介護のスキルアップ

デイサービスの食事には重要な役割があるって知っていますか?

「デイサービスで勤めているけど、最近食事がマンネリしているように感じる」「食事は栄養摂取が大事と思っていたけど、それだと味気ない気がする」そのように感じていませんか?
栄養が豊富と言っても、黙々と食事を口へ運ぶのはつまらないですよね。しかし、デイサービスの食事の役割を知れば、あなたも利用者さんも食事の時間が楽しいものになりますよ。
本記事ではデイサービスで提供される食事の役割や、食事を楽しめる工夫などがわかります。本記事を参考に、利用者さんと楽しい食事時間を過ごしてください。

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デイサービスにおける食事の役割

デイサービスにおける食事の役割は「安心で安全な食事を楽しくいただくこと」です。たしかに、栄養摂取は大切です。しかし、それだけが食事ではありません。
以下でデイサービスにおける食事の役割を、より具体的に見ていきます。主な食事の役割はいかにあげる3つになります。

・食欲を刺激して自立を促す
・たくさんの栄養を摂取する
・まわりの人との楽しい時間をすごす

食欲を刺激して自立を促す

利用者さんが「食べたい」と思い、自分からすすんで箸を動かす。そのこと自体はなんでもないことのように見えます。しかしこの一連の行為は、「自己決定する」「自立する」行為なのです。大げさに聞こえるかもしれませんが、デイサービスにおいて食事は、自立を促す役割があるのです。そのため、利用者さんが「食べたい」と思う食事を提供するのが、デイサービス事業所の使命になります。

たくさんの栄養を摂取する

食事の役割の一つは、栄養をバランスよく摂っていただくことです。デイサービスではお昼の食事とおやつを提供するのが一般的で、それぞれ栄養バランスを考えて作られています。デイサービス利用者さんの中には、普段偏った食事をとっている方もいます。また、持病をもっていて食事に配慮が必要な方も珍しくありません。そのため、利用さん一人ひとりに適した食事の提供が、重要になります。デイサービスの食事は、利用者さんの健康をささえる大切な役割があるのです。

まわりの人との楽しい時間をすごす

栄養摂取や自立の促進のほかにも、楽しいと感じてもらうのもデイサービスにおける食事の大事な役割です。コミュニケーションをしながら食事をするのは、非常に楽しいものです。それは年を重ねても変わりません。気の合う仲間と一緒にご飯を食べると、よりいっそう食事がおいしく感じるものです。また、楽しく食べれば食が進み、栄養も十分摂取できるでしょう。そして何より楽しいと感じることそれ自体が、健康にもいい影響を与えるに違いありません。

デイサービスの食事ができるまで

デイサービスで食事を提供するまでには、いろいろな決まりがあります。利用者は高齢の方が中心となります。そのため、栄養や食事形態など配慮しなければならないことが、多くあるのです。食事を提供するための決まりには、次のようなものがあります。

・食事の調理に必要な職員配置
・食事を作るために必要な資格
・衛生管理について

食事の調理に必要な職員配置

デイサービスで提供する食事の調理には、次の職員が関わっています。

・食品衛生責任者
・調理スタッフ(任意)
・管理栄養士(任意)

特に食品衛生責任者は、必ず配置しなければなりません。食品衛生責任者になるためには、栄養士または調理師の資格を持っている方で、食品衛生責任者の講習を受ける必要があります。一方で調理スタッフの配置は任意となっており、介護職員の兼務も可能です。管理栄養士の配置も、各事業所の判断に任されています。

食事を作るために必要な資格

デイサービスの食事を作るために、必要な資格はありません。そのため、介護スタッフが調理スタッフを兼任する事業所もあります。

衛生管理について

デイサービスで食事を提供するさいは、保健所に届け出が必要になる場合があります。届け出が必要な事業所の条件はいろいろあり、一例として1か月以上継続して食事を提供するところがあげられます。
食品衛生責任者は、必ず配置しないといけないのは前述した通りです。また、管理栄養士の配置は任意ですが、配置されている事業所のほうが信頼感は出るでしょう。特にケアマネジャーは管理栄養士がいるかどうかで、利用するかどうか判断している方も珍しくありません。

