介護のスキルアップ

介護施設のレクリエーションで実践しやすいおやつレシピを紹介します

介護施設やデイサービスで過ごす利用者とっての楽しみの一つに毎日のおやつがあります。食事する楽しみはもちろんのこと、それを自分達で調理する「おやつレクリエーション」は利用者の間でも人気の活動です。
そこでこの記事では、おやつレクリエーションの効果や実施のポイントを解説。更に、おやつレクリエーションに使えるおすすめレシピも紹介していきます。

おやつレクリエーションとは

介護施設やデイサービスの介護サービス内で、レクリエーションの時間が設けられていることが多いです。そのレクリエーションを「おやつづくり」の要素を取り入れて行う調理レクリエーションのことを「おやつレクリエーション」と呼んでいます。おやつづくりをスタッフと利用者が和気藹々と行うことで期待できる効果を次の項目で説明していきます。

おやつレクリエーション実践で期待できる効果

おやつレクリエーションを実施することで得られる効果は多いです。ここからは、おやつレクリエーションを実践することで期待できる効果を紹介していきます。

自立支援に繋がる

利用者それぞれが何か役割を持ちながら行う調理レクリエーションは、自立を促す効果が期待できます。調理の中で各利用者が役割を持ち、目的に向かって調理を行うことで利用者の中の「やる気」や「役立つ喜び」を刺激することが可能です。
また、脳にも刺激するおやつレクリエーションを定期的に実施することで、生活のメリハリに繋げることも。自発的に取り組める活動を取り入れることにより、生活の質が向上するきっかけにもなります。

コミュニケーションが増える

おやつレクリエーションは利用者数名とスタッフの複数名で行うものです。皆で和気藹々と調理を行うことで、コミュニケーションが増える効果もあります。「普段あまり話さないような方がおやつレクリエーションの時はよく話す」という嬉しい現象が起こることも。同じ目的に向かい、複数人で作業することで、一体感が生まれより良いコミュニケーションを取る時間となります。

食欲が湧くきっかけになる

利用者本人が調理に参加することで食欲を刺激する効果も期待できます。食欲はそんなに単純なものではありませんが、「調理や食事が楽しい」と感じた時に湧く可能性が高いものです。「食」に自ら積極的に関わることで、食事への関心を高められるでしょう。

おやつレクリエーションを行う時のポイント

おやつレクリエーションをより効果的に行うために抑えておきたいポイントもあります。
以下では、おやつレクリエーションを行う時のポイントを3つ紹介していきます。

栄養価の高いおやつを選ぶ

介護施設では、朝・昼・晩3食とおやつ、毎日栄養バランスに配慮した食事を提供しています。レクリエーションで作ったおやつは、毎日提供されているおやつの代用として考えられることが多いです。そのため、毎日のおやつの代わりになるような栄養価の高いものを選択することが大切です。健康的で美味しく食べられるようなレシピを選択するようにしましょう。
また、おやつ単品では、少し低カロリーすぎる場合は、トッピングなどでカロリー調整するものありです。

清潔衛生面に注意する

おやつレクリエーションで特に気を付けたいのが衛生面です。特に、自分で清潔面を管理できない利用者であればスタッフが気を回す必要があります。手洗いはもちろんのこと、使用する調理器具や食材などはしっかり洗うなど、衛生面には注意するようにしましょう。

食べやすいおやつを選択する

高齢者であることを踏まえ、食べやすいおやつを選択するのも大切です。また、嚥下状態も個々で違いがあるため、誰でも食べやすいようなデザートがベスト。ゼリーやプリンなどといった、飲み込みやすいおやつもおすすめです。

【介護施設で実践】おやつレクリエーションに使えるおすすめレシピ

おやつレクリエーションは利用者を巻き込んで作りやすいものを選択するのがベストです。そこで、ここからは利用者と調理しやすい簡単で美味しいレシピ3つを紹介していきます。

たこ焼き機で作るカステラボール

ホットケーキ作りも人気のおやつレシピの1つですが、一口サイズで食べやすいカステラボールの調理もおすすめです。ホットケーキミックスを使い、たこ焼き器で調理することで少量のカステラボールを作ることができます。
以下では、レシピの詳細情報を紹介していきます。
【材料】約20個分
ホットケーキミックス 150g
卵M 1個
牛乳 大さじ5
はちみつ 大さじ1~2
みりん 大さじ2
油 少々

