介護の仕事内容

社会福祉士の仕事内容を詳しく解説!|仕事内容、就職先、給料はどうなっているのか?

社会の福祉ニーズに伴い、さまざまな場所で活躍している社会福祉士。そんな社会福祉士の仕事内容がどのようなものなのか、就職先や給料もあわせて解説します。

社会福祉士とは?

社会福祉士とは国家資格を持つ社会福祉のエキスパートのことです。身体や精神、または環境上の理由により生活に障害や困難を抱える方々が社会福祉制度やサービスを正しく受けられるように相談援助や関連機関との調整をします。そのため、福祉や医療の相談援助の現場において重要な役割を担う仕事です。

社会福祉士は国家資格!

社会福祉士は、社会福祉専門職の国家資格です。日本には数多くの社会福祉制度が存在します。社会福祉士は社会福祉制度やサービスなどをはじめとする社会福祉全般の高度な専門知識と技術を持ち、日常生活を営むのに支障や困難がある方々をサポートします。
また、社会福祉士は国家資格であることから国家試験に受かる必要があります.しかし、令和4年の社会福祉士国家試験の合格率は31.1%(※1)となっており、難易度の高い国家資格であることが分かります。

国家試験を受けるための方法

社会福祉士になるための国家試験は誰でも試験を受けられるわけではありません。社会福祉士の国家試験を受けるためには、大きく分けて次のような方法があります。

  • 福祉系の4年制大学で所定の単位を取得
  • 一般大学、短大+実務経験+養成施設
  • 実務経験+養成施設

大学や短大の場合は受ける科目や在学年数により、受験資格取得のための実務経験年数、養成施設に通う年数が異なります。また、社会人で相談援助の実務経験があれば通信制や夜間の養成施設などに通いながら受験資格を取得することも可能です。

社会福祉士の給料

公益財団法人社会福祉振興・試験センターが発表した「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果」では、介護・福祉・医療の分野で働く社会福祉士の令和元年の平均年収は403万円と報告されています。社会福祉士は活躍の場が広いことから就業先もさまざまです。そのため、就業先によって給料や年収も異なります。
また、福祉関連の職種の中で社会福祉士の給料は高い傾向にあります。同じく福祉専門職の国家資格である「介護福祉士」と比べると、同調査結果より社会福祉士の平均年収のほうが111万円も高いという結果になっています。社会福祉法人や病院、公務員といった多くの就業先によって社会福祉士の給料は大きく変わりますので、給料や福利厚生を加味して自分の状況にあった就職先を選ぶことをおすすめします。

社会福祉士の仕事内容は?

社会福祉士の基本的な仕事内容には相談援助、福祉サービスの提供、関連機関との連絡調整が含まれます。しかし、社会福祉士は社会の多様なニーズにより、仕事内容も多岐に渡ります。そのため、就職先によっても仕事内容が大きく変わります。

就職先ごとの社会福祉士の仕事内容

社会福祉士は資格や知識、技術を活かしてさまざまな機関で活躍しています。就職先の種類、それぞれ仕事内容について解説していきます。

社会福祉士の就労状況

令和2年度に公益財団法人社会福祉振興・試験センターが発表した「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果」から社会福祉士の就業先上位10位の内訳は次のようになります。

就業先福祉・介護・医療分野で
就労している方全体に対する割合
高齢者福祉関連39.3%
障害者福祉関連17.6%
医療関連15.1%
地域福祉関連8.4%
児童・母子福祉関連8.2%
行政関連6.7%
学校教育1.0%
生活保護関連0.7%
就労支援関連0.6%
生活困窮者自立支援関連0.5%

社会福祉士の就職先は幅広くなっています。その中でも、高齢者福祉、障害者福祉、医療関連の施設が社会福祉士の就職先として大きな割合を占めているのが現状です。実際にそれぞれの就職先ごとに、どのような仕事内容なのかご紹介します。

