介護職で高収入は可能？給料アップの具体的な方法を解説します

「介護の仕事は好きだし、自分にあっている。でも、給料が低いので、ずっと続けられるかわからない」と、不安を抱えていませんか？
介護の仕事はその構造上、給料が上がりにくくなっています。一般の方も、介護は賃金が安いとのイメージでしょう。しかし、しっかり情報を集めて正しく行動すれば、好きな介護の仕事で給料をアップさせる方法がありますよ。
今回は、介護の仕事で給料をアップさせる方法を解説します。本記事を最後まで読んで行動に移せば、きっとあなたの給料は上がっていくでしょう。

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介護職の給料はほかの職種と比べても低い

「介護職員の給料は低い」と、よく言われますが、。どのくらい低いのでしょうか？
以前は全産業との賃金格差が、7万円ほども開いていた時期もありました。しかし、2021年度の日本介護クラフトユニオン（NCCU）による「2021年賃金実態調査報告書」では、賃金格差は4万円ほどと、差が縮まっているのがわかります。
これは2019年10月に施行された介護職員等特定処遇改善加算の影響が、大きく反映されている結果でしょう。しかし依然として、ほかの産業と比べて賃金に差がある状況は変わっていません。

※参考： 日本介護クラフトユニオン（NCCU）「2021年賃金実態調査報告書」

給料アップはしているが高収入にはほど遠い

介護職の給料が年々アップしているのは確かで、2022年10月からは介護職員等ベースアップ等支援加算も開始されました。しかし現状でも、介護の給与に不満を持っている職員は65％を越えています。不満の内容はやはり「平均的賃金より低い」が多く、ついで「今の業務量に見合っていない」「業務内容に見合っていない」と、続きます。また、25％以上の人が「生活していくために十分ではない」と、感じているようです。介護の仕事は、世間一般のイメージどおりまだまだ低賃金と言わざるを得ず、とても高収入といえる状況ではありません。

※参考： 日本介護クラフトユニオン（NCCU）「2021年賃金実態調査報告書」

【月30万以上も可能！】給料アップの具体的な方法

たしかに給料の低い介護職ですが、それでも介護にやりがいを感じて介護の仕事を続ける方もいます。とはいえこの先もずっと、低い給料で続けられるかはわかりません。好きな介護の仕事で、給料も人並み以上にもらえたらいいですよね。そこで、やりがいのある介護の仕事を続けるために、介護で給料が上がる方法を考えてみましょう。介護の仕事で、給料を上げる方法は以下のものが考えられます。

・夜勤に入る
・資格を取る
・キャリアアップする
・副業を頑張る

夜勤に入る

介護職で収入をあげる方法として、夜勤に入って夜勤手当を貰うのが考えられます。特養や老健は、24時間利用者の介護が必要なため、夜勤業務があります。夜勤に入ると1回あたり数千円〜1万円ほどの手当が期待できるでしょう。さらに夜勤の仕事が苦にならず、生活スタイルにもさほど影響ないのなら、夜勤専従として働くのも一つの方法です。2交代制なら、高収入に加えて休日が多くなるメリットがあります。しかし、夜勤は思った以上に体調に影響するため、日々の体調管理が重要になってくるでしょう。

資格を取る

資格を取るのも、給料を上げる手段として有効です。介護職員実務者研修や介護福祉士などの資格は、ほとんどの施設が資格手当を出しています。さらに手当だけでなく、基本給がアップするところもあるので、無資格者よりは断然給料が高くなるでしょう。また、資格の勉強をして自身の知識やスキルを磨けば、キャリアアップにつながり更なる昇給につながる可能性もでてきます。

キャリアアップする

リーダーや主任といった責任あるポジションにつくと、当然ながら基本給のアップと役職手当が期待できます。キャリアアップを考える場合は、施設によって管理職になるために必要な資格は異なるので、どのような資格が必要かは知っておきましょう。また、地域によっては特定の施設の管理者に、資格要件を設けているところもあります。勤め先の自治体のルールは、前もって確認しておいてください。

