社会福祉士を目指している方にとって、社会福祉士の年収や給料は気になる部分ですよね。
この記事では、社会福祉士の平均年収や給料をアップさせる方法について詳しく紹介します。
社会福祉士の年収が気になる方、年収をアップさせたいと考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
社会福祉士とは?
社会福祉士は、福祉に関する専門的な知識とスキルを持つ相談援助のプロです。
ここでは、社会福祉士がどのような仕事をしているのか、社会福祉士になる方法、国家試験の合格率について紹介します。
社会福祉士とは
社会福祉士は福祉専門職の国家資格です。福祉的な問題で困っている方々の話を聞いて、必要な制度やサービスにつなげる役割を持ちます。
社会福祉士の主な仕事は次の3つです。
・相談援助
・関連機関との連絡調整
・サービスの提供
これらに加えて、働く場所によって幅広く業務に携わります。
行政や医療機関、高齢者施設、障害者支援施設、児童相談所、地域包括支援センターなど、福祉に携わる様々な施設で活躍しています。
社会福祉士になる方法
社会福祉士になるには、国家試験に合格しなければなりません。
試験を受けるには、厚生労働省で定められた受験資格を満たす必要があります。学校や養成施設、実務経験年数などによって、受験資格を得るための条件が異なります。
社会福祉士の年収
実際に社会福祉士を目指す方にとって、年収は進路を決めるうえでの重要な要素の1つになるでしょう。
ここでは、社会福祉士の年収について詳しく紹介します。
社会福祉士の平均年収
令和元年の社会福祉士全体の平均年収は、403万円でした。前年の377万円と比べると、平均年収は26万円アップしています。
※参考: 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査結果報告書」
社会福祉士の男女別の年収
令和元年の男性と女性の年収を比較すると、男性の方が108万円高い結果となっています。詳しい男女別の年収は次のとおりです。
男性 | 女性 | |
令和元年の平均年収 | 473万円 | 365万円 |
前年との平均年収の差 | +34万円 | +26万円 |
※参考: 公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査結果報告書」
雇用形態別の年収
正規職員の平均年収は「300万円以上400万円未満」が25.9%と最も多い割合となり、次いで「400万円以上500万円未満」が23.3%と多い結果となりました。
一方で、契約職員の平均年収は「200万円以上300万円未満」が32.2%と最も高く、次いで「300万円以上400万円未満」が21.6%でした。
社会福祉士全体の平均年収403万円について、正規職員では約49%が平均を超えていますが、契約職員で平均を超える職員は約10%にとどまっています。
社会福祉士全体としての平均年収は比較的福祉業界の中では高めであるものの、雇用形態によって大きな収入の格差があります。
社会福祉士の職場別の年収
社会福祉士の平均年収は、働いている職場によっても変わります。
【社会福祉士の職場別平均年収】
職場 | 平均年収 |
地域包括支援センター | 376万円 |
障害者相談支援専門員 | 376万円 |
児童自立支援専門員 | 410万円 |
相談員 | 354万円 |
医療ソーシャルワーカー | 384万円 |
スクールソーシャルワーカー | 292万円 |
社会福祉士に資格手当はある?
給与には、基本給の他に資格手当というものがあります。資格手当は職場によって規定が異なるため、必ずもらえるわけではありません。
ここでは、社会福祉士の資格手当について紹介します。
資格手当がもらえているのは社会福祉士の4割弱
社会福祉士で資格手当をもらっているのは全体の37.4%でした。つまり、社会福祉士全体のおよそ4割弱の人しか資格手当がもらえていないのです。
せっかく国家資格を得るために苦労したのに…と悲観する必要はありません。実は資格手当をもらえる人の割合は年々増加傾向にあります。
国家資格を持つ福祉の専門家である社会福祉士の社会的な需要は高まっていますので、社会福祉士獲得のため、資格手当を取り入れる施設もこれからさらに増えることが考えられます。
資格手当の平均額
社会福祉士の資格手当の平均額は10,827円でした。分布としては、「1万円以上2万円未満」が37.0%と最も多く、次いで「5千円以上1万円未満」が26.2%と多い結果となりました。
社会福祉士の年収は高い?
