看護師の仕事内容には、どのようなものがあるでしょうか？

看護師と聞くと、病院で働く看護師を思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし、看護師といっても、病院で働く方から介護施設、はては保育園で働く方までさまざまなのです。
今回は、「看護師に興味はあるけど、仕事内容がわからない」と感じている方に、仕事別の看護師の働き方を、詳しく解説します。本記事であなたにあった看護師の働き方を見つけて、ぜひ看護師を目指してください。

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看護師の仕事内容
1. 療養上の世話
2. 医師の診察補助
看護師が活躍する場所
看護師に向いている人の特徴をわかりやすく解説
看護師のやりがい
【まとめ】看護師の仕事内容は多種多様！あなたにあった職場を見つけよう

看護師の仕事内容

看護師の仕事はさまざまですが、大別すると「療養上の世話」と「診察補助」に分けられます。

療養上の世話

　
「療養上の世話」とは、病気やケガをして苦しむ方の生活上のお世話になります。
具体的な「療養上の世話」は、おもに以下にあげるものになります。

・排泄のサポート
・食事のサポート
・車いすストレッチャーを用いた移乗や移送
・歩行の介助
・体位変換
・健康相談

排泄のサポートでは排泄介助やオムツ交換だけでなく、浣腸・摘便・導尿・ストーマケアなどの医療行為も行います。また食事のサポートでも、基本的な食事介助だけでなく、嚥下訓練・口腔ケア・胃ろうや腸ろうなどへの対応も業務の一つです。

医師の診察補助

「医師の診察補助」とは、医師の指示に従って診察や検査、処置や手術のサポートを行う業務です。
具体的な「診察補助」は、おもに以下にあげるものになります。

・点滴・注射・採血
・手術に補助
・ナースコールの対応
・カルテへの記載
・カンファレンスの出席

看護師の仕事は医療行為だけではありません。療養上の世話では、生活上必要な介護・介助も行います。看護師には、患者さんを人として向き合い、寄り添い、その人らしさを尊重する全人的対応が求められるのです。

看護師が活躍する場所

看護師の基本的な仕事はどこの職場でも変わりませんが、働く場所で求められる役割や業務が違ってきます。
看護師は、おもに以下にあげる職場で活躍しています。

・病院
・診療所
・介護施設
・訪問看護事業所
・保育園

病院

病院は複数の診療科があり、診療科目や配属先によって業務内容が変わります。病棟は患者の治療を行う場であると同時に、生活の場でもあります。そのため、病棟で働く病棟看護師は、患者さんの状態に合わせた医療的なケアと併せて、日常生活に必要なサポートも行うのです。外来看護師の業務は、通院患者さんの診察・検査などのサポートがおもになります。病棟で行う、排泄ケアや食事のケアなどの日常生活のサポートは行いません。その代わり、採血や点滴などの業務が多くなります。外来には多くの患者さんが来院するため、効率よく仕事をこなさなければならないのも特徴の一つでしょう。

診療所

診療所の看護師の仕事はおもに医師の診療補助ですが、補助のほかに雑務もこなさなければなりません。診療所は病院と違って少人数の職員で切り盛りしているため、看護師も受けつけや電話対応、フロアの掃除など、医療以外の業務にも対応しないといけないのです。診療所看護師の勤務形態は、日勤のみが基本で休診日は休み（週1〜2日）となります。そのほかにも、お盆や年末年始も休みになるため、家族と生活スタイルを合わせやすい職場でしょう。

介護施設

介護施設で働く看護師は、おもに入居者や利用者の健康管理・療養・医療行為などを行います。介護施設は病気やけがの「治療の場」ではなく、あくまでも「生活の場」です。そのため、入居者が質の高い生活を送れるように、健康面を支えるのが看護師の役割になります。また、医師が常駐していない施設では、状況に応じて看護師が医療処置をおこなう場合もあります。特に入居者の急変時などは、医師がいないため看護師の判断力と行動力が求められるのです。

