介護のスキルアップ

同行援護従業者について知るべきこととは

同行援護従業者というと聞きなれない方も多いと思います。現在介護の世界で必要とされている資格の1つです。本記事で同行援護従業者についてお伝えします。

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同行援護従業者ってなに?

同行援護従業者というワードは、あまり聞き慣れない人もいるかと思います。今回、この同行援護従業者とは何なのかについて説明していこうと思います。

視覚障がい者のためのサービス

結論から言うと、同行援護従業者は資格の1つです。
では何のための資格なのか。それは視覚障がい者の方のための資格で、ご利用者様が外出したい時にお手伝いをすることができる資格になります。
実際の仕事内容は大枠だと以下になります。

・障害の多い街中に同行し、移動に必要な情報を教える
・障害の多い街中で必要なフォロー、排せつ・食事のお手伝いなどを行う

健常な人でも、日常の情報は視覚情報が8割を超えると言うほどです。
そんな中誕生したのがこの資格で、視覚障がい者にとっては大きい助けになるものです。細かいところまで言うと、外出の時に必要な代筆や代読、ドアの開け閉め、屋外での階段の昇り降りの手助けなども行います。ご利用者様によって個人差もありますが、ご利用者様に合わせたサービスを提供し安心して外出してもらうためにある資格です。

同行援護従業者で身につくスキル

介護において、視覚障がいのある方の介護はなかなかレアなケースが多いですが、それに特化した環境もあるのでご紹介していきます。
まず身につく1つ目のスキルですが、視覚障がい者の目となる仕事ですので視覚障がい者の目線で介護をできるようになれます。これが意外に難しく、日常の生活で介護者自身が見ている景色はご利用者様にとっては当たり前の景色ではありません。そのため、足元の縁石や普段あまり意識しない障害物を意識的に見て、ご利用者様に伝える必要があります。

なにが危険で、なにが大丈夫なのか。この視点は、目の見える人には得られない技術であり、バリアフリーの観点としても重宝されるスキルだと言えます。

2つ目のスキルは、色々な環境で介護ができるスキルが身につきます。例えば、視覚障がい者といえども、性別、身長、体重、年齢、価値観含めてそれぞれ違うと思います。その環境下の中で、その人に適した介護や介助の方法があるため、介護士としての知識や知見も広がりますし、今後の仕事に役立つでしょう。

3つ目のスキルとして、物事を多角的に見れるスキルです。視覚障がい者の人が街中で杖などを使って歩いている時、周りの人がどのような対応をしているか見たことがある人もいると思います。
大体の人が優しく対応してくれていますが、中には心無い対応をする人もいたり、迷惑がる人もいます。健康に目が見えることのありがたみを知ることができますし、それと同時に世間の対応の厳しさや、この資格の重要性を知ることができます。
目が見える人と目が見えない人、その2つの視点だけでなく介護士としての視点も身につけることができます。これは介護において非常に重要な視点です。

同行援護従業者が活かせる職場

では実際にどのような職場があるのかについてお伝えしていきます。

・障がい者(児)ホームヘルパーステーション
・身体障がい者施設
・在宅介護サービスを行う民間事業者
・ガイドヘルパー事業所
・グループホーム

大きく出てくるのがこの5つになります。あくまで専門性に特化した施設ですので、場所によっては一部の人だけが視覚障がい者の場合もあります。
とはいえ、この資格を必要としている人は多いです。ぜひ自分に合った職場を探してみてください。

同行援護従業者を取得するメリット

同行援護従業者を取得するメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。そう思う人も多いと思うので、この章で紹介していきます。

介護の現場ですぐに活かせる

先の説明でもお伝えしましたが、健常な介護士は目が見えないと言う感覚がわかりません。
なにが大変なのかもわかりません。目が見えているからです。
なので、視覚障がい者の気持ちがわからず、いきなり声をかけたり突然の誘導をしたりして、相手を不安にさせてしまうこともあります。
ですが、知識として取得をして介護の現場に行くだけでもご利用者様は安心すると思います。
資格を取得して実践する人と、取得せず知識のない状態で実践する人とでは、雲泥の差があるからです。介護されるご利用者様に聞けば一目瞭然です。それだけでも、資格取得をする意味は大きいといえます。

キャリアアップに活かせる

介護福祉士や実務者研修などは馴染みが強くありますが、これらの資格はあくまで広く浅く知識をつけているに過ぎません。
より専門的に知識をつけることは介護士としてより特化した存在になり、知識量から見ても魅力的に人材になることは間違いありません。

同じ悩みの人に寄り添える

あまり馴染みがない資格でもあるため、逆に考えると重宝される存在になります。
目が見える人にはわかりづらいことも、資格を取得しそこに意識がある人に話を聞いてもらうことは、視覚障がい者の方からすれば心強いです。専門性が強くとも、必要であるから生まれた資格です。その一部の必要としている人たちを助けて、そこに寄り添える人になることはすごく意義深いものと言えます。

同行援護従業者の資格取得について

同行援護従業者の資格取得について、どのようになっているのかをお伝えします。
結論から申し上げると、同行援護従業者という資格は都道府県・市町村が指定した機関での研修を受講し、修了する必要があります。
なので、試験などは現在ありません。
各都道府県などが運営している研修のほかにも、外部団体で受講可能なところもあります。

以下になります。

・未来ケアカレッジ(同行援護従業者養成研修)
・三幸福祉カレッジ(視覚障がい者同行援護従業者養成研修)

このようにさまざまな形で受講可能なので、一度各自治体などで調べてみるといいと思います。

資格取得には2つある

2つとは、一般課程と応用課程です。
一般課程は、受験資格は必要ないため、誰でも受験することができます。他にも一般課程の良いところは実務者研修や介護福祉士など、ある一定の資格保有の条件等も無く受講できる点が挙げられます。
受講のハードルが低いのも魅力の1つです。
次に応用課程ですが、この資格は同行援護従業者一般課程養成研修の修了者が対象となる資格です。ややハードルが上がりますが、段階としては納得のシステムです。
他にも、移動支援従業者養成研修(視覚障害課程)の資格取得者も対象となります。移動支援従業者養成研修とはガイドヘルパーのことです。
この応用課程を修了し、資格保有者となると同行援護の介護事務所でサービス提供責任者となることが可能です。仕事の幅も広がるので、ぜひおすすめしたい資格の1つです。

まとめ

いかがだったでしょうか。介護の業界は人材不足で、その上専門性に特化した資格保有者は比較的少ないです。そんな中、同行援護従業者の資格を保有する人が増えると、助かる視覚障がい者はそれに比例して増えていきます。同じ視点で介護できる貴重な人材増えることを願い、本記事を終えたいと思います読んでいただきありがとうございました。

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