社会福祉士の年収は他の職業と比べて高いのでしょうか?
ここでは、社会福祉士の年収と介護福祉士の年収を比べてみました。
介護福祉士に比べると高い
令和元年の社会福祉士全体の平均年収は403万円でした。同じく福祉関連国家資格である介護福祉士の平均年収292万円(令和元年)と比べると、社会福祉士の平均年収は高いと言えるでしょう。
しかしながら、あくまでも平均年収になります。社会福祉士は通常夜勤がないため、正職員で夜勤手当のある介護福祉士の年収と比べた場合には劣る可能性もあります。
社会福祉士が年収アップするには?
社会福祉士として年収をアップさせる方法はあるのでしょうか?
ここでは、社会福祉士が年収を上げるためのポイントについて紹介します。
職場を選ぶ
社会福祉士の年収は、職場によっても差があります。基本給、資格手当、その他福利厚生などの条件を見て、どの職場がいいかを総合的に判断するようにしましょう。
また、職場は民間施設だけではありません。社会福祉士は、福利厚生が充実した公務員として働くことも可能です。
基本給が高くても、手当が少なかったり、福利厚生に力を入れてなかったりするケースもあります。長く働ける職場を探すなら、労働条件について自分の希望とどれだけ一致しているのか確認しましょう。
キャリアップを目指す務
社会福祉士としてキャリアアップを目指すことも年収を上げる方法の一つになります。職場での昇進を目指して、日々の職務に向き合うこともキャリアアップです。
その他にも、社会福祉士にはキャリアアップできる機会が数多くあります。
・認定社会福祉士を目指す
・ケアマネージャー、介護福祉士などの他の資格の取得を目指す
福祉に関してさらに高度な知識を得たり、ダブルライセンスを持ったりすることで、より一層社会福祉士としての需要は高まることでしょう。
副業で稼ぐ
職場から許可をもらうことを前提としますが、副業で年収を増やすことも可能です。
社会福祉士の資格を利用できる副業としては「成年後見」があります。成年後見制度は障害者や高齢者などの判断能力が十分ではない方の財産管理などを支援する仕事です。
近年、成年後見制度の需要は増しており、社会福祉士の副業としてよく挙がられています。
一方で、社会福祉士の資格を持っていても、簡単に成年後見人になれるわけではありません。成年後見人になるには最低3年間の基礎研修を受ける必要があり、無事に成年後見人になれた後も毎年研修を受けます。
成年後見人になるにはハードルも高いですが、その分社会福祉士の専門性を活かせる副業とも言えるでしょう。
また、社会福祉士としての知識を活かすならWebライターも良いでしょう。国家資格である社会福祉士は、福祉関連の記事執筆で需要があります。隙間時間で仕事できるのもポイントですね。
独立する
社会福祉士として独立することで年収を上げることもできるでしょう。
フリーの社会福祉士には、次の2つの種類があります。
●個人事業主型
自分で社会福祉事務所を経営する。成年後見制度などの社会福祉士としての仕事だけでなく、社会福祉士養成講座の講師や、地域のソーシャルワーカーとしても働いている。他の資格も取得して、幅広く仕事している人も多い。
●請負型
病院や施設からの依頼を受けて、社会福祉士業務に携わる。
独立することで、やり方次第では収入を増やすことも可能ですが、かえって収入が不安定になる可能性もあります。
独立して仕事するには経営能力や人脈も必要となりますので、リスクを踏まえた上で検討するようにしましょう。
まとめ
この記事では社会福祉士の年収について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
この記事のポイントは次の3つです。
●社会福祉士の平均年収は403万円
●資格手当を受給している社会福祉士は全体の約4割
●年収を上げるには社会福祉士としてキャリアアップを目指そう
社会福祉士の年収は介護関連資格の中では高い方でしょう。しかし、職場によって収入は異なります。社会福祉士として年収を上げるためには、ダブルライセンスや認定社会福祉士を取得してキャリアアップを目指しましょう。
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