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「資格や経験がないと訪問介護の求人に応募できないの？」と思われている方はいませんか。訪問介護の仕事に興味があっても、必要な資格や実務経験がわからないと応募すらできません。
しかし、応募条件がわかれば自分が望む条件にあった求人に応募できるようになるでしょう。ホームヘルパーとして働きたい方が希望の求人に応募できるように、訪問介護のサービス内容やホームヘルパーの仕事の特徴、働くうえでのメリットやデメリットについて解説します。
訪問介護とは
訪問介護はホームヘルパーが利用者宅へ訪問して介護や支援をするサービスです。ここでは訪問介護が提供している3種類のサービスについて解説します。
身体介護
身体介護とは利用者の身体に直接触れて行うサービスです。身体介護では以下のようなサービスを提供しています。
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・衣類の着脱介助
・歩行介助
実際に利用者の身体に触れるため、介護スキルが求められるサービスです。
生活援助
生活援助とは利用者の日常生活における支援です。生活援助では以下のようなサービスを提供しています。
・調理
・室内の掃除
・洗濯
・買い物
・食事の片づけ
日常生活の支援の範囲を超える庭の草むしりや洗車などは、訪問介護のサービス対象外です。
通院等乗降介助
通院等乗降介助とは、いわゆる介護タクシーのサービスです。介護タクシーの運転手が利用者に以下のようなサービスを提供します。
・外出準備（着替え・おむつ交換）
・タクシーからの乗降介助
・タクシーでの自宅・目的地間の送迎
・歩行介助
・病院での会計
介護タクシーの運転手は、介護系資格だけではなく普通自動車二種免許を所有しています。
利用者は住み慣れた自宅で生活できる
訪問介護の利用者のメリットは、住み慣れた地域や自宅での生活が続けられることです。なぜなら、訪問介護を利用すれば介護を受けながらも自宅で生活できるからです。住み慣れた自宅なら自分が望むスタイルで生活を続けられます。寝起きの時間や食事の内容、どこへ出かけるかなども介護施設と異なり自由です。長年にわたって築き上げてきた地域との交流も今までどおりにできます。
自宅での生活であるため介護度が低い利用者に限られますが、いつまでも自分らしい生活をしたい方にとっては最適なサービスと言えるでしょう。サービス内容を理解したところで、次章ではホームヘルパーの仕事の特徴について見ていきましょう。
ホームヘルパーの仕事の特徴
訪問介護サービスを提供するホームヘルパーは、利用者宅へ複数の職員ではなく一人で訪問し利用者を介護します。利用者に常に一対一で介護することは、他の介護施設ではあまりない特徴と言えます。特別養護老人ホームやデイサービスなど介護施設は複数の職員で介護をするため、チームがどのように機能するかが重要です。
一方、訪問介護は入所時にはOJTの一つである同行訪問研修はありますが、同研修修了後は一人で利用者を介護します。未経験の方は一人での介護に不安を感じるかもしれません。不安な気持ちが強い方は、プレッシャーが比較的少ない生活援助から仕事を始めるのも一つの方法です。ただ、身体介護のほうが給与面はよいため、慣れてきたら身体介護にも挑戦してみましょう。
未経験でも取り組みやすい掃除や調理などの生活援助
生活援助は未経験の方でも比較的取り組みやすい業務です。なぜなら、仕事内容が家事そのものであるからです。生活援助は調理や洗濯、掃除などで、家事経験の豊富な主婦や主夫が力を発揮しやすい業務と言えるでしょう。
ただ、自宅ではなく利用者宅での調理や掃除などであるため、味付けや使う道具などが異なります。利用者の好みにあわせた調理や掃除などをしなければなりませんが、家事の経験を活かせるため取り組みやすい業務と言えます。それでは、ホームヘルパーの特徴の次はメリット・デメリットについて理解していきましょう。
訪問介護で働くメリット・デメリットとは
プライベートにあわせた働き方ができる
ホームヘルパーとして働くメリットは、プライベートにあわせて柔軟に働き方を変えられることです。ホームヘルパーには登録ヘルパーという柔軟な働き方があります。登録ヘルパーと言っても一般的なパートやアルバイトに該当します。東京都内の時給の目安は以下のとおりです。
- 身体介護：1,500円～2,000円前後/60分
- 生活援助：1,000円～1500前後/60分
登録ヘルパーなら週1日以上・1日1時間以上という短時間の勤務が可能です。週1回程度の勤務から始めて、子育てや介護などのプライベートが落ち着いてきたら勤務日数や勤務時間を増やせばよいでしょう。さらに、プライベートの心配がなくなり仕事に専念できるようになったら正社員を目指すという選択肢があります。
「正社員になるのは難しい」と思われるかもしれませんが、多くの事業所で正社員登用制度を整えています。プライベートにあわせた働き方ができるのは、訪問介護で働く大きなメリットと言えるでしょう。
移動時間や急なキャンセルは給与が出ないかも・・・
ホールヘルパーとして働くデメリットは、勤務時間中にもかかわらず給与が出ない時間があることです。驚かれる方がいるかもしれませんが、利用者宅への移動時間を無給にしている事業所があるようです。
また、予定していた訪問が急にキャンセルになった場合に無給になったりもします。これらのケースはすべて事業所で行っているわけではありませんが、ホームヘルパーとしては大きなデメリットと言えます。しかし、この二つのケースは法令上では給与を支払わなければならないケースです。厚生労働省も以前から各自治体に通知を出しており、令和3年にも改めて通知を出しています。
大きなデメリットに感じるかもしれませんが、これらのケースに対して給与を支払う事業所を見つけることは、法令を守って安心して働ける事業所探しの手段になりますよ。最後に無資格・未経験の方もホームヘルパーとして活躍できる理由を見ていきましょう。
無資格・未経験でも就職できる？
ホームヘルパーは介護の資格や経験がなくてもキャリアアップできる職種です。なぜなら、仕事の始めやすさがあるからです。ホームヘルパーは週1日以上・1日1時間以上という短時間からでも仕事を始められます。いきなりフルタイムで仕事をしない選択ができるため、少しずつ仕事に慣れていけるのです。
また、ホームヘルパーとして働くためには、介護職員初任者研修や生活援助従事者研修を修了しなければなりませんが、資格取得支援をしている会社が多くあります。そして、やる気さえあれば実務者研修や介護福祉士、ケアマネジャーなどの上級資格も目指せます。さらに、正社員となってサービスを統括するサービス提供責任者や、事業所の責任者である管理者を目指すことも十分可能です。
費用負担ゼロで資格取得を支援してくれる会社がある！
資格取得支援制度が充実している訪問介護事業所が多いと言えます。ホームヘルパーの質が訪問介護サービスの質につながるからです。特に大企業が運営している訪問介護事業所では、介護職員初任者研修の受講料を全額負担しているケースが多く見られます。
さらに、実務者研修や介護福祉士試験講座の受講費用の一部負担だけではなく、全額負担をしている事業所もあります。研修や資格取得の費用が気になっている方は、資格取得支援制度が充実している事業所を中心に求人を探してはいかがでしょうか。
無資格・未経験の方も訪問介護に就職しよう！
ホームヘルパーはプライベートにあわせて働ける職種です。デメリットもありますが徐々に改善されつつあります。また、無資格・未経験でも資格取得支援制度を整えている訪問介護事業所が多いことも特徴です。無資格・未経験からホームヘルパーになって、介護のプロとして活躍しましょう。
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