理学療法士（PT）になりたい人、必見！理学療法士（PT）に求められる資格や仕事内容とは

理学療法士（PT）を目指している方は多く、人気が高い職業といわれています。

理学療法士（PT）になることで、専門的な知識によって患者さんのケアやリハビリに大きく役立ちます。誰かの役に立つ仕事がしたいという方には非常に向いている職業といえるでしょう。

今回は理学療法士（PT）の仕事内容といった基本的なことから、理学療法士（PT）を目指す方に向けて役立つ情報をご紹介いたします。

理学療法士（PT）とは

理学療法士はPT（Physical Therapist）とも呼ばれています。まずは、理学療法士（PT）の仕事内容についてご紹介いたします。

理学療法士（PT）の仕事内容

理学療法士（PT）は、病気・怪我・高齢・障がいにより運動機能の低下した利用者に対し、物理的手段を治療目的に利用する方法）を用いて、運動機能の維持や改善を目的としたケアを行う仕事をしています。

理学療法で取り組まれる運動機能の維持・改善とは、日常生活を送るうえでの基本動作である「立つ、座る、歩行、起き上がる、寝返り」などを指します。

運動指導が代表的なイメージですが、機械で患部を温めたり電気を流したり、マッサージで運動機能の維持・改善を行うこともあります。

⇒理学療法士（PT）を活かせる求人を探す

対象となる疾患について

理学療法の対象になるのは「体を自由に動かすことが難しく日常生活に支障が出る、またその可能性がある人」です。

具体的な疾患例として、脳梗塞や脳性麻痺などの中枢神経疾患、手足や脊髄の損傷による運動器の疾患、肺炎や喘息などの呼吸器疾患、心筋梗塞などによる心疾患、加齢や糖尿病が原因となる内科的疾患、うつ病や統合失調症などの精神疾患があります。また、活動量の低下によって身体機能が低下している方も対象となります。

作業療法士（OT）や言語聴覚士（ST）との違い

理学療法士（PT）でよく疑問に上がるのが、作業療法士と言語聴覚士の違いです。

理学療法士はPTとも呼びますが、作業療法士はOT（Occupational Therapist）、言語聴覚士はST（Speech-Language-Hearing Therapist）と呼ばれます。

理学療法士（PT）が基礎的動作能力のケアを行うことに対し、作業療法士は応用的動作能力や社会的適応能力の回復や維持を目的として必要なケアを行います。

応用的動作能力とは遊びや趣味、仕事、家事といった作業活動を指し、違いとして「基礎的動作能力のケア」か「応用的動作能力のケアか」といったことが挙げられます。

言語聴覚士は発声、飲み込み、嚥下食の指導やケアなど、口を使う動作の訓練・指導を行うことを仕事としています。

理学療法士（PT）の資格取得に必要なこと

理学療法士（PT）になるために必要なことをご紹介いたします。

理学療法士（PT）に必要な資格

理学療法士（PT）になるには理学療法士国家試験に受からなければなりません。理学療法士（PT）の資格がなければ理学療法を行うことはできません。

資格取得に必要なこと

理学療法士国家試験には受験資格が設けられており誰でも受験できるわけではありません。

文部科学大臣が指定した養成校で専門知識や技術を3年以上学んで卒業すること、または卒業見込証明書を提出することで受験資格を得ることができます。

養成校には4年制大学、3年制短期大学、3年制専門学校、4年制専門学校があります。

夜間授業を行っている養成校もあるため、仕事をしながら資格取得を考えている場合でも無理なく学校に通うことができます。

卒業した学校による就職先の違いはある？

結論からいうと、卒業校が大学でも専門学校でも就職先に大きな違いはありません。

違いがあるとすれば実際に働くまでの期間くらいでしょう。より高度な技術や専門性を得たいのであれば大学院に進むという方法もあります。将来どのような理学療法士（PT）になりたいのかを考えて学校を選ぶことが重要です。

