「管理栄養士の試験って難しいと聞くけど、合格率はどれくらいだろう」「管理栄養士の試験対策がわからない…」と管理栄養士になりたい方は悩んでいるのではないでしょうか。管理栄養士は国家資格であり、国家試験を受験し合格しないと管理栄養士にはなれません。合格率は低いとききますが、実際どうなのでしょうか。
この記事を最後まで読むと管理栄養士国家試験の合格率、試験の概要、試験対策ついて理解することができます。
管理栄養士とは
管理栄養士について
管理栄養士は、厚生労働大臣から免許を受けた国家資格です。元気で健康な方から、ケガや病気の方、飲み込む力や噛む力が弱くなった高齢者、食事に対する障害をもった若年者、老若男女問わず一人一人に合わせた専門的な食の知識をもち、栄養指導を行うことができます。
管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう。
※参考: 厚生労働省「令和3年介護従事者処遇状況等調査」
管理栄養士と栄養士の違い
管理栄養士と栄養士はどちらも国家資格ですが、何が違うのでしょうか。管理栄養士は厚生労働省から免許を受けており、健康な方と傷病者の方の栄養指導ができます。栄養士は都道府県知事から免許を受けており、健康な方にしか栄養指導ができません。ということは管理栄養士になると、仕事の幅が増え、キャリアアップと給料アップが見込めるということになります。
管理栄養士になるには【受験資格】
管理栄養士になるには、国家試験に合格する必要があります。第一ステップとして栄養士免許を取得していることが前提となります。次に、試験を受ける前に必要な受験資格がありますので、ここをクリアしないと受験を受ける事ができません。それでは簡単に受験資格について説明に入ります。
一つ目は、管理栄養士養成校で4年制の管理栄養士コースであれば、栄養士免許の取得見込みで管理栄養士国家試験を受けることができます。
二つ目は、栄養士養成校で栄養士免許を取得後、栄養士として実務の経験を積んでから国家資格を受けることができます。
※栄養士養成校の場合は、2年制卒業後3年以上の実務経験が必要となり、3年制卒業後は2年以上、4年制卒業後は1年以上の実務経験が必要となります。
詳しくは厚生労働省のHPに記載してありますので、確認しておきましょう。
管理栄養士国家試験
管理栄養士試験までの流れ
管理栄養士国家資格の受験願書は9月頃から都道府県庁や保健所の窓口、または厚生労働省のHPからダウンロードができるようになります。11月下旬から12月上旬が提出期間となりますので、この期間に必要書類を揃えて郵送します。
試験日時は毎年2月下旬か3月の上旬ごろの日曜日に行われ、時間は午前の部が10時から12時25分(2時間25分)午後の部が13時40分から16時20分(2時間40分)の二部構成となっています。そして、合格発表は3月末となります。
試験会場
試験会場は、北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県で行われ、余裕をもって移動をしましょう。地方の方は前泊することをおすすめします。
出題科目
社会・環境と健康(16問)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(26問)
食べ物と健康(25問)
基礎栄養学(14問)
応用栄養学(16問)
栄養教育論(13問)
臨床栄養学(26問)
公衆栄養学(16問)
給食経営管理論(18問)
応用力試験(30問)
合計200問となります。
出題形式はマークシート方式で、5択の中から1つか2つの正解を選びます。
1問1点で200満点となり、合格基準は120点以上です。
管理栄養士の合格率
管理栄養士の国家試験の合格率は、過去5年、50%~65%となっています。他の医療系国家試験の合格率は90%程度に対し、管理栄養士の合格率は低いと、とらえられてしまいます。
しかし、厚生労働省からだされている合格者の内訳をみてみると、管理栄養士養成校新卒者は90%近くであり、他の医療系国家試験と変わらない合格率となります。既卒者と栄養士から実務経験をクリアした方は20%程となっています。そのため、合格率は平均して50%~65%となっているわけです。
新卒者がここで不合格になると、次回の試験の合格率は10%となり、とても厳しくなります。というわけで新卒者は一発で合格しておきましょう。栄養士として実務経験を積んでからの方は勤務をしながら勉強との両立はとてもハードです。しかし1年必死に勉強すれば合格は難しくはありませんので頑張りましょう。
管理栄養士の試験対策
計画
管理栄養士の国家資格では食についての出題はもちろんですが、傷病者に対する栄養指導をおこなう管理栄養士にとっては、必要な知識である、医療のことも出題されます。4年制管理栄養士養成校では試験対策のための勉強をしていますが、既卒、栄養士勤務の方は計画的に勉強をすすめていかなければなりません。管理栄養士国家資格のテキストを購入し、勉強時間の確保と勉強のペース配分の予定をたてていきましょう。
過去問をひたすら解こう
5年分の過去問と解説が書かれている問題集や参考書がありますので、それを活用し過去問を解きましょう。
解く→答え合わをする→解説を読む→解く を繰り返すことで、どこが出題されやすいのか、どこで間違えやすいのかがわかっていきます。最低でも5年分を3回してみましょう。
模擬試験
模擬試験は必ずやることをおすすめします。試験当日の感覚もわかりますし、自分の力試しにもなります。また、管理栄養士の試験は午前と午後と長丁場です。時間配分を考えないと、まだ解けていないのに時間切れになったり、確認作業の時間が確保できない事が起きます。試験当日の気持ちで挑みましょう。
まとめ
管理栄養士になるには、必ず国家試験を受験し合格しなければなりません。合格率だけをみると難関のように感じられますが、その数字に惑わされずに、着々と勉強しましょう。200点中120点以上をとれば合格なので、60%正解していれば合格となると考えると、気持ちのハードルが少しでも下がります。決して難しい試験ではないので、計画をたてて、まずは過去問を5年分問いてみましょう。晴れて管理栄養士になりましたら、一緒に活躍しましょう。
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