介護のスキルアップ

介護福祉士の筆記試験とは?試験内容や試験問題、合格率を解説!

「介護福祉士の筆記試験って難しいのかな?」と不安になっている方はいませんか?
介護福祉士になるためには、介護福祉士国家試験の筆記試験を必ず受験しなければなりません。
つまり、筆記試験の攻略が合格への鍵なのです。そこで、この記事では介護福祉士国家試験の概要や筆記試験、筆記試験対策などについて解説します。筆記試験を攻略して介護福祉士になり、介護職員としてキャリアアップしましょう。

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介護福祉士国家試験とは

まずは介護福祉士の概要や介護福祉士国家試験について解説します。

介護福祉士は介護職員に必要な資格

介護福祉士は介護職員として働き続けるために必要な資格です。なぜなら、介護福祉士資格を取得して、初めて一人前の介護職員として認められるからです。

「社会福祉士及び介護福祉士法」では介護福祉士を以下のように定義しています。

・専門的知識・技術で日常生活を過ごすことに支障がある方を介護する者
・介護者に対して指導業務をする者

つまり、介護職員として働くためだけではなく、介護職員としてキャリアアップするために必要な資格と言えます。

介護福祉士資格を取得するためには、当然ですが介護福祉士国家試験に合格する必要があります。同資格試験に筆記試験の免除はなく受験者全員が受験しなければならないため、筆記試験を攻略しないと介護福祉士国家試験に合格しません。つまり、筆記試験の攻略が介護職員としてのキャリアアップに必要なのです。

筆記試験の他に実技試験もある!?

介護福祉士国家試験には実技試験もありますが、多くの方が利用する実務経験ルートや養成施設ルートでの受験には実技試験がありません。実技試験があるのは下図のように、福祉系高校ルートと経済連携協定(EPA)ルートの一部のみです。

※引用: 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格(資格取得ルート図)
そのため、多くの受験生にとって「介護福祉士試験の合格=筆記試験の攻略」になるのです。

次章では筆記試験の内容について解説します。

介護福祉士国家試験とは

介護福祉士国家試験の筆記試験を攻略するためには、試験の全体像を把握して勉強するほうが効果的・効率的です。ここでは、筆記試験の出題形式や問題の内容などについて解説します。

筆記試験の出題形式や試験時間

筆記試験の出題形式や問題数、試験時間は以下のとおりです。

・出題形式:ほぼ五肢択一(出題基準では多肢選択もあると述べている)
・問題数:125問
・試験時間:220分(2023年の第35回試験では、午前10時から11時40分、13時35分から15時35分)

論述問題はなくすべて選択問題です。問題数と試験時間から計算すると、1分40秒から1分50秒で1問を解かないと全問が解けません。そのため、わからない問題は後回しにして、次から次に問題を解くことが筆記試験では求められます。また、試験時間が100分と120分の合計220分という長時間の試験であることも特徴です。筆記試験の対策については後ほど解説します。

筆記試験の問題は5領域・13科目から出題される

筆記試験の問題は、5領域・13科目という幅広い分野から出題されます。領域ごとの問題数は公開されていますが、科目ごとの問題数は公開されていません。ただ、第32回(令和元年度)から第34回(令和3年度)の試験科目ごとの出題数は以下の通りでした。

領域試験科目出題数
人間と社会人間の尊厳と自立2問
人間と社会人間関係とコミュニケーション2問
人間と社会社会の理解12問
こころとからだのしくみこころとからだのしくみ12問
こころとからだのしくみ発達と老化の理解8問
こころとからだのしくみ認知症の理解10問
こころとからだのしくみ障害の理解10問
医療的ケア5問
介護介護の基本10問
介護コミュニケーション技術8問
介護生活支援技術26問
介護介護過程8問
総合問題12問

実際の介護場面を想定した問題が出題される

筆記試験では知っていないと解答できない暗記問題だけではなく、実際の介護場面を想定した問題が出題されます。出題形式としては介護場面の解説があり、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題です。ここでは、令和3年(2022年)度第34回試験の実際の筆記試験を見てみましょう。

●問題 83
Bさん(86 歳、女性)は、中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。短期入所生活介護(ショートステイ)の利用を始めた日の翌朝,両手に便が付着した状態でベッドに座っていた。
Bさんへの声かけとして、適切なものを 1 つ選びなさい。

1 「臭いからきれいにします」
2 「汚い便が手についています」
3 「ここはトイレではありません」
4 「手を洗いましょう」
5 「こんなに汚れて困ります」

上記のように、設定状況が実際の介護場面に近い問題が多数出題されます。ちなみに正答は「4」です。

次章では筆記試験の特徴や試験対策について解説します。

介護福祉士の筆記試験は難しいのか?

ここでは、筆記試験は介護職員にとって有利であることや試験対策について解説します。

多くの介護職員が合格している!

介護福祉士国家試験は介護職員にとって有利な試験です。先ほど解説したように、介護の仕事に即した問題が多く出題されるためです。介護職員は仕事をイメージしながら勉強でき、実際の試験にも挑めます。出題科目の「介護の基本」「介護過程」「認知症の理解」などは、日々の仕事との関連が深い試験科目と言えるでしょう。
令和3年(2022年)度第34回試験の合格者の内訳を見ても、70%弱が介護職員でした。受験勉強と仕事の両立は大変ですが、出題範囲は仕事と関連しているため、しっかり勉強すれば合格できる資格試験と言えます。

筆記試験の試験対策とは

出題数の多い科目を中心に勉強するという対策はありますが、筆記試験に特別な対策は必要ないと言えるでしょう。ただ、以下の点について意識することが重要です。

・計画性:試験日までに受験勉強を終わらせる
・インプット:テキストや参考書で出題範囲を理解する
・アウトプット:問題集で理解を定着させ理解が不足している箇所を確認する
・模擬試験の利用:本番に類似した環境で試験を受け場慣れする

アウトプットで使用する問題集は過去問題集がおすすめです。介護福祉士の筆記試験には難問奇問が出題されないため、過去問題集を使用したアウトプットが適しています。同じ内容の出題はありませんが、類似した内容が出題される点からも使用したほうがよいでしょう。ただ、問題を解くだけではなく解説文も読み理解することが重要です。

アプリを使えば通勤中に筆記試験の勉強ができる

現役の介護職員は忙しく勉強時間の確保に困っているかもしれません。そのような介護職員におすすめなのが、アプリを使用した勉強法です。
アプリを使えば通勤中や休憩中などの隙間時間に勉強できるためです。スマートフォンがあれば過去問題や一問一答などでの勉強だけではなく、出題範囲の暗記や問題の正解率の把握などができます。Webサイトでも過去問題や一問一答などは載っていますが、正解率の把握といった機能性ではアプリのほうが優れています。アプリを利用して効率的・効果的に筆記試験の勉強をしましょう。

筆記試験対策をして介護福祉士国家試験に合格しよう!

介護福祉士国家試験では必ず筆記試験を受験しなければなりません。筆記試験は5領域・13科目から問題が出題されます。
ただ、介護の仕事に即した問題が多く出題されるため、介護職員にとって有利な資格試験であり、実際に多くの介護職員が試験に合格しています。筆記試験の勉強では、計画性やインプット・アウトプット、模擬試験の利用を意識して行いましょう。

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