介護の仕事内容

ナイトケアを上手に利用しよう!夜間に利用できる介護サービス5つ

夜間におこなう排泄介助や体位変換などの介護は、ナイトケアとよばれます。特に在宅で介護をしている場合は、そのナイトケアが問題になりがちです。「昼も夜も介護を続けて、しんどい」「夜間も介護サービスを利用できないかな」など、多くの方が、夜間の介護で悩んでいます。
今回は、ナイトケアを受けられる介護サービスの解説です。ナイトケアが受けられる介護サービスの種類や、気になる費用なども紹介します。本記事を参考に、辛い夜間の介護を負担のないものにしてください。

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ナイトケアとは

介護で行われているナイトケアは、大きく分けて2パターンあります。一つは老人ホームなどの施設に、一時的に宿泊するパターン。もう一つは在宅で生活を続けながら、夜間に介護が必要なときや緊急時に、自宅へ介護職等が訪問するパターンです。施設に泊まる場合は、特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)などの、ショートステイを利用します。在宅で夜間に介護を受けたい場合は、定時巡回・随時対応型訪問介護看護サービスなどの地域密着型サービスがあります。

入所施設のナイトケア

寝たきりや認知症で夜間の介護が難しい場合は、特養や老健などのショートステイを利用します。有料老人ホームなどは、比較的自立度の高い方を対象としています。そのため、寝たきりや認知症等の方は断られるでしょう。一方特養や老健は、介護度の高い方の受け入れ態勢ができています。そのため、夜間でも排泄介助や褥そうの処置など、質の高い介護を受けられるでしょう。それでは、自宅で生活されている方には、どのようなサービスがあるのでしょうか。

夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護は、夜間に行う訪問介護です。地域密着型サービスのため、その市区町村の住民しか利用できません。また、サービスの対象となるのは、要介護認定1〜5を受けている方です。提供するサービスには「定期巡回訪問サービス」と「随時対応サービス」があります。また、オペレーションセンターにいるオペレーターが、利用者から連絡をうけて、対応方法の判断を行うオペレーションセンターサービスを行っている事業所もあります。

定期巡回サービス

定期巡回サービスは、ホームヘルパーが定期的に居宅に巡回するサービスです。1回の訪問は30分ほどで、以下のサービスを提供します。

・安否の確認
・排泄介助
・体位変換

随時訪問サービス

随時訪問サービスは「夜間に体調が悪くなった」「転倒して動けない」など、緊急の場合に連絡を受けたホームヘルパーが、訪問して介護を提供するサービスです。こちらも1回の訪問で、約30分程のサービス提供になります

オペレーションセンターサービス

オペレーションセンターサービスは、利用者から連絡をうけたオペレーターが、どのような対応がベストか判断してくれるサービスです。専門的な知識を持ったオペレーターが、以下の対応を適切に判断してくれます。

・ヘルパーの派遣
・主治医への連絡
・救急車の養成
・対応方法の指示・提案
・その他相談など

オペレーターは前もって利用者や住居環境などの情報を把握しています。そのため、状況に応じた適切な判断をしてくれるでしょう。事業所によっては、オペレーションセンターを配置していません。オペレーションセンターが無くても、緊急時にはヘルパーが適切な判断をします。受けられるサービス内容に違いはありません。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下定期巡回)は、利用者さんのお宅を定期的に巡回するサービスです。24時間365日行っており、介護士だけでなく看護師も訪問します。日中の訪問介護や訪問看護と似ていますが、以下のような違いがあります。

・24時間対応
・定額制
・原則として利用制限がない
・訪問介護と看護が一つになっている

定期巡回を利用できるのは、要介護1〜5の方です。また、地域密着型サービスなので、事業所と同じ市区町村に住んでいる方に限られます。さらに、ほかの訪問看護・介護(定期巡回連携以外)や、夜間対応型訪問介護との併用はできません。定期巡回の事業所には、一体型と連携型があります。同一事業所で定期巡回と訪問看護を提供している事業者を一体型とよび、定期巡回と訪問看護が別々の事業所で、それぞれ連携しているところを連携型とよびます。
定期巡回のおもなサービス内容は以下の3つです。一つずつ解説します。

・定期巡回サービス
・随時対応サービス
・訪問看護サービス

定期巡回サービス

定期巡回サービスは、定期的に利用者さんのお宅を訪問するサービスです。ケアプランに基づき、1日に数回利用者さんの状態や状況に合わせて訪問して、介護サービスを提供します。

随時対応サービス

随時対応サービスは、病院などのナースコールに似ています。利用者さんやそのご家族から連絡があると、専門的な知識のあるオペレーターが対応します。オペレーターが必要と判断した場合、介護職員などを緊急訪問させます(夜間でも対応します)。随時対応サービスを受けるには、専用の通報装置が必要になります。通報装置は無償で貸与され、設置工事費の負担はありません。

訪問看護サービス

訪問看護サービスは必要に応じて医師の指示に基づき、定期的に看護師が利用者さんの自宅に訪問するサービスです。ほかにも、緊急性が高く看護師の訪問が必要と判断した場合も、自宅に訪問します。

ナイトケアの費用

夜間に対応してくれるのはありがたいですが、費用が気になるところでしょう。そこで、それぞれのサービスがどの程度の費用負担になるのかを、みていきます。
以下では、負担額は基本的な部分のみを表にしています。これ以外に加算部分や食費などが加わりますので、注意してください。

特別養護老人ホーム

特養でナイトケアを希望する場合は、ショートステイの利用となります。ここでは併設型のショートステイを記載しています。
(併設型とは、特養の入所者と同じ施設で、ショートステイのサービスを提供しているところです)
※以下の表は1日あたりの自己負担分になります。

要介護従来型多床室従来型個室ユニット型
要介護1596円596円696円
要介護2665円665円764円
要介護3737円737円838円
要介護4806円806円908円
要介護5874円874円976円

老人保健施設

老健の場合特養とは違って、医療ニーズの高い方を対象とした「短期入所療養介護」の提供ができます。
※以下の表は1日あたりの自己負担分になります。

要介護従来型多床室従来型個室ユニット型
要介護1827円752円833円
要介護2876円799円879円
要介護3939円861円943円
要介護4991円914円997円
要介護51045円966円1049円

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス費は、月額負担となります。また、訪問看護サービスを利用するかしないかで、費用がかわるので注意してください。

【定期巡回・随時対応型訪問介護看護費(1月につき)】

要介護訪問看護サービスなし訪問看護サービスあり
要介護15,697円8,312円
要介護210,168円12,985円
要介護316,883円19,821円
要介護421,357円24,434円
要介護525,829円29,601円

夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護の場合、オペレーションセンターの有無で料金が違ってきます。また、ひと月ごとの料金ではなく、一回につき費用が掛かるので注意してください。

●オペレーションサービスが設置されている場合 1,025円/月
・定期巡回サービス:386円/1回
・随時訪問サービス(1人で対応):588円/1回
・随時訪問サービス(2人で対応):792円/1回

●オペレーションセンター未設置の場合 2,800円/月

※参考: 厚生労働省「介護報酬の算定構造

ナイトケアで夜間の不安を解消【まとめ】

ナイトケアとは、夜間に排泄介助や体位変換などの介護をさします。介護は日中のみならず、夜間になっても終わりません。1日中ご家族だけで介護を行うのは、不可能でしょう。そのため、ナイトケアを実施している介護サービスの利用を積極的に活用してください。利用者さんやご家族の状態や状況に合わせて、適切なサービスを利用しましょう。そうすれば、夜間の介護も、だいぶ負担が減るはずです。

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