介護のスキルアップ

高齢者の肺炎予防のために知っておきたいポイントと対策法

「親と一緒に暮らしているけど最近目が離せなくなって、日中みてもらえるデイサービスの利用を検討している。だけど、デイサービスって高いの?」などと不安に感じる人は多いと思います。デイサービスを利用したいと思ったら、まずはその情報を知りたいものですよね。そこで、この記事ではデイサービスの利用料金やその他の特徴、サービス内容や利用のメリットなどを細かく紹介していきます。

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高齢者の肺炎

介護をしていると、高齢者の病気について色々と知ることになります。今回は介護未経験から介護の業界に入り、多くの高齢者と関わる中で色々な病気を知った筆者が、高齢者の肺炎の危険さについてお伝えしていきます。

そもそも肺炎って何?

​​​​​​肺炎とは肺に炎症を起こす病気のことです。この炎症とは、細菌やウイルスなどによって起こってしまいます。では細菌やウイルスがどこから侵入するのかと言うと、鼻や口からのどを経由し、肺の中に入り込んでいきます。免疫力が高く、健康な人であれば細菌やウイルスをのどでブロックできます。しかし加齢や風邪など、免疫力が落ちている時は、細菌やウイルスをブロックできず肺に炎症を起こしてしまうのです。それを肺炎と言います。ここからは高齢者の肺炎についてご説明していきます。

高齢者の肺炎

​​​​​​​​​​​​結論から言うと、高齢者の肺炎はとても身近な病気です。肺炎は高齢になるほど熱や咳・痰などの症状が出にくくなります。そのくせ進行が早く、生命の危険がある病気なのです。普段一緒に生活したり、関わっている人には「なんとなく元気がない」や「食欲がない」などの変化にしか見えないと思います。しかしそのわずかな変化を見逃さず、早めに受診を促してあげてください。そのわずかな発見が、命の危険から回避できるかどうかの分かれ目になります。
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症状がわかりにくく発見しづらい

高齢者の肺炎は、発見しづらいです。理由として、症状がわかりづらいためです。肺炎というと一般的には高熱が出るイメージがあります。しかし高齢者の場合は、そうしたわかりやすい症状が現れにくい特徴があり、発見が遅れてしまうことが多々あります。発見はわかりにくいものの、それとは裏腹に進行が早いのも高齢者の肺炎の特徴です。そのため、変化がわかりづらいため発見が遅れがちなのです。いつもと様子が違うなと思ったら、「肺炎かもしれない」と疑い早めに受診することが重症化を防ぐことに繋がります。

肺炎による現れにくい症状

肺炎にかかると、一般的に出る症状が高齢者の場合出にくくなります。なぜ症状が出にくいのかをお伝えします。

・熱が出にくい

一般的に健康な人は、体に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除するために発熱を起こします。ところが高齢者になると、免疫機能の低下が原因で異物に立ち向かうために熱を出す力そのものが弱くなってしまっています。それが原因で、肺炎になっても熱が上がらず、毎日検温していても発熱で見分けることができず、発見されにくいのです。

・咳や痰が出にくい

一般的な肺炎は、咳や痰が出やすくなります。しかし高齢になると咳や痰を出す力も弱まっていきます。咳というのは本来、脳が指令を出すことによって出るものです。しかし加齢によりその機能も低下しているので、例えば脳梗塞などで咳を司る神経が麻痺している場合、特に注意が必要になります。ご利用者様の身体状況をよく把握して確認した方がいいです。

・進行が早い

高齢者が肺炎になると、脱水症状や栄養不足になりやすいです。そのため栄養がなかなか取れていない状態のため、若い人より進行が早くなりがちです。また糖尿病などの持病があるとそのリスクはさらに高くなります。発熱もない。咳や痰も出ていない。けれど一緒に接していて、なんとなく元気がない場合は肺炎の可能性があります。念のため受診をすすめてあげてください。

高齢者に多い誤嚥性肺炎とは何か

一般的な肺炎は健常な人でもなるものですが、高齢者の肺炎は違う肺炎になるリスクもあります。その肺炎の名前が「誤嚥性肺炎」です。誤嚥性肺炎とは、本来食道を通って胃に入るはずの食べ物の一部や、唾、痰などが気管に入り込み、一緒に病原菌も入り込んでしまうことにより起こってしまうものです。この症状の原因としては嚥下(えんげ)機能の低下が主な原因となります。他にも脳梗塞の後遺症、神経障害、パーキンソン病、認知症などによって起こり得る症状です。介護施設で仕事をしていてもそうですが、実は高齢者に起こる肺炎の多くは誤嚥性肺炎がほとんどです。症状や治療法に関しては一般的な肺炎と変わりません。しかし肺炎の治療ができたとしても、嚥下機能の根本治療はできないため、今まで通りだと、繰り返し肺炎を起こしてしまうことになります。誤嚥性肺炎を予防するためには、日々のケアが大切になってきます。日頃から口の中を歯磨きなどで清潔にし、食後すぐには横にならないなどを心がけて取り組んでください。

介護士ができる肺炎予防

この章では肺炎を予防するために、介護をする側がどのように予防すればいいかを紹介していきます。

口の中を綺麗にして清潔を保つ

介護士をしていて、ご利用者様が嫌がるのが口腔ケアです。口の健康は、イコール体の健康にも比例するほど大切なものです。特に肺炎においては、口のケアは特に重要なものになってきます。口の中は雑菌が繁殖しやすいので、常に清潔にしておくことが大事です。特に就寝前などは口の中をすすいで、丁寧に歯ブラシでブラッシングをしてください。ただご利用者様によっては、歯を閉じてブラッシングができない時があります。そういう時は歯茎の内側だけでも拭うようにしてください。その時に使用する道具として、口腔ケアスポンジというのが介護用品であります。棒の先端に黄色のスポンジがついているものなので、それを使用してください。もし口腔ケアスポンジがなければ、施設にある清潔な手袋を着用して、手で行うのも衛生的にいいです。また食事そのものも誤嚥(ごえん)しにくいように、飲み込みやすい食事にすることも1つの対応策です。

ワクチンの定期接種とインフルエンザの予防接種

高齢者の肺炎で多いのが肺炎球菌による肺炎です。このため肺炎球菌ワクチンの接種は効果的です。現在65歳以上の高齢者を対象に5年ごとの定期接種には公費助成がありますので、65歳になったら必ず接種を受けてください。肺、心臓などに持病がある場合、それより若くても早めに受けることがおすすめです。単独では効果が薄れるので必ず年に1回、インフルエンザワクチンの予防接種も併せて受ける習慣をつけてください。

まとめ

肺炎は高齢者にとって万病のもとと言えます。しかし常日頃から食事や口腔ケアは行うので、日々の改善に努めれば防げるものでもあります。行うことは実にシンプルですが、大切なことですので今一度実践してみてください。読んでいただきありがとうございました。

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