介護をしていく中で、利用するオムツはどのように選んでいますか?介護を始めた時は、特に意識しないオムツ選びですが、長く介護をしていると徐々に重要性が出てくる物です。使用頻度、価格、オムツの質など考えることは多くあります。今回はそのオムツ選びの一助として書いた1記事です。どのオムツがベストで使いやすいか、参考にしてみてください。
大人用オムツとは
この章では大人用オムツについてご説明していきます。大人用オムツとは、主に介護度の高い高齢者の方に使われる物です。子供が使うものとはまた違うところがあり、最近だと種類も増えています。日々進化している大人用オムツですが、施設などで勤務しているとよく営業の方がオムツの説明にきます。大人用オムツは現場の介護士や在宅で介護をする家族にとって、大切な介護用品です。今回はその大人用オムツについて、選び方のポイントや種類についお伝えします。
大人用オムツ選びのポイント
この章では、大人用オムツを選ぶときのポイントをお伝えします。
オムツ選びで重要視すること
大人用オムツを選ぶ上で1番の基準になる重要な点は、オムツを使用する人に合うか合わないかが最初の基準になります。これは当たり前と言えば当たり前ですが、意外にそこを気にせずに決めてしまうことも多いです。なので、利用する人と意思疎通が取れるのであれば聞いてみるのも1つの手です。また使用していく中で、体重の増減や、環境の変化で変えてみるのも良いです。
オムツの価格
次に選定する基準として上がるのが、オムツの価格です。当たり前ですが、オムツは消耗品ですので費用の面は大切なポイントになってきます。利用頻度を考えると、オムツの価格は無視できないものになってきます。オムツを使用するのは何も排泄を手助けするだけでなく、身体の衛生面を保つための役割もあります。利用する持続を考えた時に、価格も大切なオムツ選びのポイントになります。
オムツの吸収量
次に大切なのが、オムツの吸収量です。
これは利用する人に合わせる必要があります。理由として、尿量は人によって個人差があります。それは水分摂取量によっても大きく変わりますが、尿量が多い人に吸収量の悪いオムツを使用したら漏れてしまい、皮膚の衛生面に影響が出ます。尿漏れは匂いだけでなく、かゆみや皮膚のただれにも影響を及ぼします。なので吸収量はオムツ選びで大切なポイントになります。
オムツの機能
次に重要視するポイントはオムツの機能性です。オムツは全ての製品が同じ機能とは限りません。機能面の話で1つ上がる話ですが、実際に筆者が新卒の介護士を育成していた時のことです。その職員は介護未経験の新卒職員だったため、とあるご利用者様の排泄介助を教えていた時のことです。その新卒職員は、ご利用者様の排尿をした後の使用済パットを持ってこう言ったのです。
「このパットは排泄した後のものですか?」
現役介護士からしたら使用済みのパットと分かっても、新卒の職員からしたら判断がつかなかったのです。そんな人のためなのか、排尿をしたらそれがわかるように排尿マークが浮かび上がる機能があったり、オムツのギャザーに工夫が施されていたりと、機能面も多種多様にあります。長くなりましたが、機能面も選ぶ上で大切ということです。
よく使われている大人用オムツメーカー
続いて、一般的によく使われている大人用オムツメーカーについて、タイプ別でご説明します。
アテント(大王製紙)
【パンツタイプ】
通気性が良く、尿取りパッドと併用しても蒸れにくい仕様です。足まわりのゴムが良く伸び、片手でも簡単に履かせやすいです。パッドと併用して尿漏れに強いオムツです。
【テープタイプ】
テープタイプは、背中漏れを防いでくれるのが特徴で、ベッドが汚れにくい点が人気です。中心線があるので初心者でも着けやすいです。さらにテープもマジックテープの様になっており、利用する人の体型に合わせて何度も貼り直して調整できます。オムツを始めてつける人にも優しい一品です。
ライフリー(ユニ・チャーム)
【パンツタイプ】
「背中、足ぐりピタッとギャザー」が売りの一品です。すきまモレが少なく、両脇がプリーツになっていて窮屈感が少ないのが特徴です。素材が柔らかく肌に優しいのも特徴です。
【テープタイプ】
3重の立体ギャザーで股ぐりからの漏れを防ぎ、「横モレあんしんテープ止め」でさらに漏れを防ぐ仕様が特徴です。センターラインと二箇所のテープがあるため、初めて使う人も使用しやすくなっています。
リリーフ(花王)
【パンツタイプ】
パンツタイプは下着のように上げ下げしやすいのが特徴で、片手でもスルッと履けます。ふらつきにくい設計になっていて、筋力が衰えた方にも利用しやすいです。他にも、5回分の吸収ができたり、消臭効果も高いので長時間の利用や外出時におすすめです。
【テープタイプ】
内側の立体ギャザーと脚まわり吸収体、外側の脚まわりギャザーで隙間漏れをガードしてくれる設計になっています。長めのテープで体型に合わせて調節ができます。消臭ストロングによる効果で、雑菌の繁殖を抑えニオイを防げるのも魅力ですね。
サルバ(白十字)
【パンツタイプ】
介護で困る漏れに対して、特に漏れやすい背中と下腹部に集中した作りになっています。伸びがよくお腹をしめつけないので、座って過ごす時間が長い方に人気です。装着時に足がひっかかりにくいところも介護士にとって楽なため、介護する側とされる側、どちらにも優しい一品です。
【テープタイプ】
肌にやさしい弱酸性の素材で、ご利用者様によくある肌トラブルを防ぎ、Wフィット構造で尿や軟便も漏らさない仕様が特徴です。寝たきりのご利用者様の場合、シーツやベッドが汚れてしまった時に交換が大変なため、漏れない仕様が特徴の一品です。
大人用オムツメーカー経済的負担を軽減するには
費用がかさむと経済的にも負担が大きい大人用オムツの、経済的負担を軽減させる方法をお伝えします。
医療費控除
大人用オムツで医療費控除の対象となるのは、紙おむつとパット類です。対象条件は「傷病によりおおむね6か月以上寝たきりで医師の治療を受けている場合に、おむつを使う必要があると認められるとき」とされていて、医師が発行した「おむつ使用証明書」が必須です。ただし「夜間や外出時だけおむつを利用している」「自力でトイレに行けるが予防的におむつを着用している」などの場合、医療費控除の対象にならないので注意が必要です。この医療費控除の手順は以下です。まず、医師に「おむつ使用証明書」を発行してもらう。(紙おむつ購入時には、使用者の氏名が書かれた領収書を発行してもらい、必ずとっておいてください。)確定申告期間(毎年2月16日~3月15日まで)に、他の医療費控除と合わせて申請という流れです。注意してほしい点として、介護保険の要介護認定を受けている方の場合、2年目以降に必要な書類が変わってきます。詳しく知りたい方は、税務署に確認してみてください。
自治体の補助制度
各自治体の補助制度にも、オムツのサポートをしてくれる制度があります。これも各自治体によって違うため、気になる方は各市区町村に問い合わせてみてください。
まとめ
高齢者が増えていく現代で、大人用オムツの需要は日々増えています。その分利用頻度も多くなってきているため、賢く利用するには選ぶ基準が大切です。この記事で介護ライフが少しでも有意義なものになると嬉しく思います。読んでいただきありがとうございました。
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