高齢者福祉

高齢者施設で働く社会福祉士は利用者が安心して施設で過ごせるように相談援助、入退所の手続き、家族や関連機関との連絡・調整、行政手続きを代行します。また、介護業務を兼任するケースも多く、業務範囲が広いこともあります。
また、高齢者が地域で安心して暮らすための相談窓口である地域包括支援センターでは相談対応、介護予防ケアプランの作成、成年後見制度活用のサポート、高齢者虐待防止のための取り組みをしています。高齢社会が進む日本において、高齢者がシームレスなケアを受けるために社会福祉士は非常に重要なポジションを担っていると言えます。

障害者福祉

障害のある方ひとりひとりの障害の種類や度合、特徴によって必要な援助を提供します。社会福祉士は施設の役割と、利用者のニーズを把握することで適切なサービスにつなげる橋渡しをします。社会福祉士の仕事には相談援助や個別の支援計画の作成があります。それに加えて、施設によって介護業務を兼任したり、外出をサポートすることがあります。
また、一般企業への就職を目指す方には就職するための知識や技術の訓練、企業との調整、面接への同行、就業後のサポートもします。一般企業への就職が難しい方には、就労の機会を通して能力や知識の向上を図ります。

医療

病院で働く社会福祉士は『医療ソーシャルワーカー』と呼ばれます。病院で働く社会福祉士の仕事には相談援助、入退院の手続き、院内関連部署との調整、関連機関との調整などがあります。入院費用について不安に思う方も少なくないでしょう。社会福祉士は入院費用が安くなる公的な制度を案内します。また、退院に伴い転院や施設入所が必要になる場合には、関連機関との調整もします。患者が安心して手術・入院ができるようにヒアリングをしながら、医療スタッフと連携してサポートするのが社会福祉士の役割です。

地域福祉

地域福祉関連機関の1つである社会福祉協議会で働く社会福祉士は、介護サービス事業者の事業運営の改善、生活のための費用の貸付、地域のニーズに合わせたボランティアや取り組みを調整します。
また、同じく地域福祉として行政機関である福祉事務所があります。福祉事務所の社会福祉士の仕事には相談業務(貧困、児童、高齢者、障害者関連)、生活保護の手続きと管理、身体障害者手帳の交付などがあります。地域福祉に携わる社会福祉士は、誰しもが住み慣れた地域で安心して暮らせるようにさまざまな側面からサポートするのが仕事です。

児童・母子福祉

児童相談所の社会福祉士の主な役割は子育てに関する相談援助や、虐待への対処、自宅での生活に問題がある児童の保護です。また、母子生活支援施設では配偶者からのDVなどにより援助を求める母子を一時的に保護します。社会福祉士は、生活のサポートや心身のケア、生活保護の申請や離婚の手続きなどの行政手続きを代行します。

社会福祉士の仕事内容をさらに充実させる認定社会福祉士制度とは?

社会の福祉ニーズが多様化する中で、社会福祉士のキャリアアップを支援する『認定社会福祉士制度』が平成24年度から開始されました。認定社会福祉士制度は社会福祉士としての高度な知識と卓越した技術が認められることで、その実力を証明できるものになります。そのため、さらに幅広い業務に貢献できることに加えて、将来的にキャリアアップによる転職や給料のアップも期待できます。

社会福祉士の仕事内容のまとめ

社会福祉士の仕事内容について解説してきましたが、いかがでしたか?この記事のポイントは次の3つになります。

  • 社会福祉士は社会福祉専門職の国家資格
  • 社会福祉士の主な仕事は相談援助、サービスの提供、関連機関との調整
  • 就職先によって仕事内容が大きく異なり、業務範囲が幅広い

福祉のニーズが複雑化&増加した日本において社会福祉士のさらなる活躍が期待されています。社会福祉士は困った方の役に立てるやりがいのある仕事ですので、福祉の仕事に携わりたい方におすすめです。

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