介護のスキルアップ

社会福祉士になるには?気になる試験内容について徹底解説

社会福祉士になるためには、社会福祉士国家試験を受けなければなりません。社会福祉士国家試験は科目数が19科目と多く、出題範囲が広いのが特徴です。

難易度が高いと言われる社会福祉士国家試験ですが、どのような試験内容なのでしょう?
ここでは、社会福祉士国家試験の試験内容について解説します。

求人を紹介してもらう

社会福祉士国家試験の内容

社会福祉士国家試験とは、社会福祉振興・試験センターが毎年1回行っている試験です。社会福祉士国家試験に合格し社会福祉士登録をすることで、社会福祉士と名乗ることができます。
では、社会福祉士国家試験の概要について解説します。

試験日

社会福祉士国家試験は、例年2月の上旬頃に行われます。

合格発表日

社会福祉士国家試験の合格発表日は、例年3月の上旬頃です。社会福祉振興・試験センターのホームページに合格者の受験番号が掲載され、その後受験者へ結果通知が郵送されます。

受験料

社会福祉士国家試験の受験手数料は19,370円です(令和4年度現在)。
第33回試験までは15,440円でしたが、第34回試験から3,930円の値上げとなり現在の受験料になりました。値上げの理由は、新型コロナウイルスによる影響と言われています。

試験地

社会福祉士国家試験の試験地は、以下の24都道府県です(令和4年度現在)。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県

試験地は自分で選ぶことができ、現在住んでいる都道府県以外を希望することもできます。
なお、試験会場は受験票に記載されているため、どこの会場で受験するかは受験票が届いてからでないとわかりません。

出題形式

社会福祉士国家試験の問題は、五肢択一または五肢択二を原則として出題されます。
問題数は共通科目が83問、専門科目が67問の計150問です。

試験時間

社会福祉士国家試験の試験時間は、午前中の共通科目が135分、午後の専門科目が105分の合計240分です。
この240分で150問を解答しなければなりませんので、1問に費やせる時間はおよそ1分36秒になります。
では次に、試験科目について解説します。

試験科目

社会福祉士国家試験の科目は全部で19科目です。ひとつひとつ解説していきます。

人体の構造と機能及び疾病

この科目では、疾病と傷害の概要や人の発達、身体機能などについての問題が出題されます。医学や国際生活機能分類(ICF)などといった知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

心理学理論と心理的支援

この科目では、情緒や欲求といった人間の心理や、具体的な心理支援の方法などについての問題が出題されます。心理検査やカウンセリングといった、心理学に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

現代社会と福祉

この科目では、福祉制度の現状や課題、福祉政策などについての問題が出題されます。福祉政策の具体的な内容や、福祉制度の歴史に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全10問です。

地域福祉の理論と方法

この科目では、地域福祉の基本的な考え方や推進方法などについての問題が出題されます。地方自治体や社会福祉法人等の役割、地域福祉の概念に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全10問です。

福祉行財政と福祉計画

この科目では、福祉行財政の実施体制や、福祉計画の方法などについての問題が出題されます。
福祉行政に関する国や地方自治体等の役割や、地域福祉計画や老人福祉計画といった各福祉計画に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

社会保障

この科目では、主に各社会保障制度の概要などについての問題が出題されます。
年金や医療保険といった、社会保障に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

障害者に対する支援と障害者自立支援制度

この科目では、障害者総合支援法の概要や、障害者支援に関わる公的機関や専門職の役割などについての問題が出題されます。
障害者総合支援法だけでなく、障害者基本法や発達障害者支援法など、広く障害者福祉制度に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

低所得者に対する支援と生活保護制度

この科目では、生活保護制度の概要や低所得者政策などについての問題が出題されます。
生活保護や生活福祉資金といった制度に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

保健医療サービス

この科目では、保健医療サービスの概要や専門職の役割などについての問題が出題されます。
保険医療サービスの仕組みに加え、医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなど保健医療サービスに携わる専門職に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

