介護のスキルアップ

これを読めば分かる!立位保持困難なご利用者様のトイレ介助と気をつけること

介護現場では色んなご利用者様のトイレ介助があります。その中でも立位保持困難な方のトイレ介助はニーズが多いため、介助の仕方と気をつける点を解説します。

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立位保持困難なご利用者様とトイレ介助を行う方法

現在、日本にある多くの介護施設や病院では立位保持困難なご利用者様は多くいます。その中でも、今回は立位保持困難なご利用者様のトイレ介助についてご説明していきます。
本来人間は、体が健康な状態で活動をし生活しているので、立位困難な方がいた時どのようにトイレにお連れすればいいか想像もできないでしょう。誰でも最初から、立位保持困難なご利用者様の介助をできるわけではありません。この記事を読んで知識をつけて、介護の現場で役立ててくださればと思います。

立位保持困難なご利用者様は、言い方を変えれば「介護者の手伝いがあればまだトイレで排泄をする能力がある方」という言い方もできます。そのため、介護をしている皆さんの力が非常に重要になってくるのです。立位保持困難なご利用者様の身体状況は以下の状況が多いです。

1.日常生活動作(ADL)の低下による状態

2.なんらかの病気による半身麻痺による状態

3.事故や障害によって立位保持困難な状態

その中でも多くあるのは、日常生活動作(ADL)の低下により立位保持が困難になる状態が多く、これは加齢により四肢の筋肉などが衰えていき立位の保持が困難な状態になることが多いです。
どのような状況でも、立位保持困難なご利用者様の介助をする場合、介助方法はそこまで大きな違いはありません。
介助をする場合行う状況は以下の3点です。

1.職員2人で介助するパターン

2.職員1人で介助するパターン

3.訪問介護などの場合、家族と職員2人で介助するパターン

大きくこの3点に分けられます。それぞれ解説していきます。

職員2人で行うパターンの場合

この場合、状況によりますが1人は立位保持の介助。もう1人はご利用者様のズボン、下着を下ろす介助を行う役割分担に分けられます。ご利用者様が排泄を終えた後は1人の職員がご利用者様を抱えて、もう1人がご利用者様の院部洗浄および拭き取りを行います。
この時注意したいのが、ご利用者様の体型や重さによってどちらが抱えて、どちらが洗浄をやるのかを決めることは大切になってきます。職員によっては抱える介助で腰を痛める人もいるので、その時の職員の体型に合った役割分担と介助方法を考える必要があります。
またトイレが広いかどうかでも、2人で介助できるかどうかが決まりますので、環境に合わせて介助の仕方を考えると良いと思います。

職員1人で介助するパターン

この場合、ご利用者様の日常生活動作のレベルは2人介助の時より高いことが多いです。基本的に立位保持は何かに掴まれば行えるが、ズボンを下ろしたりなどの予備動作を行えない、もしくは認知症などでズボンを下ろすという行為が行えないパターンの方がいらっしゃいました。
その為、職員は立位保持以外の予備動作の補助と、排泄後の拭き取りなどの介助に注力すれば良いというパターンになります。

訪問介護などの場合で家族と職員の2人で介助するパターン

この場合はごく稀にしか存在しませんが、在宅でトイレの排泄を希望されているが2人介助が必要なパターンです。この場合、職員は自分1人だけなのでご家族にお手伝いしてもらいながら介助します。トイレの環境なども施設のように広く作られているわけではないので、その家ごとで職員の対応が必要になります。

立位保持困難なご利用者様のトイレ介助で職員が気をつけること

私たちのような健常者が、日常何気なく行なっている排泄動作も介助されると様々な思いが湧き起こるものです。そのような点も含めて、トイレ介助の注意点をお伝えします。

ご利用者様の自尊心に配慮しよう

排泄介助で院部の洗浄などをしてもらってきている人でも、自身の排泄物の処理をしてもらうのは抵抗があります。
尚且つ、今まで自分で行なっていた行為を他人にしてもらうという情けなさも生じるため、立位保持困難でトイレ介助が必要な方でも拒否をする方もいらっしゃるほどです。その辺りのメンタルのケアも、介助をする介護士は配慮をして対応をする必要があります。

トイレを急かさないようにしよう

トイレに誘導した場合、介護士はご利用者様の見守りも兼ねてトイレに付きっきりになることが多いです。立位保持困難でも立とうとして、トイレ内で転倒することがある為です。
そんなご利用者様に、トイレを急かしてはいけません。ただでさえ、人に見られながらの排泄行為のため落ち着かない人もいます。なので、ご利用者様にはリラックスしてもらうためにも急かさずにトイレをしてもらいましょう。

出来るところは自分でしていただく

日常生活動作はご利用者様によって違います。トイレ介助が必要だとしても、全介助の時もあれば一部はご自身でできる時もあります。そのため、ご自身でできるところは行なってもらうようにし、ご利用者様の自立度も保持すると良いです。

介護職員も無理はしない

介護する側も注意が必要です。トイレ介助は、介護職員が腰などを痛める原因にもなります。介護士にとって腰を痛めることは、最悪の場合仕事の継続を断念することになることもあります。

その為、トイレ介助の際にどのように介助をすれば腰に負担をかけずに行えるかなどを、考えて実践する必要があります。職員によって身長や体重、性別も違います。職員各々が違う体型のため、どのように腰に負担をかけないようにするかは個人差があります。1番良い方法としては、同じ職場内にいる似たような体型の職員さんを真似するのが良いと思います。

しかし、その真似をしたい職員さんが腰を痛めているようだったら真似せずに、信頼できる上長に聞いてみるのも良いと思います。最終的にどのように行うかは個人によりますが、考え抜いた結果いい介助方法があるのであればその方法で実践するのがいいと思います。
介護士は身体が資本です。体を痛めない介助方法で介護をするようにしてください。

なぜトイレで排泄しなければならないか

トイレで排泄行為をすることには、大きな意味があります。それは日常生活動作の維持と自尊心の維持のためです。
加齢と共に、使っていない身体機能は徐々に衰えていく傾向にありますが、排泄機能が衰えてしまうと心身に影響が出てしまいます。洋式のトイレに座り、排泄を促すという行為は1番自然で、重力の力も借りながら行えるため身体にもいい影響を与えるのです。ご利用者様の健康状態を保つ意味でも、トイレでの排泄は想像以上に重要なものになってくるのです。
また「トイレもできなくなってしまったのか…」と感じるご利用者様も少なくありません。出来ることを残す手助けをするために介護士がいます。そのため、立位保持困難な人のトイレ介助は非常に重要な仕事の一つなのです。

まとめ

立位保持困難なご利用者様にとってトイレ介助は重要です。理由はご利用者様の自尊心の尊重と、日常生活動作のを保つためです。いろいろ説明しましたが、重要なのはご利用者様の目線で介助することです。その視点で今後もいいケアを志していただければと思います。

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