介護のスキルアップ

介護で役立つ昔の言葉「老人語」とは?コミュニケーションを円滑にする方法を紹介します

介護施設で働いていると「今利用者さんが言った言葉がわからない」と思うことってありませんか?
そんな高齢者が使う、昔の言葉を「老人語」という呼び方をする人もいます。そこで、この記事では介護現場で使える老人語や老人語を使う効果、老人語を使って円滑なコミュニケーションを取るポイントなどを紹介していきます。記事を参考に、利用者さんに親近感を持ってもらえるような老人語をマスターしましょう。

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老人語とは

老人語とは、冒頭で少し説明した通り「高齢者が使う昔の言葉」です。昔は使っていたけど、現在は使われていないような言葉を「老人語」と呼んでいます。老人語は、地方によっても違いがあり、方言を含んだものも多いです。
そのため、新人職員や実習生などは、利用者さんが何を言っているのか理解できず、会話が途切れてしまうことも多々あります。介護施設で働くなら、多少老人語の知識を持っていると円滑なコミュニケーションを取りやすいです。記事内で老人語や使うポイントなどを具体的に解説していくので、是非参考にしてみてください。

介護現場で老人語を理解し使う効果

介護現場で老人語を使うメリットは多いです。
特に以下のようなメリットがあります。

・親近感を持ってもらえる
・高齢者が輝いていた頃を思い出すきっかけになる
・利用者の会話の内容が理解できる

ここからは、老人語を使う4つのメリットを詳しく解説していきます。

親近感を持ってもらえる

老人語を使うことで、利用者さんから親近感や安心感を持ってもらえるメリットがあります。老人語は、普段利用者さん本人が使う言葉であり、若い人には伝わらないと思っている方も多いです。しかし、若い介護スタッフが老人語を使うことで、「自分の言葉をわかってもらえる」と心を開き話してくれるきっかけになるかもしれません。

高齢者が輝いていた頃を思い出すきっかけになる

老人語は、利用者さんが人生で輝いていた時の言葉であることが多いです。その時の言葉を使うことで、自分でも忘れていた若かりし頃の記憶を思い出すきっかけになるかもしれません。利用者さんが昔の情景を思いだしながら話すことで、懐かしさから心を癒す効果もあるでしょう。また、利用者さんの昔話を聞き出すきっかけにもなります。

利用者の会話の内容が理解できる

老人語を覚えることで、特に大きなメリットは利用者さんの言いたいことが理解できるようになることです。老人語は、種類が多すぎて若者が理解するのは難しい傾向にあります。難しくても少しずつ覚えていくことで、利用者さんの言いたいことがスタッフ側に伝わり意思疎通が取りやすくなります。利用者さんのよく使う言葉を覚え、介護スタッフから利用者さんに歩み寄る姿勢が大事であるといえるでしょう。

【ジャンル別】介護現場で使える老人語

老人語の種類は、数えきれないぐらい多いです。また、地域や年代によっても違いがあります。
ここでは、中でも、よく使われる老人語を以下のジャンル別に紹介していきます。

・日用品
・容姿・格好を表すもの
・感情を表すもの
・その他

これから各ジャンルの老人語を詳しく解説していきますので、是非参考にして、介護現場で老人語を使ってみてください。

日用品

日用品を表すよく使われる老人語は以下になります。

・「えもんかけ」=ハンガーのこと
・「じょうぶくろ」=封筒
・「帳面」=ノート
・「メリケン粉」=小麦粉
・「ぎやまん」=ガラス製品

日用品は、「〇〇を持ってきて、と家族に頼んで」と介護スタッフに伝えた場合、老人語が混じっているとわかりにくいものです。しかし、介護スタッフが日用品の老人語を理解していれば、何を言いたいかがスムーズに伝わります。

容姿・格好を表すもの

容姿や恰好を老人語で表す場合も多いです。
以下では、よく使われる容姿・格好を表す老人語を紹介していきます。

・「器量よし」=容姿が整っている
・「べっぴん」=美人
・「ハイカラ」=派手な様
・「男前」=カッコいい男性のこと
・「ズボン下」=ステテコ
・「チョッキ」=ベスト
・「トックリ」=ハイネック

美人やカッコよい男性を例えた老人語も多いです。また、衣類関係の言葉も今とは違った老人語があります。

感情を表すもの

感情を表す老人語もあります。
以下では、その一部を紹介していきます。

・「お気の毒」=可哀想
・「往生する」=困る
・「遮二無二(しゃにむに)」=がむしゃらに
・「所望」=欲しがる

感情を表す老人語は、方言が混じることが多いです。わからない場合は、年配のスタッフに聞いてみるといいでしょう。

その他

上記のジャンル以外を表す老人語を以下で紹介していきます。

・「上等舶来珍無類(じょうとうはくらいちんむるい)」=他に類を見ない上等なもののこと
・「天長節」=現在の文化の日
・「物取り」=泥棒
・「今生」=生きている間
・「あきんど」=商人
・「半ドン」=半日で仕事が終わること

老人語は数えればキリがないほど多くの言葉があります。全て覚えるのは難しいですが、施設に入居している利用者が使う言葉は覚えておくとコミュニケーションがスムーズです。わからない場合は、一度本人に聞き、覚えるようにしましょう。

老人語を使って円滑なコミュニケーションを取るポイント

老人語を使うことで相手に親近感を与えながらコミュニケーションを取ることができます。そして、必要なポイントを押さえることで、更に円滑なコミュニケーションを取ることが可能になります。円滑にコミュニケーションが取れる、押さえるべきポイントは3つです。

・方言が混じる老人語が多いことも知っておく
・親近感を持たれる老人語を使う上でも敬意は忘れない
・利用者の昔話を引き出す時に老人語を使う

ここからは、3つのポイントを詳しく解説していきます。

方言が混じる老人語が多いことも知っておく

老人語には全国共通のものもありますが、方言が混じるものもよくあります。特に地方では、その地にちなんだ言葉が使われていることが多いです。今は使われないような古い方言は、意味を理解しにくいため、わからなければ利用者さんに聞いてみるのも一つの手でしょう。

親近感を持たれる老人語を使う上でも敬意は忘れない

老人語を使う目的は、利用者さんに親近感をもってもらい安心してもらうことにあります。その意味をはき違えて、失礼に取られるような言動を取ることはNGです。老人語を使いながらも、利用者さんに対して敬意ある対応をすることは忘れてはいけません。適切な距離感で円滑なコミュニケーションを取るための老人語としましょう。

利用者の昔話を引き出す時に老人語を使う

老人語を使うメリットは親近感を持ってもらいやすいことと、昔の生活背景を思い出しながら話ができることです。老人語は、利用者さんの一番輝いていた時代の言葉であるため、言葉を使うだけで昔の情景を思い出し、若かりし頃の話を引き出すことができます。懐かしさを持ってもらえる点も、老人語を使う良さです。

まとめ

利用者さんに安心してコミュニケーションを取ってもらうために、老人語を理解し、使えるようになるのは有効です。さまざまな老人語を覚えることで、今よりも更に円滑なコミュニケーションを取ることができるでしょう。記事を参考に、多くの老人語をマスターし、親近感や懐かしさを持ってもらえるようなコミュニケーションを目指しましょう。

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