介護のスキルアップ

【2023年最新版】介護の現場で大活躍の柔道整復師!! その歴史やなるために必要なこととは、、、

こんにちは。
皆さんは介護の現場で柔道整復師も働けることはご存知ですか?
「機能訓練指導員」として介護の現場で働けるのです。
接骨院やスポーツの現場で働くイメージの強い柔道整復師ですが、今回はそんな柔道整復師の歴史や資格取得のために大事なことなどを話していきます。

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機能訓練指導員とは

柔道整復師は、介護の現場で『機能訓練指導員』として働くことが可能です。機能訓練指導員とは、「通所介護等において、日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者」と定義されていて、各施設に1名以上の配置が義務付けられています。

この「訓練を行う能力を有する者」とは、

・理学療法士(PT)
・作業療法士(OT)
・言語聴覚士(ST)
・看護職員
・柔道整復師、又はあん摩マッサージ指圧師
・一定の実務経験を有するはり師及びきゅう師

の資格を取得している人のことです。

ちなみに機能訓練指導員が働ける介護の現場は、以下になります。

・通所介護(デイサービス。地域密着型含む)
・短期入所生活介護(ショートステイ。介護予防含む)
・認知症対応型通所介護(認知症デイサービス。介護予防含む)
・特定施設入居者生活介護(介護予防及び地域密着型含む)
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム。地域密着型含む)

資格の違い

ところで、機能訓練指導員に該当する「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」「言語聴覚士(ST)」と柔道整復師は何が違うのでしょうか??
その違いを説明しましょう。

・理学療法士(PT)
理学療法士は、「理学療法士及び作業療法士法」にもとづく国家資格で、PT(Physical Therapist)とも呼ばれています。
理学療法とは、医師の指示の下、『身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること。』とされており、身体に障害のある方がたに運動療法や物理療法などを行なうことによって、日常生活を送るうえでの基本的動作の改善を図る治療科学を行っています。

※参考:社会福祉法人社会福祉協議会「理学療法士

・作業療法士(OT)
作業療法士は、「理学療法士及び作業療法士法」にもとづく国家資格で、OT(Occupational Therapist)と呼ばれています。
作業療法とは、医師の指示の下、『身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせること。』とされており、簡単に言うと、日常生活で困っている人に対して、日常動作や遊びなどの作業を行うことで、困難を軽減したり、困難な環境への働きかけを通して援助をしていく仕事です。

※参考:社会福祉法人社会福祉協議会「作業療法士

・言語聴覚士(ST)
言語聴覚士は、「言語聴覚士法」にもとづく国家資格で、ST(Speech Therapist)と呼ばれています。
言語聴覚士は、医師又は歯科医師の指示のもと、先天的又は後天的な原因で言葉によるコミュニケーションに何らかの問題がある方がたに、聴力や音声機能、言語機能の検査及び訓練や助言を行うほか、摂食や嚥下障害の問題にも専門的に対応します。

※参考:社会福祉法人社会福祉協議会「言語聴覚士

・柔道整復師
柔道整復師は、『柔道整復を業とする者』と定義されています。
柔道整復とは、「骨・筋・関節・靭帯などの運動器に発生した骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの怪我に対して整復・固定・后療法を用いて行われる施術」とされていて、これを柔道整復師独自の判断で行えます。
ちなみに后療法とは、物理療法・運動療法・手技療法を使って損傷した組織を回復させる治療法のことで、それぞれを相乗的に作用させて早期復帰させることを目的に行います。

柔道整復師とPT/OT/STは、どれも早期の社会復帰や日常生活の改善のために仕事をしているので、同じように見られがちですが、その業務内容や判断の基準というところで大きく違います。柔道整復師とPT/OT/STでは、独自で判断できるのか、医師の判断が必要なのかが特に大きく違うところでしょう。

柔道整復術の歴史

柔道整復とは「骨・筋・関節・靭帯などの運動器に発生した骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの怪我に対して整復・固定・后療法を用いて行われる施術」のことですが、実はとても歴史のあるものなのです。派生は、日本古来の武術である『柔術』からきています。
柔術は、「人を殺傷することを目的とした『殺法』」と「傷ついた人を蘇生し治療することを目的とした『活法』」の2つから構成されており、現在では殺法が競技柔道へ、活法が柔道整復術として継承されています。

