デイサービスに生活相談員で就職するには

デイサービスの生活相談員は普段どんな仕事をしているのか。その仕事内容と、デイサービス内での役割分担をこの記事でお伝えしていこうと思います。

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生活相談員とは

生活相談員って何？と思う人もいるかと思います。
結論から言うと、生活相談員とは数ある介護施設の中で利用者の受け入れに必要な説明や契約、その他の手続きなど窓口業務を担当する職種です。
相談員は、特別養護老人ホームやショートステイ、デイサービスなど大体どの職場にもその様な役割をする職種はあります。例えば、介護老人保健施設（老健）などは支援相談員という名称で呼ばれていたりします。
なので必ずしも名称がいっしょとは限らず、中には兼業で相談員業務を行なっている職場もあります。

生活相談員は歴史が長く、1963年に制定された老人福祉法で相談業務に関わる職種を「生活指導員」として位置づけたことから、歴史が始まります。そもそもの名前が当時から変化してきています。名前の変化と同時に、相談員の役割も変化していったからです。当時の仕事内容は必要なサービスを市区町村が判断して高齢者の自立更生を指導するというものでした。

つまり、そこにご利用者様自身の意思などはなかったと言えます。そこから時代とともに考え方が変わり「高齢者の選択」を尊重し、高齢者自身で利用するサービスを選べるように変化していきました。相談業務も以前とは変わり、高齢者の自立を支援し生活での困難を解決するための相談を受ける立場へと変化していったのです。

そして、2000年に介護保険制度ができたときに現在の「生活相談員」という名称に変わりました。歴史の長い生活相談員ですが、今回はデイサービスにおける生活相談員の仕事内容や役割について説明していきたいと思います。

デイサービスでの生活相談員の役割

この章では、先の説明に続き生活相談員がデイサービスでどの様な役割をして、実際はどの様な仕事をしているのかを説明していきます。

そもそもデイサービスとは何か

仕事内容の前に、デイサービスについて簡単に説明しておきたいと思います。
デイサービスとは、要介護認定を受けた方が通う介護事業所のことです。身体機能の維持・向上を目指したり、機能訓練や他者との交流を通して社会的孤立感の解消、認知症予防を図れるところです。
その種類も多種多様で、シンプルな日中利用できるだけのデイサービスや、機能向上を目的としたリハビリデイサービスなんかもあります。
筆者が経験したリハビリデイサービスは、昔スピードスケートの金メダリストが使用していたレッドコードを使ったトレーニングをしていました。体の負荷も少なく、重りを使うウエイトトレーニングと違い高齢者でも使用しやすいものなので非常に人気でした。
他にも認知症に特化したデイサービスや、入浴を売りとしたデイサービスなど多様性のある場所が多くあります。その地域のニーズに合わせた柔軟な形を取れるのがデイサービスの良いところです。

デイサービスでの生活相談員の仕事

では実際に生活相談員が行なっている仕事について説明していきます。

デイサービスの窓口的役割

主となる仕事は、ご利用者様や家族の窓口になり、デイサービス利用の手続き、各種相談業務や介護施設との調整などを行ったりします。これがデイサービスでの、生活相談員の基本になる仕事です。
さらに、デイサービスを利用したいご家族へのデイサービスの説明や、利用目的の聞き取りなども行い、利用したいご利用者様の調整をしたりします。デイサービスの規模によっては、1日に利用できる人員が限られるため、利用する曜日の調整をしたりもします。他にも、地域のコミュニティとも連携をとり、ご利用者様の地域社会における生活をサポートしたりもします。生活相談員1人で判断できない案件があれば、管理者や行政窓口に確認して仕事にあたることも求められます。

現場と兼務できる

実際に経験したことですが、デイサービスにおける生活相談員は現場の仕事も掛け持ちで行うことができます。現場の職員が人員的に足りない時や、レクリエーションを行う関係で人手が足りない時などにフォローに入ったりします。
元々介護の経験者の方がほとんどなので、現場での仕事にも慣れているベテランの方が多く、安心して仕事を任せられる存在です。必要な時は現場との兼務のためきつい時もありますが、ご利用者様の利用状況もわかりご家族との情報交換も行えるため、一石二鳥な面もあります。

デイサービスで生活相談員になるためには

デイサービスで生活相談員になるために必要な条件があります。
結論から言うと、デイサービスの生活相談員になるための条件は、自治体によってそれぞれ違うと言うことです。
なので生活相談員を目指す場合は、まず最初に自分が活躍したい地域の自治体に行き、規定をしっかりと確認しなければいけません。まず最初に、国が定めている資格要件から見ていきましょう。

以下になります。

・社会福祉主事任用資格者
・社会福祉士
・精神保健福祉士

続いて都道府県が定めている資格要件は以下です。

・介護支援専門員
・介護福祉士
・老人福祉施設の施設長経験者
・一定期間以上の介護職経験のある者

介護の仕事を始めたての人には厳しい条件になりますが、ある一定の期間介護に経験がある人にとっては、ハードルが思いのほか低かったと思います。
とはいえ、責任の重く、学び続ける必要のある仕事です。

生活相談員に向いている人

次に、どの様な人がこの仕事に向いているのか紹介していきます。

実務経験のある人

実際の現場でも、この経験があるのとないのとでは大きな感覚の差が生まれると思います。
この経験があると、現場の感覚とご利用者様の感覚を擦り合わせて、デイサービスに馴染めるかどうかもわかります。経験に勝るものはないと言える素質の１つです。

人と関わることが楽しい人

生活相談員はコミュニケーションを必要とする仕事です。その中でもデイサービスの生活相談員は、家族やケアマネージャー、地域の人など多岐に渡り話す機会があります。この橋渡しの役割でもあるので、人と関わることが好きな人は向いているといえます。

デスクワークが好きな人

デイサービスと家族、地域の人々との外交以外にも仕事があります。事務仕事です。この仕事もこなせないと、生活相談員は務められませんので事務仕事を楽しめる人は向いていると思います。

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まとめ

今回はデイサービスにおける、生活相談員の説明を行いました、介護の仕事は、さまざまな職種の人が連携をして支え合っている仕事です。その中でも生活相談員は多方面に交流をし、それを体感できる仕事になります。この記事が少しでも、生活相談員をしてみたい人の一助になることを願い、終わりとします。

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