社会福祉士として働いている中で、「転職」という言葉が頭に浮かんでいる方も少なくないのではないでしょうか?
しかし、人生にとって転職は大きなターニングポイントになるもの。失敗したくないから、なかなか踏み出せないというケースもあるでしょう。
この記事では、社会福祉士が後悔のない転職をするためのポイントについて詳しく解説します。
社会福祉士ってどんな仕事?
ここでは、社会福祉士の仕事や就職先について紹介します。
社会福祉士とは
社会福祉士は福祉専門の国家資格です。様々な福祉にかかわる制度やサービスなどの高度な知識とスキルを持っており、相談援助の専門家でもあります。困っている方々の話を聞き、必要なサービスや制度につなげる役割を持つ社会福祉士の仕事は多岐にわたります。
【社会福祉士の仕事】
・相談援助
・関連機関との連絡調整
・サービスの提供(介護予防プランの作成)
この他、高齢者施設では介護業務を兼任することも。働く場所によって求められる仕事の内容が変わります。
社会福祉士の就職先
社会福祉士は高齢者介護、障害者支援、児童虐待、貧困など福祉に関わる施設が職場となります。その他にも、医療機関や行政で働く社会福祉士もいます。
【社会福祉士の就職先】
・行政
・児童相談所
・福祉事務所
・地域包括支援センター
・高齢者施設
・障害者施設
・障害者の就労支援施設
・病院など
社会福祉士が仕事を辞めるきっかけは?
今まさに転職を考えている方にとって、他の社会福祉士がどういったきっかけで仕事を辞めたのか気になるところではないでしょうか?
ここでは、社会福祉士が仕事を辞めた理由や復職したきっかけについて紹介します。
社会福祉士の仕事を辞めた理由
介護・医療・福祉分野で働いていた社会福祉士が職場を辞めた理由(複数回答の場合)として次のことが挙げられています。
1位:職場の雰囲気や人間関係に問題があった 30.6%
2位:心身の健康状態の不良 29.5%
※参考: 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査結果報告書」
このように、働いている職場の環境によって辞めた方が最も多い結果となりました。また、社会福祉士は人と関わることが仕事のため、その重圧から心の健康を崩すケースも。今回の調査では1位と2位の因果関係は分かりませんが、どちらも離職や転職を考えるには十分な理由でしょう。
この他にも、賃金水準への不満ややりたい仕事ができないといった理由も見られ、働いている職場の環境や条件に不満を持って辞めることが多いようです。
復職したきっかけは?
介護・医療・福祉分野の仕事に復職した方のきっかけ(複数回答の場合)は次のとおりです。
1位:やりたい仕事がみつかった 52.5%
2位:勤務形態が希望に合った 35.2%
3位:給与や賃金の水準に満足できた 26.8%
※参考: 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査結果報告書」
「やりたい仕事が見つかった」というモチベーションアップが期待できる職場に出会えたというきっかけが一番多い結果となりました。その他、勤務形態や賃金水準などの条件面をきっかけにされた方も。待遇は長く働いていく上で大切なことです。
社会福祉士を辞める前に転職してみるのもアリ
社会福祉士を辞める前に職場を変えてみてはどうでしょうか?
社会福祉士として働いている中で、辞めたいと思っている方も少なくないでしょう。いっそ社会福祉士自体辞めてしまおうかと思うこともあるかもしれません。しかし、その「辞めたい」は本当に社会福祉士の仕事に対する気持ちなのか、今一度考えてみませんか?職場の人間関係が良かったら、残業が多くなかったら、給与がもう少し高ければ…。今の働いている環境について客観的な視点で分析してみてください。
職場環境が変わったことを想像して、それでも社会福祉士の仕事を辞めたいのか。社会福祉士の仕事自体は嫌ではないと思えるなら、思い切って他の職場に飛び込むことで自分の力を発揮できるかもしれませんよ。
社会福祉士が転職する方法
社会福祉士として働いている方が転職する場合、どのような方法があるのか紹介します。
社会福祉士として他の職場へ転職
社会福祉士として職場を変えてみるのはどうでしょうか?
