社会福祉法人・医療法人・株式会社あなたにピッタリなのは？働くメリットや特徴なども解説！

「社会福祉法人や株式会社などの法人によって、給料が違うって本当？」「法人の特徴やメリットについて知りたい！」と考えておられるかもしれません。

そこで今回は、各法人の特徴や働くメリットについて解説します。
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介護施設や事業所を運営している法人にはどんな種類がある？

介護施設や事業所を運営している法人は、大きく分けて以下の4つです。ここでは簡単に特徴を紹介します。詳細については、次章にて取り上げています。

施設や事業所は、介護保険制度に基づいて運営されます。どの法人が運営していても、報酬や人員基準は同じです。利用者さんやご家族にとっては、大きな違いはないでしょう。

ただし法人の形態によって、運営する方針やスタイルが異なります。給料や出世、職員に求められることが、法人形態によって違うこともあるのです。ですから、就職する際には、どの法人が運営しているか確認しておくことは重要です。

それでは続けて、各法人の特徴に関する説明に⼊ります。

社会福祉法人・医療法人・株式会社それぞれの特徴を紹介

ここでは、各法人の特徴について紹介します。
具体的には、

社会福祉法人
医療法人
株式会社

それでは、順に詳しく解説していきます。

社会福祉法人

社会福祉法人は非営利団体であり、社会福祉を行うことを目的としている法人です。主な特徴は、以下の通りです。

利益追求：非営利団体
主な事業：特別養護老人ホーム、障害者支援施設、児童養護施設、救護施設、デイサービスセンター、訪問介護事業所、ショートステイなど
特徴：特別養護老人ホームを運営できる。地域の福祉ニーズにきめ細かく対応しており、公共性が高い。

特別養護老人ホームを運営できるのは、社会福祉法人や市町村などの公益法人や公的機関だけです。医療法人や株式会社などは、運営できません。

それでは続けて、医療法人の特徴に関する説明に⼊ります。

医療法人

医療法人とは、病院、医師が常時勤務する診療所や介護老人保健施設を開設する組織のことです。主な特徴は、以下の通りです。

利益追求：非営利団体
主な事業：病院、診療所、介護老人保健施設、デイケア、訪問看護ステーション、訪問介護など
特徴：医療と連携しているのが強み。介護老人保健施設やデイケアなど、医療面のサポートやリハビリを提供できるので、他施設と差別化しやすい。持病を持つ利用者さんにとっても、訪問看護などと連携しているので安心感が持てる

医療法人の強みは、医療との連携が深いことです。持病を持ちながら自宅で暮らす利用者にとっては、非常に心強い存在と言えます。

介護老人保健施設は、病院での治療を終えた利用者さんがリハビリを受けて在宅復帰を目指す施設です。病院との連携もスムーズであり、安心感を提供できるのが特徴です。

株式会社

株式会社とは、営利を目的とする組織のことです。最近では、様々な一般企業が福祉業界に参入しています。それぞれの強みを生かし、独自性のある事業を展開していることが特徴です。

主な特徴は、以下の通りです。

利益追求：営利団体
主な事業：デイサービス、グループホーム、訪問介護、サービス付き高齢者住宅、介護付き有料老人ホームなど
特徴：他の法人に比べて、事業展開が自由であることが強み。福祉以外の事業で培った技術やノウハウを生かして経営する法人も多い。新規事業所を立ち上げる機会も多い傾向にある。

税制での優遇がないデメリットはありますが、事業展開において制限はありません。複数の都道府県にわたって事業所を持つ法人も。

それでは続けて、各法人の給与に関する説明に⼊ります。

法人によって給与は違うの？

ここでは、各法人の給与について紹介します。各法人別、介護職員の平均給与額は、以下の通りです。

以上の通り、平均給与額では社会福祉法人が最も高いことが分かりました。ただし全体として、夜勤の有無などで大きく左右します。
営利法人（株式会社）の中には、社会福祉法人の平均給与よりも高い場合もあります。上記の資料は、あくまで参考までにご覧ください。