副業を頑張る

介護職で働きながら、それなりの収入を得たいなら副業も考えられます。たとえば、ほかの介護施設で夜勤専従として働いたり、日曜日だけ入浴専門の職員として働いたりと、介護の経験を活かした求人は結構あるものです。また、介護にこだわらなければ、コンビニや飲食店で働く選択肢もあります。さらに最近はやりの、飲食店からお客さんが注文した食事を届ける、配達パートナーなどもいいでしょう。介護で働きながらさらに身体を使って稼ぐのはしんどいなら、webライターや動画編集者なども人気です。気をつけたいのは、副業が認められているかどうかです。トラブルにならないためにも、副業を始める前に就業規則で確認するか、上司に直接確認した方がいいでしょう。

【高収入】介護職でも管理職なら年収500万円も！

年収500万円以上の給料アップを目指したいなら、リーダー・主任以上の役職を目指すことになります。まずはケアマネジャーやサービス提供責任者、生活相談などを足掛かりにして、管理者を目指しましょう。介護職員の平均給与は32万3,190円ですが、役職者になると4万円以上の積み上げが期待できます。
以下で、各役職者の平均給与を表にして比べてみます。

やはり資格取得が難しい、介護支援専門員が35万円台と高くなっているのがわかります。そして、これらの役職者をまとめる施設の管理職になれば、更なる給与アップが期待できます。介護老人福祉施設の管理職の平均給与額は41万7,430円、介護老人保健施設の管理職は40万3,680円となっており、ここまでくれば年収500万も見えてくるでしょう。

※参考： 厚生労働省「令和３年度介護従事者処遇状況等調査結果」

今の施設で給料アップが難しいなら転職も視野に

介護の事業所はさまざまな種類があり、その規模も違います。また、夜勤のあるなしでも給与が変わるため、当然介護の種類によって給与が違ってきます。たとえば、夜勤に入りたくても、デイサービスの職員をしていたらその願いはかないません。また、規模の大きい事業所ほど給与が上がる傾向にあるため、同じ職種でも規模の大きい事業所の方が給与が高くなりやすいのです。そして介護職員処遇改善加算の取得の有無も、給料に影響するのを忘れてはいけません。
そのため、あなたの勤め先が日勤しかない事業所で、規模も小さく介護職員処遇改善加算を取得していない場合、転職すれば大幅な給料アップが期待できます。
そのためここからは、転職を考える際に注意したいことを取り上げます。転職を考えるさいは、以下に注意して転職先を選びましょう。

・基本給以外もチェック
・今後も続けて働ける職場化は重要ポイント

基本給以外もチェック

基本給が高いと思っても、手当が少なかったり交通費がなかったりと、「全体を見ると前の職場が良かった」ケースはよくある話です。基本給が高いとしても、そのほかの部分が削られているのでは意味がありません。転職するさいは基本給だけでなく、夜勤や資格などの手当や交通費の有無など、全体を通して比較するようにしましょう。

今後も続けて働ける職場かは重要ポイント

給与が高くても、職場環境が悪く長く続けられそうにない事業所は、敬遠した方が無難です。高い給与をもらっても、長時間働かないといけない職場や、人間関係が悪く気持ち良く働けそうにない職場はやめておきましょう。給料を上げるには、長く働いて基本給をアップさせていくのも大切です。すぐにやめてしまう職場で働くのは、その意味でも無駄と言えます。そのため、転職を希望する職場は必ず見学して、そこで働く職員の様子を観察しましょう。そして給与や働き方など、気になることはしっかり質問してください。

【まとめ】 年収を上げるには情報収集と行動力

介護の仕事はまだまだ世間一般のイメージどおり、給料が低いと言わざるを得ません。しかし、介護が好きなので低賃金でも続けている方は大勢います。そうはいっても、先々について考えると、いつまでも低い給料で続けるのも難しいでしょう。そのため、好きな介護をずっと続けるためにも、介護の仕事で給料アップを考えましょう。介護は低賃金と言っても、資格やキャリアアップ、働き方などを考えると案外給料はアップするものです。うまくやれば、ほかの産業と比べてもそん色ない給料は十分望めます。給料アップするためには、必要な情報を集め行動に移すことが大切です。まずは、近くに好待遇の求人がないか、調べてみましょう。

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