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【具体例あり】アカウンタビリティとは?介護・福祉での必要性やメリットなどを解説

アカウンタビリティは、介護福祉士試験にも出てくる介護・福祉に関わるワードです。しかし、難しすぎて意味がイマイチよく理解できないという方もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事ではアカウンタビリティと介護・福祉の関係やメリット、実施のn具体例などを紹介していきます。アカウンタビリティをよりわかりやすく説明した内容となっていますので、理解を更に深めたいという方は是非ご覧ください。

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アカウンタビリティと介護・福祉

アカウンタビリティは、企業などにも取り入れられています。そして介護・福祉の現場においても重要視されている言葉です。ここからは、アカウンタビリティの意味や介護・福祉で用いられる理由、アカウンタビリティが必要なシーンなどを詳しく解説していきます。

アカウンタビリティとは

アカウンタビリティとは、相手に詳細情報を説明する義務のことです。つまり、説明責任のことをいいます。例えば、販売者が消費者に対し、商品の説明やリスクを事前にしっかりと行う義務があるということもアカウンタビリティであるといえます。アカウンタビリティは、さまざまな場面で用いられる言葉であり、それをしっかりと行うことで相手と自分を守ることができると言われています。アカウンタビリティの具体的な実施例などは、記事内で更に詳しく解説していきます。

介護・福祉においてアカウンタビリティが必要な理由

高齢者や障害者に、サービスや医療ケアを提供する際、それを説明する責任があります。事前に説明を受ける権利が本人または家族にはあるのです。説明することで、本人または家族の意向を再確認できる意味でも重要であるとされています。また、説明責任をしっかりと果たしておくことでのちにトラブルに発展するリスクも抑えられます。

アカウンタビリティが必要なシーン

介護・福祉においてアカウンタビリティが必要なシーンは、介護サービス提供時や医療的ケアを行う前でしょう。ケアプラン作成時や更新時に本人や家族にケアの方向性を説明する必要があります。基本的には、介護サービスの開始前など、要介護者や家族が、しっかりと内容を理解すべきときに説明を必要とすることが多いです。

アカウンタビリティを行うことが多い職種は?

介護・福祉業界においてアカウンタビリティを行うことが多い職種は以下です。

・医師
・ケアマネージャー
・ソーシャルワーカー

治療の方向性を説明するのが医師であり、サービスの方向性を説明するのがケアマネージャーやソーシャルワーカーです。ただし、上記の職種に限らず、介護スタッフや看護師、管理栄養士も利用者や家族に説明する場面はあります。例えば、サービス担当者会議においては、多職種から本人や家族に今後の介護サービスについての説明をします。

アカウンタビリティのメリット

アカウンタビリティを行うことで、得られるメリットは4つです。

・情報が整理できる
・相手に安心感を与えることができる
・信頼を得ることができる
・トラブルを回避できる
・意見交換の場にもなる

ここからは、アカウンタビリティのメリット4つについて詳しく解説していきます。

介護予防ができる

一度、アカウンタビリティの機会を設け、その場で説明することで、要介護者・家族が改めて情報を整理することができるメリットがあります。情報が曖昧になっていた場合、そこから選択や判断するのは難しいものですが、整理することで決断するきっかけに繋がるかもしれません。一連を説明し、スタッフと要介護者・家族が一緒になって情報を整理していくことは大切です。

相手に安心感を与えることができる

きちんと事前説明を細かくすることで、相手の不安や疑問を解決することができます。こちらからの説明でも、まだ疑問が払拭されない様子なら「質問はありますか?」と本人または家族に聞いてみるのも良いでしょう。要介護者や家族がサービス開始前に、疑問や不安を持ったままだと、サービスを開始した後、トラブルに発展してしまうリスクが高いです。要介護者・家族の不安払拭のためにも、丁寧に説明しておくことが大切です。

信頼を得ることができる

事前に説明してくれたことに対して、利用者や家族は「丁寧に対応してくれた」と感じ、好感を持つ可能性が高いです。必要な情報を提示してくれることに対して安心感を持ってもらえます。信頼された上で関係を築けるので、コミュニケーションなどが今後スムーズに進むかもしれません。

トラブルを回避できる

事前説明を受け、それに納得した形でサービスや医療ケアを開始するため、本人や家族とその後トラブルになるリスクが低くなります。トラブルは、事前説明が不十分だった場合やお互いに勘違いしていた場合に起きやすいです。トラブル回避のために、事前説明で正確な情報を提示することは大切なことなのです。

意見交換の場にもなる

アカウンタビリティといえば、説明責任という意味を持つため一方的に要介護者・家族に説明することを指すと思われがちですが、実際、説明の場では両者の意見を聞く時間も設けています。説明したのち、要介護者・家族が思ったことや疑問点、不安点をスタッフが丁寧に聞いていきます。そうした時間を設けることで、相互理解に繋がり、より深い信頼関係を築くことが可能です。

介護・福祉におけるアカウンタビリティの具体例

介護や福祉の現場で、アカウンタビリティが必要な場面はあります。
特に以下の2つの場面です。

・サービス担当者会議
・医療処置

ここからは、アカウンタビリティを実施する場面を具体的に解説していきます。

サービス担当者会議

サービス担当者会議は、要介護者や家族を対象に、多職種のスタッフが集まってサービス内容を説明する会議のことです。介護スタッフや看護師、ソーシャルワーカーや管理栄養士など、さまざまな職種のスタッフが各方面から介護ケアの説明をしていきます。また、会議のなかで要介護者や家族の意見も取り入れ、納得した形で介護サービスをスタートさせるものです。説明の場を設け、要介護者・家族が疑問を解消した上で介護サービスを開始する点では、サービス担当者会議は言い換えれば、アカウンタビリティの実施であるともいえます。

医療処置

医療的なケアや処置をする上でも、要介護者や家族にきちんと説明する義務があります。
介護施設においても

・経管栄養に切り替える
・たん吸引の実施
・尿カテーテルを入れる

などの医療行為は、当然ながら要介護者本人や家族の承諾を得た上で行う必要があります。また、それによるリスクも話した上で、要介護者や家族に最終決定してもらうことが重要です。処置後、スタッフと要介護者・家族の間で相違が出ることを避けるためにも、丁寧に説明することが大切です。介護施設では、医師に変わり、看護師が処置の説明をする場面もあります。いずれにしても、医療行為を行う前に、しっかりとアカウンタビリティを守るのが基本です。

まとめ

アカウンタビリティは、相手に安心感を与えるだけでなく、介護ケアを行うスタッフ自身を守るためにも大切なことです。忙しさを理由に怠らず、しっかりと説明責任を果たし、後のトラブルリスクを抑えましょう。そして、必要なコミュニケーションをきちんと取りながら、信頼関係を築いていくことも介護ケアにおいては重要です。

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