それでは続けて、各法人で働くメリットに関する説明に⼊ります。

どの法人で働くかのポイントは？メリットと向いている人

ここでは、各法人で働くメリットや向いている人について紹介します。
具体的には、

1.社会福祉法人のおすすめポイント
2.医療法人のおすすめポイント
3.株式会社のおすすめポイント

それでは順に解説していきます。

介社会福祉法人のおすすめポイント

社会福祉法人の給与は、他法人に比べて高い傾向にあります。また、公共性が高いことから倒産のリスクも低いです。

特別養護老人ホームに加えて、デイサービスやショートステイなどを併設している場合も多くあります。「安定して高い給与で勤務したい」「いろんな部署を経験したい」と考えている方には、社会福祉法人がおすすめです。

医療法人のおすすめポイント

医療法人が運営する施設は、病院と連携しています。医師やリハビリ職などの医療職と共に働く機会が多いです。

介護老人保健施設が代表例であり、「医療的に利用者さんをサポートする知識を得たい」「医療職などの多職種と連携して働きたい」と希望する方には、医療法人がおすすめです。

株式会社のおすすめポイント

株式会社が介護業界へ参入した歴史は比較的新しく、自由な事業運営が魅力です。新規事業所を展開する機会には、立ち上げに関わることもあるでしょう。新規事業を立ち上げる際には、管理者などのポストが空くこともあります。希望によっては、管理者やリーダーへの道も開けるかもしれません。

「経営感覚を身につけたい」「自分のアイデアを試したい」と考えている人に、株式会社はおすすめです。

それでは続けて、後悔しない職場選びの秘訣に関する説明に⼊ります。

後悔しない職場選びの秘訣とは？

ここでは、後悔しない職場選びについて3つ紹介します。
具体的には、

1.見学や体験して雰囲気を感じる
2.給料だけでなく福利厚生も確認する
3.地域での評判を聞いてみる

それでは詳しく解説します。

見学や体験して雰囲気を感じる

面接をする前に施設見学をさせてもらい、自分に合う職場かどうかを判断します。ボランティアスタッフとして一日体験できれば、なお良いでしょう。

チェックしたいのは、

・スタッフが生き生きと働いているか
・スタッフや利用者さんに笑顔はあるか
・利用者さんへの接し方はどうか
・設備などが壊れたままになっていないか

などです。

実際に見学や体験することで、自分の理想としている職場に近いかどうかを確認しましょう。

給料だけでなく福利厚生も確認する

給料以外に法人から付与されるのが福利厚生です。些細なことに感じるかもしれませんが、日々積み重なると意外と大きな違いになります。

・社会保険
・資格手当
・住宅手当
・食事補助
・インフルエンザ予防接種の補助

などの例があります。面接までに確認しておくとよいでしょう。

地域での評判を聞いてみる

施設の近くに親戚や知人がいる場合、地域での評判を聞いてみましょう。施設が、どのように地域に関わっているかは重要です。行事や福祉勉強会などに協力していれば、地域に優しい施設と言えるでしょう。

緊急時対応など、地域と福祉施設の連携は大切です。地元の住民から必要とされている施設であれば、将来の不安は少ないでしょう。

まとめ

今回は、各法人の特徴と働くメリットなどについて解説しました。法人の形態によって、特徴や給与は異なります。
仕事に対して自分がどのようなことを望むのかによって、施設選びを行いましょう。
イメージしにくい場合は、「できるだけ安定した施設で働きたい」「医療的なケアに関わりたい」「自由な事業展開で仕事をしてみたい」など、自分の理想に近い法人を選ぶといいかもしれません。
ただし後悔しないためには、面接前に施設見学することをおすすめします。自分が長く勤務できるかどうかを確認しましょう。
この記事を参考にして、自分にピッタリの施設を選んでいただければ幸いです。

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