高齢社会が進むなかで、介護職は引く手あまたの職種です。しかし、多くの介護施設の中から働きやすい施設を見つけるのはなかなか難しいのが現実。
この記事では、働きやすい施設の特徴や見極めるコツなどを詳しく解説します。
転職を考えている方や、これから新しく介護の仕事に就こうとしている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
介護職にとって働きやすい施設はどんなところ?
介護職にとって働きやすい施設とは、どのような特徴を持つのでしょうか?
スタッフ数が十分確保されている
施設の入居者数に対して、スタッフ数が十分確保されており、人員不足が起こっていない施設です。
介護保険施設は利用者数に対して、介護職員の最低人数が法律で決まっています。しかし、最低人数さえ満たしていれば人員配置は施設ごとに決めることが可能なため、慢性的に人手が足りていない施設もあります。
人員不足があると、次のような問題が起こりやすくなります。
〈人員不足で起こり得る問題〉
・1人あたりの業務量が増え、残業が多い
・休みが取りにくい
・スタッフの入れ替わりが激しい
・ヒヤリハットや事故の増加
・トラブルへの対応が遅れる
施設の職員数を確認したり、実際に見学で様子を見たりしてスタッフ数が十分確保されているかあらかじめチェックしましょう。
休みが取りやすい・シフトに融通がきく
長く働いていくには、休みがとりやすい環境であることも大切です。自分自身や家族の体調不良など意図していないときに休みが必要なことは、誰しもがあります。また、QOLの向上が叫ばれている中、自分や家族の時間を作ることも健康に働いていく上で必要でしょう。
しかし、休みを取ろうとすると嫌な顔をされたり、出勤を強要されたりするようでは休みたくても言い出しにくくなりますよね。特に有給は職員に与えられた権利ですが、現実には取らせてもらえない、言い出せない環境を作っている施設もあります。人が休んでもお互い様という助け合いの風土がある職場は休みを言い出しやすく、有給の取得率も高いです。
有給の取得率は休みの取りやすさを表す指標にもなりますので、あらかじめ確認するのもいいでしょう。
福利厚生が充実している
長く働いていくには労働環境だけでなく、ライフステージに合わせた福利厚生が充実しているところが良いでしょう。
〈主な福利厚生〉
・社会保険
・有給休暇制度
・昇給制度
・ボーナスの支給
・交通費/住宅費の補助
・育児休暇制度
・介護休暇制度
福利厚生は収入に影響を与えるだけでなく、仕事を長期的に続けられるかどうかにも関わります。
教育体制が整っている
新入職員への教育体制やキャリアアップへの支援体制が整っている施設は長く続けやすいでしょう。介護の仕事といっても施設ごとに手順や決まり事が異なります。初めて介護の仕事をする人も経験者であっても、新しく働く施設では丁寧に仕事を教えてもらいたいですよね。
また、長期的に働くにあたり、資格の取得や技術の向上を目指しやすい環境というのも大切になってきます。資格取得への費用や勉強会参加費用などを援助する制度がある施設なら、向上心を持ちながら、働き続けやすいでしょう。
職場の人間関係が良い
入社前に一番気になるのが、人間関係が良好な施設かどうかということではないでしょうか。いやがらせをする人や嫌味を言ってくる人などがいる職場ではコミュニケーションが取りにくく、情報共有が滞り、仕事を進める上でも様々な問題を生じるケースが多いです。
一方で仕事への責任感があり、他者への思いやりがあるスタッフが多い職場はスタッフ同士だけでなく、利用者との関係性も良好で雰囲気が良い傾向にあります。また、人間関係が良い職場では辞める人が少なく、人の入れ替わりが少ないです。
人間関係については入社してみないと分からない部分も多いです。しかし、事前にスタッフの入れ替わりが多くないか確認したり、実際に見学に行って職場の雰囲気を見ておいたりすると良いでしょう。
施設の方針に納得できる
介護施設は施設ごとに方針や理念が異なるため、自分の介護観と大きくかけ離れていないかを事前にチェックしておきましょう。自分は利用者さん目線でなるべく希望に沿った対応をしたいと考えていても、施設側がリスクを考慮し、保守的だと叶えられないこともあります。介護観には正解がないため、様々な選択が考えられます。自分の理想とする介護になるべく近づけたいなら、施設の方針や理念が共感できるものかあらかじめ確認しておくことが必要です。
