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レスパイトケアとは?家族介護者の休養にオススメの介護サービスを紹介

レスパイトケアとは、家族介護者の休養という意味合いの言葉です。日頃、要介護高齢者の介護を担っている家族が、デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用して、休養することを指します。
本記事では、レスパイトケアにオススメの介護サービスをご紹介します。

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レスパイトケアとは?

レスバイトとは、介護が必要な高齢者を支える家族が一旦介護から離れて、気持ちをリフレッシュするという意味の言葉です。
なお、レスパイトケアとは、高齢者を支える家族の休養を促進するためのケアを指します。近年、日本では核家族世帯が増加しており、親や祖父母に介護が必要になっても、子供や孫などが1人で介護を担うケースが増えています。1人で介護を担うことで、不安や孤独感、ストレスを感じ、虐待行為に発展することも。
レスパイトケアは、家族介護者が在宅介護を継続して行う上で欠かすことができない非常に大切な休養期間であると言えます。

レスパイトケアで利用できる介護サービス

家族介護者の休養を促進・手助けする「レスパイトケア」で利用できる介護サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、レスパイトケアで利用できる介護サービスを3つご紹介します。
なお、ここで紹介する介護サービスを利用するには、介護保険の利用申請が必要です。各市区町村の役所にある「介護保険課」の窓口で、介護保険の利用申請をしてください。

デイサービス(通所介護)

デイサービスとは、介護を必要とする高齢者が通所で利用する介護サービスです。利用時間は事業所ごとに異なりますが、一般的には朝8時~夕方17時の時間帯で、食事・入浴・排泄などの介護を受けることができます。
また、看護師やリハビリ専門職が常駐しているデイサービスが多いため、バイタル測定や体調管理、機能訓練などのサービスも受けられます。
デイサービスの利用対象者は、以下の条件に該当する方です。

・65歳以上の高齢者または介護保険法が定める特定疾病を患っている40歳~64歳の方
・自宅もしくはサービス付き高齢者向け住宅などで在宅介護を受けている方
・要支援1~要介護5の介護認定を受けている方

デイサービスには看護師が常駐しているため、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを必要とする方でも利用することができます。デイサービスは他の介護サービスよりもレクリエーションが充実しているため、余暇活動や他者との交流を目的として利用する方も多いです。

ショートステイ(短期入所生活介護)

ショートステイとは、介護を必要とする高齢者が泊まりで利用する介護サービスです。特別養護老人ホームや介護老人保健施設に1日~30日までの日数で宿泊します。ショートステイでは、食事・入浴・排泄などの身体介護に加え、機能訓練やレクリエーションも受けることができます。基本的には、介護施設に入居する方と同じ生活リズムを送るため、介護施設への入居が必要になった時も、環境の変化がほとんどありません。
ショートステイの利用対象者は、以下の条件に該当する方です。

・65歳以上の高齢者または介護保険法が定める特定疾病を患っている40歳~64歳の方
・自宅もしくはサービス付き高齢者向け住宅などで在宅介護を受けている方
・要支援1~要介護5の介護認定を受けている方

特別養護老人ホームや介護老人保健施設には看護師が常駐しているため、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な方でもショートステイの利用は可能です。

ホームヘルプサービス(訪問介護)

ホームヘルプサービスとは、在宅介護を受けている方の自宅やサービス付き高齢者向け住宅などに訪問介護職員が訪問する介護サービスです。食事・入浴・排泄などの身体介護に加え、居室の掃除や洗濯、買い物代行などの生活援助を受けることができます。
また、病院受診や役所での手続きを訪問介護職員が同行・代行することも可能です。
ホームヘルプサービスの利用対象者は、以下の条件に該当する方です。

・65歳以上の高齢者または介護保険法が定める特定疾病を患っている40歳~64歳の方
・自宅もしくはサービス付き高齢者向け住宅などで在宅介護を受けている方
・要支援1~要介護5の介護認定を受けている方