【作り方】
1.卵を泡立て器で混ぜ、白身と黄身を均一にさせる
2.1に、みりんとはちみつ牛乳を入れ混ぜる
3.ホットケーキミックスを入れて混ぜる
4.たこ焼き器を温めサラダ油を薄く塗る
5.穴の半分くらいまで3の生地を入れる
6.ホットプレートの弱で焼く
7.残り半分の生地を入れる
8.竹串などで指してくるくると回転させながら焼く

利用者に役割をお願いする場合は以下のような分担がおすすめです。
・生地を混ぜる人
・たこ焼き器でスタッフと一緒に生地を回転させる人
・出来上がったカステラボールにデコレーションする人
出来上がったカステラボールにチョコレートなどをデコレーションしてみるのもおすすめ。また、栄養バランスを考え、フルーツなどを添えるといいでしょう。

フルーツゼリー

嚥下が困難な方でも比較的飲みこみやすいゼリーはおすすめおやつレシピの一つです。今回は栄養バランスも考えたフルーツゼリーを紹介していきます。フルーツは好きなものを2、3個ほど用意してください。以下では、レシピの詳細情報を紹介していきます。

【材料】6人分
アガー 15g
砂糖 40g
水300㏄
好きなフルーツ缶詰2缶
(レモン果汁大さじ2)
【作り方】
1.缶詰のフルーツを食べやすいサイズにカット
2.1でカットしたものを容器に入れておく
3.砂糖・アガー・水を鍋に入れ混ぜながら中火にかける
4.3が沸騰し、アガーが溶けたら火をとめレモン果汁を加える
5.粗熱を冷ますため少し置く
6.粗熱がとれたら5の鍋の中身を2の容器の中に入れる
7.冷蔵庫で冷やし固まれば完成

利用者に役割をお願いする場合は以下のような分担がおすすめです。
・フルーツをスタッフと一緒に切る人
・フルーツを容器に入れる人
・鍋でスタッフと一緒に煮る人
・鍋の中身を容器に入れる人

包丁や火を使う調理の時は、安全性を考えスタッフがサポートする形で、隣につくとより安心してレクリエーションを行うことができます。また、フルーツは利用者の好みを聞いておくのも良いでしょう。

スイートポテト

さつまいもの味に馴染み深い高齢者は多いものです。そこで、おすすめしたいのがスイートポテトの調理。ほんのり甘いスイートポテトは食べやすく、栄養価も高い優れたおやつです。
以下では、レシピの詳細情報を紹介していきます。

【材料】
さつまいも 中3本
バター 30g
砂糖 60g
牛乳 60g
塩少々
卵黄 1個
【作り方】
1.さつまいもの皮を剥き輪切りにする
2.水に3分程度さらし断熱皿に入れてレンジで柔らかくなるまでチンする
3.柔らかくなったさつまいもを潰す
4.さつまいもが熱いうちにバター・砂糖・塩を加え潰しながら混ぜ更に牛乳を入れる
5.形を整えアルミカップにのせる
6.表面に卵黄を塗ってつや出しする
7.トースター(1000ワット)で5~10分焼く

利用者に役割をお願いする場合は以下のような分担がおすすめです。
・さつまいもを切る人(スタッフ付き添い)
・柔らかくなったさつまいもを潰す人
・潰したさつまいもに材料を混ぜる人
・入居者みんなで形を整える
・ハケなどで卵黄を塗る人
さつまいもの調理に慣れている高齢者は多いため、切る役割を任せやすいのがメリットです。また、形を整える作業は入居者とスタッフみんなで実施できます。和気藹々とコミュニケ―ションを楽しみながら作業することができるのが、スイートポテトづくりの嬉しいポイントです。

まとめ

利用者の自立支援や食欲増進など、さまざまな面で効果の高いおやつレクリエーション。一人ひとりが楽しんで行うことで、より高い効果を期待することができます。是非、この記事のレシピを参考に皆で楽しめるおやつレクリエーションを実践してみてください。

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