介護のスキルアップ

介護用品にはどんな種類があるの?福祉用具専門相談員についても解説します!

「介護用品ってどんな種類があるの?」「福祉用具との違いは?」このような疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。介護用品は介護で使用する物や機器全般を指し、車椅子や介護ベッド、おむつなどがあります。本記事では、介護用品と福祉用具の違いやその種類、介護用品を取り扱う福祉用具専門相談員について解説します。

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介護用品とは?

介護用品は、介護が必要な方の日常生活や機能訓練(リハビリテーション)をサポートするために役立てられる用具や機器です。似たような言葉に「福祉用具」がありますが、介護保険制度において「介護が必要な方の自立の促進または介護者の負担軽減を図るもの」などと定義されています。対して介護用品は、車椅子から介護用歯ブラシまで介護で用いられる広い範囲の道具を指します。介護用品の中に福祉用具が含まれていると捉えられるでしょう。
続いて、介護現場で活用されている介護用品の種類をご紹介します。

介護現場で活用されている介護用品(福祉用具)

介護現場において活用されている介護用品は幅広い種類があります。
一例は以下のとおりです。

・車椅子
・歩行器
・杖
・特殊寝台(介護ベッド)
・腰掛便座
・入浴補助用具
・おむつ

それぞれの種類ごとに解説します。

車椅子

車椅子は歩行が困難になった状況において、移動手段として用いられる介護用品です。自走式と介助式があり、自分で操作するかどうかで選択します。さらに、車椅子は次の種類に分けられます。

・標準タイプ
・モジュールタイプ
・リクライニングタイプ
・ティルトタイプ
・電動式タイプなど

なかでも標準タイプは最も多く使用されています。自走用と介助用があり、軽量で持ち運びやすいのが特徴です。標準タイプでは座位が保てない方が使用するのが、リクライニングタイプやティルトタイプです。リクライニングタイプは背もたれを傾けることができ、ティルトタイプは背もたれとともに座面も傾けられます。体圧が分散できるため、車椅子上で長時間過ごすのに役立ちます。

歩行器

歩行器は、足腰の筋力が低下している方の安全な移動をサポートする介護用品です。歩ける距離や手の力などの身体の状態によって、次の種類から選びます。

・固定型歩行器
・交差型歩行器
・車輪付き歩行器(歩行車)など

固定型歩行器は持ち上げ式やピックアップ式とも呼ばれ、歩行器を持ち上げて少し前に出し、身体を支えながら前進します。歩行器を持ち上げたときにバランスを崩さないよう、立位を保てるのが使用条件です。交互型歩行器は、左右の持ち手を交互に動かして前進します。スムーズに身体を動かしづらい方にはあまり適していません。車輪付き歩行器は、前輪付歩行器と四脚四輪歩行器があります。なかでも四脚四輪歩行器は四脚すべてに車輪が付いており、上半身の筋力が少なくても動かしやすいのが特徴です。

杖は身体を支えて安定して歩行できるようにサポートする介護用品です。足腰の負担を軽減し、安心して外出できるようになるケースもあります。杖は身体の状態や使用するシーンによって、次の種類から選びます。

・T字杖
・ロフストランド杖
・松葉杖
・多脚杖

上記のなかでもっともスタンダードなのはT字杖です。棒(シャフト)にT字のグリップが付いており、シンプルな形状です。歩行が難しい方や手に痛みがある方、握力が弱い方などには不向きであり、握力が弱かったり麻痺があったりする方にはロフストランド杖が適している場合もあります。

介護ベッド(特殊寝台)

介護ベッドは特殊寝台とも呼ばれます。介護ベッドは搭載されているモーターの数によって次の種類があります。

・1モーターベッド
・2モーターベッド
・3モーターベッド
・4モーターベッド
・1+1モーターベッド

なかでも3モーターベッドは、背上げ・高さ調節・膝上げの機能が備わっている介護ベッドです。それぞれを個別に調整できるため、自力で寝返りを打つのが難しい方やベットで長い時間過ごす方などに適しているでしょう。4モーターベッドは比較的新しいタイプであり、背上げ・高さ調節・膝上げの機能が備わっているうえに左右の方の部分を傾けて寝返りの補助ができる介護ベッドです。要介護度が高い方の褥瘡予防などに適しているでしょう。

腰掛便座

腰掛便座は、排泄しやすい環境作りのために活用します。身体状況や生活環境によって次の種類から選びます。

・ポータブルトイレ
・据置式便座
・補高便座
・立ち上がり補助便座

なかでも介護施設ではポータブルが多く活用されており、移動できることから居室でも使用可能です。一般的には、便座の下にあるバケツに排泄し、済んだあとにバケツを取り外してトイレに流します。ひじ掛け付きでプラスチック製のものや金属パイプ製のものなど、形状や素材は多様です。機能は高さ調整・シャワー・暖房・洗浄・消臭などが付いているポータブルトイレもあります。

制入浴補助用具

入浴補助用具は、身体機能が低下した方が安全に入浴できるように使用する介護用品です。浴室では転倒などの事故が起こりやすいため、介護が必要な方が安全に動きやすくなるように活用する必要があります。入浴補助用具のおもな種類は次のとおりです。

・入浴用椅子
・浴槽用手すり
・浴槽内椅子
・入浴台
・浴槽内すのこ
・入浴用介助ベルト

なかでも入浴用椅子は導入しやすいことから、介護施設や在宅にかかわらず多く使用されています。背もたれ付き・座面高さ調節・肘掛け付き・キャスター付き・座面回転可能などの機能が付いているものもあり、シャワーを浴びたり身体や髪を洗ったりするときに使用します。

おむつ

介護用のおむつは大きく分けて、外側おむつ(アウター)と尿取りパッド(インナー)の2種類があります。使用する方の身体状況や生活環境に応じて使い分けが可能です。外側オムツには、パンツタイプ(リハビリパンツ)とテープ止めタイプがあります。パンツタイプは下着のように使用するため、自力または介助があればトイレに行ける方が対象です。テープ止めタイプはお腹周りの部分にテープで固定して使用するため、トイレに行くのが難しい方や寝たきりの方に向いています。
尿取りパッドは、外側おむつの内側に装着して使用する吸水パッドです。外側おむつとの併用により、介護の負担が軽減できます。
続いて、介護保険対象外の介護用品について解説します。

介護保険対象外の介護用品もある

介護保険が適用されるのは、レンタルすることによって繰り返し使用できる介護用品が対象です。しかし、再利用するのに心理的に抵抗感があったり、使用し続けると形態や品質が変化してしまう介護用品は介護保険対象外となります。
具体的には、次の介護用品です。

・腰掛便座の交換可能部
・入浴補助用具
・簡易浴槽など

以上の介護用品は「特定福祉用具販売」の対象となり、事業者から購入する必要があるため注意しましょう。
続いて、介護用品を扱う福祉用具専門相談員について解説します。

介護用品の知識が豊富な福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、介護用品の選定や調整を通じて介護が必要な方の生活も支えます。介護施設はもちろん、自宅で生活している方にそれぞれの環境に応じた介護用品を選定するには豊富な知識が欠かせません。介護用品について知りたい方は、福祉用具専門相談員の資格に挑戦するとさらに理解を深められるでしょう。

まとめ

介護が必要な方が安心・安全に暮らすために介護用品は欠かせません。介護用品は幅広い種類がありますが、身体状況や生活環境に応じて使い分ける必要があります。また、さらに介護用品について知りたい方は、福祉用具専門相談員の資格への挑戦もおすすめです。介護用品について理解を深め、介護現場での業務に役立てましょう。

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