訪問看護事業所

訪問看護事業所での看護師の役割は、利用される方が住み慣れた自宅や地域で継続して生活できるように、利用者のお宅にお邪魔して医療と生活の視点から支援することです。訪問看護師は病棟の看護師と違い、治療ではなく「その人らしい暮らし」を優先させます。利用者さんやそのご家族の意思を尊重して、自己決定や自立に繋げる看護を提供するのも、病棟看護師と違うところでしょう。

保育園

保育園看護師の役割は、子ども達の健康管理や保護者、保育園職員への健康指導、さらには保育士としての役割も担います。保育園看護師は、病院勤務の看護師や介護施設などの看護師と比べると、医療行為は少なくなります。医療的なケアにやりがいを感じている方は、物足りないと感じるかもしれません。基本的に夜勤や休日出勤はないため、ワークライフバランスが取りやすい職場といえるでしょう。

看護師に向いている人の特徴をわかりやすく解説

看護師が活躍するのは、おもに医療現場です。生命に関わるケースも多い仕事ですので、どうしても看護師として向いている人、そうでない人にわかれます。看護師に向いている人の特徴は、以下にあげています。あなたが看護師に向いているかどうか、確認してみましょう。

・高いコミュニケーション能力をもっている
・共感力が強い
・責任感がある

高いコミュニケーション能力をもっている

看護師は患者さんとはもちろん、ほかの職種ともコミュニケーションを取らないといけません。コミュニケーションといっても、傾聴力や提案力、報連相などさまざまな形態があります。困っている患者さんやご家族の相談には、相手に寄り添って話を聞く傾聴力が必要です。また、話を聞くだけでは何の解決もしません。具体的にどのようにしたらいいのか、提案する力も必要でしょう。さらに、さまざまな職種の人達と連携して協働するためには、報連相が欠かせません。看護師の仕事には、高いコミュニケーション能力が必要なのです。

共感力が強い

病院にくる患者さんの多くは、悩みや不安を抱えています。その患者さんの気持ちに寄り添って話を聞くことで身体の不調や症状、心の悩みなどがわかる場合もあるのです。患者さんの立場に立って親身に話を聞ける方は、看護師に向いています。

責任感がある

人の命にかかわる看護師の仕事は、責任感が求められます。ときには小さなミスから、事態が悪化するかもしれません。頼まれたことややるべきことなどを疎かにせず、責任をもって成し遂げる責任感は、看護師にとって必須の特質です。

看護師のやりがい

看護師の仕事は大変なものです。ともすれば命にかかわるため、プレッシャーも相当なものになります。しかし苦しんでいた患者さんが回復し「ありがとう」と感謝して退院されるのをみると、これ以上のやりがいはないでしょう。それ以外にも、看護師はいくつものやりがいを感じています。下記に一例をあげてみました。

・患者さんと深く関われた
・看護師としてほかの職種から頼られた
・同年代の友人より給与が良かった

患者さんの入院を機に、見ず知らずだった人の人生にこれほど深く関われるのは、看護師以外にはないでしょう。また、同年代の友人と比べても給与がいいのも、やりがいに感じるようです。何といっても看護師ほど「人の役に立っている、社会で必要とされている」と、実感をもてる仕事はほかにはないでしょう。多くの看護師が、看護師の仕事にやりがいを持っています。

【まとめ】看護師の仕事内容は多種多様！あなたにあった職場を見つけよう

看護師の働く場所は、病院だけではありません。介護施設や訪問看護事業所で看護師として働いている方もいますし、珍しいところでは保育園でも看護師は活躍しています。看護師の仕事内容は、それぞれの職場によって業務は変わりますが、人を看護する基本的な役割は変わりません。「看護師として働きたいけど、夜勤は難しい」と感じている方でも、あなたのライフスタイルにあった看護職がきっとありますよ。中には、働きながら看護の学校に通える病院などもあります。気になる方は、さっそく調べてみましょう。

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