デイサービスで提供される食事の特徴

デイサービスで提供される食事は、普通の食事とは違っていろいろな工夫がされています。なぜなら、デイサービスを利用している高齢者はさまざまな問題を抱えている方が多く、それぞれにあった食事を提供しなければならないのです。デイサービスで提供される食事の特徴は以下の3つがあげられます。

・その人に合った食事形態
・自力を活かせるような配慮
・食欲をそそるメニュー

その人に合った食事形態

デイサービスで提供される食事は、その人にあった食事形態で提供されます。利用者は食事に関して、さまざまな問題を抱えています。その中でも多くみられるのが、以下のような問題です。

・嚥下機能の低下でむせ込みやすい
・糖尿病や腎臓病などの持病で食事制限がある
・歯が悪い(ない)ので固いものが食べられない

栄養豊富なメニューを提供しても、それを口にできなければ意味がありません。そのため栄養士や介護スタッフなどが、食事の問題を見極めてその人に合った食事を提供するのです。家ではなかなか食べなかった方が、デイサービスの利用をきっかけに食べるようになった例は、珍しくありません。

自力を活かせるような配慮

 
利用者さんによっては食事そのものが問題なだけでなく、身体的な問題から食事がうまくできない場合もある。
例えば以下のようなケースでは、特別な配慮が必要になります。

・利き手がまひしている
・上腕の力が弱っているためお箸やスプーンをもちづらい
・身体の体幹が弱っているため姿勢が悪くなってしまう

そのような場合でも、専門的な知識を持ったスタッフが補助具の使用や姿勢の調整を行い、自力で召し上がれるようサポートします。食事は食べさせてもらうよりも、自分で食べた方がおいしいものです。すぐに介助するのではなく、できるだけ自分の力でご飯を召し上がれるように、必要最低限の支援をするのです。

食欲をそそるメニュー

デイサービスを利用するのは、高齢の方がおおくなります。しかし高齢だからと言って、皆が素朴な味を好むとは限りません。同じメニューが毎日続かないように、和・洋・中と色とりどりのメニューを考えています。また、夏にはデザートにすいかを出したり、冬にはお汁粉を出したりなど、季節感の演出もかかせません。

デイサービスの食事|楽しめる工夫や取り組み

デイサービスで提供される食事はいろいろな工夫を凝らしていますが、毎日だとあきてくるものです。そのため不定期的に行う食事のイベントも、重要になります。例えば「利用者の目の前でそば打ち」などはどうでしょうか。目の前でそばを打つ姿をみて、利用者も楽しめることでしょう。また、利用者さんと一緒に下ごしらえした餃子を焼く「餃子パーティー」や、おやつ時間に「ケーキバイキング」など、さまざまなイベントが考えられます。食事は栄養摂取だけが目的ではありません。みんなで楽しむことも、食事の大切な役割です。普段の食事がマンネリしてきたと感じているなら、ぜひ食事をイベントにしてください。利用者さんも、今以上に食事の時間を楽しみにしてくれるでしょう。

【まとめ】デイサービスの食事はレクリエーションだ!

デイサービスの食事は、栄養摂取だけでなく自己決定や自立を促す役割をもっています。また、みんなと楽しい時間を共有する機会でもあります。年を重ねると、食事の摂取が難しくなるのは避けられません。そのことに留意して、しっかり楽しく最後まで食事を楽しむ。それがデイサービスにおける食事の役割になるのです。もしあなたが勤めるデイサービスの食事がマンネリしていると感じるなら、食事を一つのイベントにしてはどうでしょうか。食事をレクリエーションと捉えなおせば、いろいろとアイデアは出るものです。どうすれば食事を楽しんでもらえるのか、まずは利用者さんに聞いてみるのもいいですね。

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