第56回　理学療法士国家試験の概要

※参考：厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」

※留意事項：詳細は、厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」を確認しましょう。

国家試験の難易度は？

2020年2月に実施された「第55回理学療法士国家試験」の結果が厚生労働省のホームページに掲載されました。

これによると理学療法士（PT）の受験者数12,283人に対し、合格者数は10,608人でした。割合で見ると合格率は全体の86.4%になります。

過去5年の受験者数と合格率の割合を見ると、2016年度の第51回試験がもっとも難易度が高く、受験者数12,515人に対し合格者数9,272人、合格率は74.1%でした。次年度の第52回試験では合格率が90%を超え、第53回試験以降80%台をキープしています。

試験には筆記試験と実技試験があるため、知識だけでなく技術も磨いておくことが重要といえるでしょう。

※参考：厚生労働省「第５５回理学療法士国家試験、第５５回作業療法士国家試験の問題および正答について」

理学療法士（PT）の資格を活かすことができる職場

理学療法士（PT）の資格を活かすことができる職場として、医療機関や特別養護老人ホームなどの福祉施設、保健センターがあります。

他にも高い専門性を活かして、出版社で医療関係の書籍を執筆・編集するほか、医療機器メーカーで医療機器の販売や製造を行うこともあります。

プロスポーツチームには理学療法士（PT）を採用しているところもあるため、スポーツが好きな方はそういった求人を探してみるのもおすすめです。

このように理学療法士（PT）は就職先が非常に多いため、自分が理学療法士（PT）の資格を取得してからどのような仕事をしたいのか明確にしておくことが大切です。

⇒理学療法士（PT）を活かせる求人を探す

理学療法士（PT）の資格を取得するメリット

理学療法士（PT）の資格を取得するメリットを4点ご紹介いたします。

ニーズが高く就職先が多い

理学療法士（PT）は高齢化社会が進む日本において、今後も高いニーズを維持する職業だといわれています。活躍できる場が多いので幅広い分野から就職先を選ぶことができます。

また、理学療法士（PT）は国家資格であるためニーズだけでなく高い信頼を得ることもできます。

資格手当が付くことが多い

理学療法士（PT）は通常の給与に加えて資格手当がつくところもあります。資格を取得することで安定した収入を見込めるようになり、年収のアップも見込めるでしょう。

※参考：厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」

夜勤のない日勤制がほとんど

夜勤がある病院や介護施設に就労したとしても、介護福祉士や看護師とは違い日勤のみの現場が多くなります。

急患で呼び出されることもないため、スケジュールを組みやすい点が大きなメリットといえるでしょう。施設によって休日の取得方法に違いはありますが、基本的に安定した働き方ができます。

キャリアアップに繋がる

理学療法士（PT）の資格には、より高い専門性を有する認定理学療法士があります。

日本理学療法士協会では7つある専門分野から1つ以上を選んで、認定理学療法士を取得することを推奨しています。

認定理学療法士になるには、以下の手順が必要になります。

認定理学療法士になることで、一般的な理学療法士以上に専門性の高い豊富な知識を得ることができます。また、転職の際も有利になることも期待できます。

⇒理学療法士（PT）を活かせる求人を探す

まとめ

理学療法士（PT）はこれからの日本社会において欠かすことのできない重要な仕事です。

国家資格と聞くと少々敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、しっかりと勉強をすれば合格は決して難しくありません。

社会貢献や人の役に立つ仕事がしたいという方は、理学療法士（PT）の資格取得を検討してみませんか。

介護の転職活動では、事業所選びに失敗してしまうケースや面接時に提示された給与と入社後の給与が違うなど早期離職につながる事例が多々あります。

「スマイルサポート介護」では、あなたの転職活動を求人紹介から入職決定まですべて無料でサポートさせていただきます。

上記の特徴のようにあなたの転職を全力でサポートさせていただきます！

伺った希望条件からピッタリの求人をピックアップすることやお給料・勤務時間などの待遇面の交渉などをあなたに代わって、弊社のコンサルタントが行います。きっとあなたが希望するお仕事を見つけることができます。

ご相談をお待ちしております！