また、柔道整復術にある「骨・関節の損傷」を扱う専門職として、大宝律令(701年)に『按摩』という役職が初めて記述されていたり、日本最古の医書とされる『医心方』にも外傷論として脱臼、骨折、打撲、創傷に対する治療法が記載がされています。
江戸時代になると中医学との交流が頻繁になり、『骨継療治重宝記』をきっかけに『整骨新書』や『正骨範』など整骨術に関する優れた書物が数多く出されました。
たくさんの研究や経験の上に出来上がった歴史のある学問なのです。

資格を取るために

そんな柔道整復師ですが、どうやったら資格を取得できるのでしょうか。柔道整復師になるためには、国家試験を受けて合格する必要があります。
そして、柔道整復師の国家試験を受けるためには、厚生労働省が定めた4年制大学か3年制の専門学校に通う必要があります。
柔道整復師の養成校では、【基礎分野】【専門基礎分野】【専門分野】のそれぞれの分野で必要な単位を取得するカリキュラムがあり、修了すると国家試験を受ける権利を得ます。
国家試験では、必修問題が50問、一般問題が200問の計250問をマークシート形式で行います。必修問題が80%以上かつ、一般問題が60%以上の得点で合格となります。
それでは、何を基準に学校を選んだら良いかお話ししていきましょう。

学校選び〜合格率〜

学校選びでまず考えるのは、国家試験の合格率でしょう。合格率が高い学校では、生徒の成績の底上げをするための様々な取り組みを行なっています。補講や希望学生のための特別授業、国家試験対策講座などを用意している学校もあります。
ちなみにですが、令和5年3月の国家試験では合格率がなんと、49.6%でした。受験者は4,521名で2,244名が合格したということになりますが、新卒での合格率は65.4%で受験者3,201名中2,092名が合格しています。
全体の合格率は50%切っているので、難しい試験のように見えますが、学校別で見てみると新卒者で80%を超える大学や専門学校もたくさんあります。
国家試験が全てではないですが、柔道整復師の資格を取得して初めてスタートラインに立てます。なので学校選びは重要です。
用意されているものをどれだけ活かせるかは本人次第ですが、学校全体で国家試験の合格者を増やすぞという熱量の高い学校の方が、より受かりやすいでしょう。全国にたくさん柔道整復師の養成校はあるので、現役生の合格率を参考に探してみてください。

※参考:柔整ホットニュース「第31回柔道整復師国家試験 合格者数・合格率

学校選び〜カリキュラム〜

学校を実習やゼミ、課外活動などのカリキュラムで選ぶのも良いでしょう。
大学あるいは専門学校での3年から4年は、あっという間に過ぎていきます。ただただ勉強に明け暮れるのも良いですが、就職した時に自分にスキルや知識が現場レベルで使えるものがあると、より充実したキャリアを積めます。
養成校の中には、スポーツの現場で経験を積めるような課外活動を用意していたり、実習が充実していたりと学校のパンフレットやHPを見るとたくさん掲載されています。実際にオープンキャンパスなどで各学校に足を運び直接話を聞くのも良いですし、情報収集は進路を決める上で、とても重要なのでぜひやってみてください。

学校選び〜体験や経験をかりる〜

最後におすすめしたいのは、実際に卒業生や在校生の生の声を聞くことです。
オープンキャンパスに参加して繋がりを作るのも良いですし、自分の学校に柔道整復師を取得していたり勉強している先輩がいるのであれば、積極的に話を聞いてみると良いでしょう。
学校の雰囲気や先生の特徴、先輩方のやっていて良かった、やっておけば良かった話など経験したから言えるぶっちゃけ話を聞くことができます。また、自分で接骨院に足を運んで話を聞いたりするのもいいでしょう。

情報は武器です!!
今から人とのご縁をしっかりと紡いでおくと、自分自身の将来のためにきっと役に立ちます。

まとめ

どうだったでしょうか。柔道整復師のことを少しは理解できたかなと思います。柔道整復師は、接骨院やスポーツ現場で働いているイメージが強いと思いますが、実はその特色を生かしていけば色んなところで働くことができますし、活躍できます。キャリアや経験を積めば積むほど、より仕事の幅も広がります。
いま自分の進路を考えている方は参考にしてもらい、柔道整復師として現場にいる方には若い人に惜しみなく自分の経験を分かち合って、自分自身のキャリアを育んでいってください。

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