、事務作業がかなり多いです。健康保険を使用した保険診療ができるため、月末はそのレセプト作業がありますし、労災や生活保護の請求書を作成したり、交通事故の患者さんが来れば自賠責の保険も扱います。保険請求では、慢性的な腰痛や肩こりは使用できなかったり、請求部位に関しても細かなルールがあるので勉強が必要です。
請求書の書き方だけでなく、売上管理や患者さんの情報管理、治療方針の評価など、事務的な仕事がかなり多いです。

集客、マーケティング

整骨院を開業して一番大変なのが集客です。現在、コンビニよりも多いと言われる整骨院ですが、継続して営業していくためにもどれだけ新規の患者さんを増やしていくのか、そのためにどのようなマーケティングを行っていくのかが重要です。柔道整復師法では、広告の制限があるため宣伝の方法も考えなくてはなりません。
クチコミだけでなく、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを活用するなど一昔前では考えつかない様なマーケティングの力もつけていく必要があるでしょう。

資金調達、資金繰りの力

整骨院を開業するということは、経営者になるということです。どれくらいの規模の店舗にするのか、どのような設備にするのかで、開業時にどれだけお金をかけるかが決まります。出店する立地によっては家賃も変わるので、それも含めてお金を準備する必要があります。この資金を自分が持っているのか、ないのであればどうやって作り出していくのか、そしてこれから数ヶ月、数年と事業をやっていく中でどうやって黒字化していくのか、ここがとても大事です。

人間力

継続的に事業をやっていこうと考えているのなら、施術、事務作業、集客、ブランディング、資金繰りを1人でやっていくのは結構タフだと思います。そのため、スタッフを一人前の施術者として育成したり、自分の業務をできる後継者を作っていくのも大事な仕事です。人材の育成は容易ではありません。この人に付いていきたいと思われる様な人間に自分が成長しているからこそ、育成や指導ができると思います。

ここまで、独立開業に必要な力についてお話ししてきましたが、この力がついていたらどこに行ってもなんの仕事をしても成功できるでしょう。
介護の現場では、自分次第でたくさんのことが学べますが、実際に介護の現場で必要とされるスキルについてお話ししていきましょう。

介護の現場で必要とされるスキル

介護の現場では、利用者の機能回復をお手伝いします。

そのため、機能回復や医学の基礎知識である
「解剖生理」
「運動学」
「整形外科学」
「リハビリテーション」

などの知識は、機能訓練指導員として介護の現場で働くために必要な基礎の部分です。また、学校では学問として習わないですが、「コミュニケーション」の力も必要です。

利用者の訴えにどんな原因があるのかを聞き出したり、自分が計画したリハビリに前向きに取り組んだりと利用者との信頼関係があるから成り立つものが多く、そのベースとなるのは間違いなくコミュニケーションです。これは介護の現場だけではありません。良好な人間関係を構築していく力はどこに行っても大切です。

また、柔道整復師として専門性を活かしたいのであれば、問診や柔道整復術に関する知識や技術は必要です。患者さんから状況を正確に引き出す問診力や正確な整復固定、損傷の方向や位置を正確に見極め把握できる手技の力は、訓練計画書を作成する上で大いに活躍できます。

介護の現場で身に付くスキル

では、逆にどういった経験やスキルを身につける事ができるのでしょうか。

機能回復を最後まで検証できる

介護の現場では、

①生活状況、身体状態の確認
②評価・訓練計画書の作成
③利用者本人又は家族への説明と同意を得る
④機能訓練の実施
⑤評価、計画の見直し

という5段階で機能訓練を進めていきます。計画を見直して実施するというところまで管理下において機能回復まで診る事ができるというのは、整骨院ではなかなか難しいのが現状です。
整骨院では、痛みが和らいで自己判断で来院されなくなったり、治療の途中で来なくなったりと最後まで治療を行うのが難しく、原因がなんだったのか検証したり、修正したりするのがとても難しいです。
なぜ、この治療を選んだのかしっかりと再評価し、改善して再計画できるという仕組みがあり、さまざまな利用者さんのケースを見ながら経験を蓄積させる事ができるのは介護の現場ならではでしょう。

たくさんの人とのコミュニケーションによってマネジメント能力がつく

介護の現場では、柔道整復師だけでなく看護師や理学療法士などさまざまな機能訓練指導員もいます。機能訓練指導員以外にも施設のスタッフがたくさんいるので、利用者の家族も含めたたくさんの人と関わります。良い仕事をしていく上で、スタッフや利用者との良質な人間関係を築いていくというのはとても大事です。
また、機能訓練指導員としてだけでなく、介護の現場でキャリアアップして、責任を取る役職についたり、施設を運営していく立場になっていくかもしれません。
役職が上がり立場が上になればなるほど、この人についていきたいという人間力が必要とされます。介護の現場では、整骨院で関わる人よりもたくさんの人と関わる機会があり、色々な価値観や考え方、意見と触れる機会が多いので、幅のある人間力を形成できるでしょう。

役職が上がれば、施設のマネジメントや経営に携わる機会も多くなります。整骨院を事業の1つとして会社を運営している社長の中には、介護事業にも力を入れている方もいるので、介護の現場での経験は自分自身の事業拡大に良い影響をもたらすでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
整骨院やスポーツトレーナーなどの急性期の処置・施術ができる現場で培った力が活かせて、より自分のスキルアップやキャリアアップに繋がる介護の現場は、魅力的な仕事だと思います。自分の目標をどこに設定するかで自分のキャリアアップをどのように計画していくかが決まってきます。
皆さんは柔道整復師としてどこまでいきたいですか?
柔道整復師としてだけでなく自分の人生をどうしていきたいか、どんなふうに生きたいか、そこから自分のキャリアを選択できるとより仕事にも生きてくるでしょう。
ぜひ、ご自身のキャリアアップに活かしてください。

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