近年では、訪問看護ステーションとの連携により、在宅看取りに対応している訪問介護事業所が増加傾向にあります。医療的ケアや看取りなど、幅広いサービスに対応しています。

レスパイトケアで利用できる医療サービス

レスパイトケアで利用できるのは、介護サービスだけではありません。近年、レスパイトケアに対応している医療サービスも増加傾向にあります。
ここでは、レスパイトケアで利用できる医療サービスについてご紹介します。

レスパイト入院(介護家族支援短期入院)

レスパイト入院とは、介護や医療が必要な高齢者が短期間で入院できる医療サービスです。食事・入浴・排泄などの身体介護に加え、必要に応じた医療管理やリハビリを受けることができます。
レスパイト入院の利用対象者は、以下の条件に該当する方です。

・介護保険による介護サービスを利用せず、在宅介護を受けている方
・人工呼吸器や点滴、経管栄養などの医療的ケアが常時必要な方

レスパイト入院の入院期間は、最長で2週間程度です。また、受け入れ可能な患者の条件は病院ごとに異なるため、入院を検討している病院に確認するようにしましょう。

レスパイトケアを行うメリット

在宅で高齢者の介護を担う家族がレスパイトケアを受けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
レスパイトケアには、以下のようなメリットがあります。

・休養をとることで、家族介護者の心身の疲れをリフレッシュすることができる
・家族介護者が疲れやストレスを溜めて、体調を崩してしまうことを防げる
・家族介護者が疲れやストレスを溜めて、虐待行為をしてしまうことを防げる
・適度に休養をとることで、家族介護者が長きにわたって在宅介護を続けることができる
・介護から一旦離れることで、現状や今後のことを落ち着いて考えられる

レスパイトケアの最大の目的は、家族介護者の負担を軽減することです。在宅介護を長く続けるためにも、適度に休養をとることは欠かせません。1人で悩みを抱えたり、疲れを我慢したりせず、積極的にレスパイトケアを行うようにしましょう。

レスパイトケアを行う際の注意点

在宅介護を担っている家族介護者がレスパイトケアを受けるにあたって、いくつか注意するべきことがあります。
ここでは、家族介護者がレスパイトケアを受ける際の注意点を3つご紹介します。

余裕をもって「レスパイトケア」の準備を行う

レスパイトケアは、介護に疲れたからと言ってすぐに受けられるものではありません。レスパイトケアでデイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用する場合、介護保険の利用申請が必要です。介護保険の申請後、認定調査員による認定調査を行い、一次判定・二次判定を経て申請から1ヶ月後に認定調査が出ます。そのため、レスパイトケアを希望する際は、余裕をもって準備を行うことが大切です。

受け入れ可能かどうかを確認する

レスパイトケアを行っている介護施設や病院の多くは、満床により待機期間があります。通いや短期宿泊で利用する場合は、入所に比べて待機期間が短い傾向にありますが、それでも即日で利用開始できる介護施設は少ないです。
また、レスパイト入院では、患者の症状によって受け入れを断る場合があります。レスパイトケアを希望する場合、まずは介護施設や病院に受け入れが可能かどうかを確認することが大切です。

民間サービスの利用も視野に入れる

「父が夜中にトイレに行って転倒しないか不安だから、夜中に父の隣で常に見守りをしてくれる介護サービスを探している」このような希望があったとしても、介護サービスや医療サービスでは対応ができかねます。
そのため、高齢者の夜間帯の見守りに対応している家政婦サービスや警備サービスなどの民間サービスの利用も視野に入れることが大切です。

レスパイトケアは定期的に取り入れよう

在宅で高齢者の介護を続けていくには、ある程度の根気や気力が必要です。適度に休養をとらず、無理してしまうと疲れが溜まってしまいます。在宅介護では、定期的にレスパイトケアを取り入れることが大切です。
是非、今回紹介した介護サービスや医療サービスを活用しながら、在宅介護で溜まった疲れをリフレッシュするようにしてください。

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