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【2023年最新版】作業療法士の国家試験の合格率、難易度、合格基準は?徹底解説!

作業療法士国家試験の合格率は概ね7~8割程度です。難易度は準備・対策を実施することで、8割合格可能な国家資格のため中等度といえます。合計点数及び専門問題の6割獲得が主な合格条件です。
この記事は、作業療法士国家試験の合格率・出題傾向や過去10年間の合格率を分析し、作業療法士国家試験に役立つ情報をまとめた記事です。さっそく、去年の作業療法士国家試験の合格率からみてみましょう。

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2023年「第58回作業療法士国家試験」の合格者数・合格率

・合格率:83.3% 
・受験者:5719人
・合格者:4793人
・合格基準:総得点167点/278点以上かつ実地問題43点/120点以上

上記の結果となりました。合格率8割は過去の国家試験合格率と比較しても、低くはないので、例年通りの難易度と考えて良いです。受験者数は5719人とこちらも例年と大差なく、推移しています。つまり、養成校の数も大差ないといえます。
試験の合格基準として、一般問題159点(1問1点)・実地問題120点(1問3点)の内、総得点168点以上/279点かつ実地問題43点以上/120点の両方を満たすことで、合格となります。つまり、総合計点と実地問題で約6割以上の点数が必要です。
ちなみに、合格基準の点数が毎年少し違うのはご存じでしょうか。理由は国家試験問題のうち、不適切な問題が除外されるからですが、不適切問題は難しい問題が多く、正答率が悪いので、受験者には有利になります。

過去10年間における作業療法士の国家試験合格率の推移

作業療法士国家試験の合格率は概ね7割~8割程度です。厚生労働省の公式発表にはH27年度以前は確認できませんでした。ただ、筆者の記憶ではこの年は7割程度の合格率でした。合格率からみえてくるのは、試験難易度は概ね一定の難易度になるように配慮されていること。過去に合格したノウハウ通りに勉強していけば、8割程度は合格できることがみえてきます。次の項目で作業療法士国家試験の難易度を解説します。

作業療法士国家試験の難易度

作業療法士国家試験の難易度は中級程度といえます。理由は以下の通りです。
・合格率が7~8割程度、マークシート形式の解答で合格基準を満たせばよい。
・問題の傾向が過去問から分析できる。
・実習や実技、養成校の中で学んだ内容が中心。
・学習時間の確保及び逆算が可能。
・学べる環境(周囲も受験生・指導教官あり)が整っている。
つまり!「試験対策を実施することが可能な時間と環境がある」ことが中等度の難易度である理由です。効果的かつ効率的な試験対策を実施していきましょう。
※難易度は準備期間、試験範囲、出題形式・解答方法、合格率を元に十分に検討し、総合的に判断しております。しかし、試験難易度の根拠を算出することは大変むつかしく、評価者によって難易度の解釈に違いが出るのは事実です。従って、弊社が本記事でいう難易度はあくまで「目安」とお考え下さい。

作業療法士国家試験の合格率が下げっている原因

作業療法士国家試験の合格率が下がる要因は実地問題であると考えられます。出題問題をみてみましたが、合格率が9割近い年は過去問で対策できる問題が多く、7割近い年は過去問で対策が出来ない問題が多い印象でした。つまり、過去問ベースの対策が可能な問題数によって、合格率は変動するといってよいでしょう。次に新卒者と既卒者で合格率を比較してみました。

作業療法士国家試験の新卒と既卒の合格率

2023年「第58回作業療法士国家試験」の新卒者と既卒者の合格率を分析します。
・総数合格率:83.3% 総合格者4793人/総受験者5719人
・新卒合格率:91.3% 新卒合格者4390人/新卒受験者4809人
・既卒合格率:44.3% 既卒合格者403人/既卒受験者910人

新卒だけでは、9割近い合格率です。一方、既卒者になると5割程度になります。これは学習能力や学習効率だけではなく、学習環境の影響も大きいといえます。一般に、既卒者は生活費用の面も考慮しなければならず、学習時間が削られます。また、学習環境も今年度の新卒者に交じって勉強するため、環境面の変化から学習意欲に影響がある可能性があります。

作業療法士国家試験の概要

・作業療法士国家試験の試験日:2月中旬の日曜日
・作業療法士国家試験の日程(午前):試験問題100問  9時50分~12時30分
・作業療法士国家試験の日程(午後):試験問題100問 14時20分~17時00分
・作業療法士国家試験の解答方法:マークシート解答
・作業療法士国家試験の会場:北海道、宮城、東京、大阪、香川、福岡、沖縄
・作業療法士国家試験の合格発表:3月後半
・作業療法士国家試験の解答速報:試験終了後、模試実施各社から速報解答あり
・作業療法士国家試験の受験資格:養成校にて必要な知識・技術(単位)を取得した者
・受験手続:受験願書(養成校にて配布)、写真※養成校ガイダンスに従って下さい。
・作業療法士国家試験の試験科目:共通一般問題及び専門問題

作業療法士国家試験は毎年、2月頃に実施されます。解答はマークシート形式になり、出題範囲は養成校及び実習地で学んだことが中心です。問題は解剖、生理、運動、病理の一般知識に加え、医療、介護、児童福祉制度などの一般問題が出題されます。また、作業療法の専門分野では具体的な症例や治療場面が設定され、治療や援助内容を選択して解答する読解力、知識、考察力が求められます。
試験ガイダンスは養成校からあるので、案内に従って受験手続を行います。

理学療法士と作業療法士国家試験はどっちが難しい?

理学療法士と作業療法士の試験難易度は同程度と考えて良いです。なぜなら、合格率も同程度ですし、一般問題は共通しているからです。ただし、作業療法は精神科分野の治療・援助内容も求められるため、専門分野の出題範囲は若干、広くなる印象です。とはいえ、精神科の出題も認知症や統合失調症、気分障害など国民の罹患率が高い病気(出題傾向が高い)を押さえておくと、対策がうてます。よって、試験難易度において大差はないといえます。最後に受験対策より大切なことをお伝えします。

【大切】作業療法士国家試験の受験前に知って欲しいこと

作業療法国家試験は一人で受験します。しかし、合格基準をみたせば、全員合格できる試験なのです。自分自身が身につけた知識を他者に教えることで、より知識は強化されます。教える・教わる場面そのものが試験対策です。試してみて下さい。
また、試験当日はどうしても緊張します。緊張すると信じられないミスします。例えば、マークシートをズレて解答し、試験終了直前で全部の問題が一問ズレていることに気づくなど。適度な緊張は集中力を高めますが、落ち着くことが極めて重要です。普段から落ち着く方法(深呼吸、アロマ、目を閉じて好きな人を思い出す)を身に付けて下さい。また、体調管理もとても重要です。試験2週間前は人込みを避け、家族内でも感染対策を講じて試験に臨みましょう。

まとめ

・作業療法士国家試験の合格率は概ね7~8割。
・前年度の新卒者は9割、既卒者は5割の合格率。
・試験難易度は理学療法士及び作業療法士共に同程度の可能性。
・学習効率、学習計画、学習環境が試験には重要。
・試験は毎年2月、主要都市で開催しており、手続きは養成校の案内に従う。
・グループ学習の有効活用、落ち着いて試験に臨む方法を見つけておく。

作業療法士の国家試験は難しい試験ですが、対策が講じられます。また、試験に集中できる環境が整っており、7~8割程度の合格率になります。資格取得後は病院や介護施設で「ありがとう」と言われる魅力的な職業です。試験終了まで苦しい勉強が続きますが、応援しています。

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