介護の仕事内容

施設ケアマネと居宅ケアマネはどう違う?仕事内容や向いている人の特徴について解説!

「施設ケアマネと居宅ケアマネは、どう違うんだろう?」「施設ケアマネの仕事内容について知りたい」と考えている方もおられるかもしれません。
そこで今回は、施設ケアマネと居宅ケアマネの違いについて紹介します。施設ケアマネの仕事内容や向いている人の特徴についても解説しています。ぜひ最後までお読みください。

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施設ケアマネとは

施設ケアマネとは、介護施設で働くケアマネジャーのことです。介護施設には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームなどがあります。介護施設に入所している利用者の状態を把握し、ケアプランを作成するのが主な仕事です。
利用者は施設で生活しているため、状態を把握しやすい環境であると言えるでしょう。大規模の施設では、ケアマネジャー1人で利用者100人を担当することもあります。一方、施設によってはケアマネジャーが介護職員を兼務することもあるようです。
それでは続けて、施設ケアマネと居宅ケアマネとの違いに関する説明に⼊ります。

施設ケアマネと居宅ケアマネとの違いについて

ここでは、「施設ケアマネ」と自宅で暮らす利用者を支援する「居宅ケアマネ」の違いについて解説します。
主な違いは、以下の表の通りです。

施設ケアマネ居宅ケアマネ勤務先特別養護老人ホーム
介護付き有料老人ホーム
介護老人保健施設
グループホームなど居宅介護支援事業所担当件数上限100件上限35件(条件によっては40件)主な仕事内容施設に入所している利用者の
ケアプランを作成自宅で暮らす利用者のケアプランを作成
必要な介護サービスを調整兼務あり兼務するケースは少ない

令和3年度におけるケアマネジャーの給与は、全体平均が362,290円。最も高かったのは特別養護老人ホームの410,230円。次いで介護老人保健施設384,260円でした。これは施設ケアマネが現場を兼務することが多く、夜勤手当などが含まれたためと考えられます。

※参考: 厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

それでは続けて、施設ケアマネの役割に関する説明に⼊ります。

施設別に解説!ケアマネの役割について

ここでは、施設別にケアマネジャーの役割を紹介します。それぞれの施設での役割について把握する際の参考にしてください。
具体的には、

1.特別養護老人ホーム・介護老人保健施設
2.介護付き有料老人ホーム
3.グループホーム

それでは順番に解説していきます。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設

特別養護老人ホームや介護老人保健施設で勤務するケアマネジャーは、多くの利用者を担当します。施設によっては、ケアマネジャー1人で100件担当することも珍しくありません。また施設によっては、生活相談員や介護職員を兼務するケースもあります。他の職員と同様に早番や遅番、夜勤に入ることも。夜勤手当や介護職員処遇改善手当の対象になり給与に反映されるため、高水準の給与を得られるメリットがあります。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは民間企業が運営することが多く、介護保険法に基づくケアマネジャーの役割は定められていません。よって施設によって、ケアマネジャーの役割も様々です。ケアプランの作成はもちろん、現場に入り介護サービスを提供することもあります。また、施設によっては夜勤業務をすることもあるようです。

グループホーム

グループホームは、認知症を持つ利用者をユニット単位でケアする施設です。1ユニット最大9名の利用者が生活しており、多くの施設は2ユニットを持っています。グループホームでは、ケアマネジャーの業務をしながら介護現場に入ることも多いようです。また管理者や施設長を兼務することも多くあります。それでは続けて、施設ケアマネに向いている人の特徴に関する説明に⼊ります。

施設ケアマネに向いている人の特徴4つについて

ここでは施設ケアマネに向いている人の特徴を4つ紹介します。
具体的には、

1.介護現場にも携わりたい人
2.高い給料で働きたい人
3.マルチタスクが得意な人
4.チームワークを大切にできる人

それでは順番に解説していきます。

介護現場にも携わりたい人

施設で勤務するケアマネジャーは、介護現場に関わる機会が多くあります。特に小規模〜中規模の施設では、ケアマネジャーも介護職として現場に入るケースも珍しくありません。自宅で生活する利用者を支える居宅ケアマネの場合は、介護職を兼務するケースは少ない傾向にありデスクワークが中心です。「ケアマネジャーとして活躍しながら、現場で利用者と関わりたい」と思う方は施設ケアマネジャーがお勧めです。

高い給料で働きたい人

高い給与水準で働きたい人も、施設ケアマネに向いています。令和3年の調査では、ケアマネジャーとして最も高い平均給与を得ているのは、特別養護老人ホームで働いているケアマネであり410,230円です。全体平均が362,290円なので、その差は約5万円です。施設ケアマネの平均給与が高いのは、介護現場に入っていることが原因と考えられます。介護職員処遇改善加算や夜勤手当が支給されるため、居宅ケアマネに比較して平均給与が高くなるのです。現在、居宅ケアマネジャーは介護職員処遇改善加算の対象になっていません。

マルチタスクが得意な人

施設ケアマネの業務は、多岐に渡ります。様々な業務を同時にこなせる「マルチタスクが得意な人」には、向いていると言えるでしょう。施設ケアマネジャーの業務として、以下のようなものがあります。

・利用者の状態把握
・ケアプランの作成
・本人や家族との面談
・介護業務(兼務ありの場合)
・介護職や医療職との連絡・相談など

上記に加えてグループホームなどの小規模施設の場合には、管理職などを兼務することもあります。複数の業務を同時にこなせる人には、施設ケアマネジャーは向いていると言えるでしょう。

チームワークを大切にできる人

施設ケアマネジャーにとって、チームワークは重要です。介護施設では利用者を守るために、介護職や医療職などの多職種が連携しなければなりません。ケアマネジャーは、利用者の状態を正確に把握しプランを作成します。その上で、多職種の中でリーダー的な役割を果たす必要があるのです。利用者の生活が満足したものになるかどうかは、ケアマネジャー次第と言ってもいいでしょう。メンバーが適切な介護サービスを提供できるように、チームの中でリーダーシップを発揮する役割があるのです。

まとめ

今回は、施設ケアマネジャーについて詳しく解説しました。施設ケアマネとは、特別養護老人ホームやグループホームなどに勤務するケアマネジャーのことです。施設で生活する利用者を支援するので、状態を把握しやすいメリットがあります。施設によっては、現場に入り介護職を兼務することも多いです。介護職として勤務すると、夜勤手当が支給されたり介護職員処遇改善の対象になったりするので、給与水準は高くなります。
一方で、大規模施設では上限100件の担当を持つこともあります。施設ケアマネの業務は多岐に渡るため、マルチタスクが得意な人に向いていると言えるでしょう。またケアマネジャーは、介護職や医療職といった多職種連携の要となって、利用者の生活を支える役割を持っています。この記事を参考に、施設ケアマネへの理解を深めていただければ幸いです。

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