職場が変われば、環境も仕事内容も待遇も変わります。もし、社会福祉士としての仕事は続けたいという気持ちが少しでも残っているなら、職場を変えることをおすすめします。
社会福祉士の活躍の幅はとても広いです。高齢者福祉から障害者福祉の施設に変わるだけでも別世界でしょう。また、社会福祉士は経験が重要視されます。転職によって対応範囲や自分のスキルを高めていくことでキャリアアップも目指していけるでしょう。
他の資格を取得して転職する
他の資格を取得し、ダブルライセンスを持つことで転職の幅はさらに広がるでしょう。社会福祉士の他に介護福祉士や精神保健福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取得するとできる仕事も増えます。また、転職活動の際にも複数の福祉資格を持っておくことで需要が高まるでしょう。
介護医療業界以外へ転職
社会福祉士としての経験を活かして、他の業界にチャレンジするのもいいでしょう。社会福祉士は制度やサービスの知識が豊富で、介護現場のリアルな状況も経験してきています。介護関連商品を作成している企業や、施設や病院のバックアップ業務を担う企業などなら社会福祉士としての経験を活かしつつ、新しいスキルを身につけられるのではないでしょうか。
社会福祉士が転職するときのチェックポイント
今の職場に満足できない場合、転職することは自分の心身の健康やスキルアップのためにも非常に有効な手段でしょう。しかし、焦って職場選びに失敗すると本末転倒です。ここでは、社会福祉士が転職するときに注意すべきチェックポイントを解説します。
待遇をチェックする
待遇が今と比べてどうかチェックしましょう。
・給与水準
・勤務形態
・福利厚生
など条件面で満足できるものか確認しましょう。
給与については基本給以外にも、資格手当やボーナス、他の手当も含めて総合的に考えましょう。また、福利厚生が充実していない場合、休みが取りにくかったり、出産後の仕事が続けにくかったりするケースも。
長期的に無理なく働いていけるのか、総合的に判断するようにしましょう。
職場の雰囲気をチェックする
見学の際に職場の職員同士の雰囲気を確認しておきましょう。勿論、見学で関わる人間はごく一部のため、働いてみないと分からないこともあります。しかし、空気がぴりついていたり、スタッフ同士が険悪そうだったり、見学の時点で少しでも違和感や緊張感を感じるようであれば、再検討しましょう。長く仕事を続けるには職場の人間関係と雰囲気が非常に重要となります。
キャリアアップのための支援体制をチェックする
職員のキャリアアップに対して支援する体制が整っているか確認しましょう。社会福祉士として働いていく中で、講習会への参加や資格取得に向けて勉強する方も多いでしょう。職場によってはキャリアアップのために講習費を負担してくれるところも。仕事に対して向上心を持つ人に優しい職場を探しましょう。
社会福祉士の転職を有利にするためにしておくこと
まだ、すぐに転職は考えていなくても、いつか転職したくなったときのために準備できることもあります。ここでは、社会福祉士が転職を有利にするためにしておくことについて紹介します。
ダブルライセンスを取っておく
社会福祉士の他に資格を取っておくと、転職活動に有利になります。特に介護福祉士や精神保健福祉士、ケアマネージャーといった介護系資格を持っておけば、仕事の幅も増えて、さまざまな職場からの需要も高まります。
認定社会福祉士の資格を取得しておく
認定社会福祉士の資格を取得して、社会福祉士としてのスキルアップをしておくことも大切です。認定社会福祉士は、より高度で複雑な課題解決やリーダーシップを発揮していくために、講習を受けて認定を取得する制度です。社会福祉士として知識も技術もあることの証明になりますので、取得をめざして勉強してみるのもいいですね。
まとめ
この記事では、社会福祉士の転職について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
この記事のポイントは次の3つです。
・職場の雰囲気や人間関係から辞める人が多い
・他の職場に変えるだけでも環境は変わる
・転職のためにダブルライセンスを持っておくと有利
これくらいで転職したらまずいかな、他の人はもっときついはずと我慢強く仕事をしている方もいるかもしれません。しかし、職場を変えて、環境を変えるだけで見える景色も自分のモチベーションも変わるでしょう。社会福祉士はたくさんの活躍の場がありますので、ぜひ自分が輝ける場所を探してみてはいかがでしょうか?
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