介護職目線!働きやすい施設を探すコツ
働きやすい職場は誰しもが希望していると思いますが、実際に探すとなるとなかなか難しいのが現実ですよね。ここでは介護職が働きやすい施設を探すための4つのコツについてご紹介します。
譲れない条件を明確にする
介護職として働いていくうえで、譲れない条件を具体的に挙げてみましょう。たくさんの施設がある中で、それぞれ福利厚生や施設理念などが異なります。自分の中で明確な基準を持つことで、施設選びのブレを最小限にできるでしょう。
〈譲れない条件の例〉
・年収〇円以上
・休みが取りやすい
・家から〇キロ以内
・資格取得を目指せるなど
全ての条件に当てはまる求人は難しいかもしれません。しかし、最低限の基準を持っておくことで、自分に合った施設と巡り合える可能性が高まるでしょう。
施設情報を幅広く入手する
求人情報はハローワークや転職サイトから得る人が多いと思いますが、なるべく複数のサイトから幅広く確認するようにしましょう。サイトによって公開求人は異なるからです。
また、より情報を集めるなら転職エージェントサービスを利用するのもおすすめ。エージェントサービスによって非公開求人を教えてもらったり、自分の検索では見つけられなかった良い求人情報を提示してもらえたりします。
実際に見学に行く
気になる施設があるときは、必ず実際に見学に行くようにしましょう。求人情報だけでは分からない職場の雰囲気を知る手助けになります。
見学の際は次のことを確認するようにしましょう。
〈見学のときのチェックポイント〉
・スタッフ同士の雰囲気
・スタッフの言葉遣い
・利用者に笑顔があるか
・施設内は整理整頓されているか
・施設内に清潔感はあるか
施設の人間関係まで見学で全て分かるわけではありませんが、施設の雰囲気が明るいかどうかという自分の感覚は大切にしましょう。何らかの問題がある施設は、働くスタッフや利用者の笑顔や覇気が少なく、活気がない傾向にあります。
聞きにくいことはエージェントサービスを活用
施設に直接聞きにくいような質問があるときは、転職エージェントを利用しましょう。エージェントサービスならエージェントを介して、施設に質問できるため、安心して情報を収集できます。また、スタッフの入れ替わりが激しくないかなどはエージェントサービス会社が独自の情報として持っている可能性もあります。
〈聞きにくい質問の例〉
・スタッフの入れ替わりは多くないか
・休みはとりやすいか
・有給は取得しやすいかなど
ケース別!介護職におすすめの働きやすい施設
ここでは、ケース別におすすめの施設をご紹介します。
介護職初挑戦!未経験でも働きやすい施設
介護の仕事をはじめてするという方は比較的スタッフ数が充実している入居型の施設がおすすめです。介護スタッフが多いので、分からないことがあってもすぐに先輩に確認できます。
ただし、入居型の施設でも人員不足で教育する余裕がない施設もあります。そのため、入居型施設で次のような特徴がある施設を探すようにしましょう。
・スタッフ数が充実している
・初心者でも安心の教育体制が整っている
・資格の取得を支援してくれる
夜勤なし!日勤で働きたい方におすすめの施設
介護施設は夜勤があるところが多いですが、日勤で働きたいという方にはデイサービスをメインにした通所型施設がおすすめです。デイサービスは主に日中にレクリエーションやリハビリ、入浴などのケアを行います。そのため、シフト調整がしやすい施設を探している方に向いています。
※お泊りデイサービスなど夜勤がある施設もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
少人数制で手厚い介護がしたい
少人数の利用者に対して手厚い介護がしたいと希望する方には、グループホームやユニット型の入居施設がおすすめです。対応する利用者の人数が少ないため、利用者に合わせた手厚いケアがしやすいでしょう。
また、有資格者であれば訪問介護もマンツーマンの介護ができるのでおすすめです。利用者のご自宅で利用者に合わせた介護ができます。
まとめ
介護職にとって働きやすい職場を探すには、自分がどんなところで働きたいかをイメージすることが大切です。
条件を明確にすることで、自分が転職したい理由と実際に働く施設とのギャップを最小限にできます。自分に合った施設を見つけるためにぜひ参考にしてみてくださいね。
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