権利擁護と成年後見制度

この科目では、成年後見制度をはじめ権利擁護に必要な各種制度などについての問題が出題されます。
成年後見制度はもちろんですが、加えて憲法や民法など法律の知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

社会調査の基礎

この科目では、質的調査法や量的調査法といった社会調査の方法などについての問題が出題されます。
各種調査法の作成方法や分析の仕方、留意点等の知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

相談援助の基盤と専門職

この科目では、相談援助の理念や相談援助職の役割などについての問題が出題されます。
相談援助の専門職として、相談援助に関する深い知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

相談援助の理論と方法

この科目では、相談援助の各理論と具体的な方法などについての問題が出題されます。
インテークやアセスメントといった相談援助の過程や、問題解決アプローチ、課題中心アプローチといった各種アプローチ法など、相談援助の理論に関する幅広い知識が必要になるでしょう。
出題数は全21問です。

福祉サービスの組織と経営

この科目では、福祉サービスを運営するために必要な理論や方法などについての問題が出題されます。
組織や経営に関する基礎理論に加え、社会福祉法人などに関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

高齢者に対する支援と介護保険制度

この科目では、高齢者を取り巻く環境や各種制度などについての問題が出題されます。
高齢者の介護に関する知識や、介護保険制度の概要に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全10問です。

児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度

この科目では、児童や家庭を取り巻く環境や各種制度などについての問題が出題されます。
児童福祉法や母子保健法といった制度に加え、児童相談所など各機関に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全7問です。

就労支援サービス

この科目では、就労に関する各種制度や専門職の役割などについての問題が出題されます。
障害者への就労支援や、ハローワークの役割に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全4問です。

更生保護制度

この科目では、更生保護制度の概要や役割などについての問題が出題されます。
更生保護制度の関係機関や、連携に関する知識が必要になるでしょう。
出題数は全4問です。

合格ラインと合格率

・合格ライン
社会福祉士国家試験の合格ラインは総得点の60%程度、つまり90点が基準です。ただし、問題の難易度によって補正されますので、試験によって合格点数は変わります。
第34回試験の合格ラインは105点(総得点の70%)でした。
また、点数は合格点を上回っていたとしても、18の科目群(18.と19.は合わせて1科目群とされています)のなかで1つでも0点の科目群があると、不合格になります。

・合格率
社会福祉士国家試験の合格率は、第34回試験で31.1%でした。例年30%前後で推移しています。

まとめ

社会福祉士国家試験の試験内容について解説しました。
社会福祉士国家試験は難易度が高いと言われますが、資格を取得することで信頼度が高まり、就職先の幅が広がります。社会福祉の専門職として、さらなるスキルアップもできるでしょう。

社会福祉のプロとして活躍したい方は、社会福祉士国家試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「ミラクス介護」では、あなたの転職活動を求人紹介から入職決定まですべて無料でサポートさせていただきます。

ミラクス介護とは?

ミラクス介護の特徴

  • 介護職がおすすめする求人サイトNo.1(実施委託先:日本トレンドリサーチ 2020年1月実施:サイトのイメージ調査)。
  • 介護業界では最大級の求人数を保有しています。
  • 介護の専門知識を有するコンサルタントがサポート。

「ミラクス介護」に登録するメリット

  • 求人情報には載っていない、評判や施設情報を提供します。
  • 無料で履歴書・職務経歴書を添削します。
  • 無料で面接対策をサポートします。
  • 登録した方限定で、ご案内可能な求人があります。

上記の特徴のようにあなたの転職を全力でサポートさせていただきます!

伺った希望条件からピッタリの求人をピックアップすることやお給料・勤務時間などの待遇面の交渉などをあなたに代わって、弊社のコンサルタントが行います。きっとあなたが希望するお仕事を見つけることができます。

ご相談をお待ちしております!

ミラクス介護 無料登録