介護のキャリアアップ

認知症ケアの研修でレベルアップ|介護のキャリアをステップアップしよう

認知症ケアの研修には、基礎的なものから指導者を養成するものまで、さまざまなものがあります。しかし、研修の種類が多すぎて、どれを受ければいいのか迷ってしまいます。
そのため「認知症ケアを学んでもっとスキルアップしたいけど、どんな研修があるのかわからない」と、お困りの方も多いでしょう。今回は認知症ケアの研修について、研修の種類や研修内容、研修の対象となる方などを詳しく解説します。本記事を読めば、あなたのレベルにあった認知症ケアの研修がわかりますよ。記事の内容を参考に認知症ケアのスペシャリストになって、どんどんキャリアアップしてください。

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認知症ケアとは?基本は尊厳の保持!

厚生労働省では、認知症ケアの基本は尊厳の保持とされています。基本である尊厳の保持を実践しながらも、心のケアや人間関係、生活環境、状態変化などや権利擁護の必要性など、認知症の方を取り巻く環境に総合的にアプローチしていくのが認知症ケアといえるでしょう。

※参考: 厚生労働省「認知症ケアの基本的考え方

認知用ケアが実践できる専門家を養成するために、さまざまな研修が実施されています。高齢者福祉において特定の職種は、必要な研修の修了を義務としているものもあります。
以下で詳しく解説していますので、参考にしてください。主な認知症介護の研修は次の7つです。

・認知症介護基礎研修
・認知症介護実践者研修
・認知症介護実践リーダー研修
・認知症対応型サービス事業管理者研修
・小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修
・認知症対応型サービス事業開設者研修
・認知症介護指導者養成研修

認知症ケアの研修①【認知症介護基礎研修】

認知症介護基礎研修は、認知症ケアに求められる基本の理解や対応方法などの研修になります。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症介護基礎研修

【実施内容】
研修受講者に対して、認知症介護について基礎的な知識や技術習得のための研修を実施する。

【受講義務】
2021年4月の介護報酬改定に伴い認知症ケアに関わる介護従事者で、医療・福祉関連の資格を取得していない介護従事者は、認知症介護基礎研修の受講が義務化された(完全な義務化は2024年4月で、それまでは経過措置となる)。
2024年以降、無資格の介護職員がいる場合、受講の配慮を怠った事業所は行政指導の対象となる。

【研修対象者】
研修対象者は、介護保険施設・事業所で介護業務を行う職員で、医療・福祉の資格をもっていない者。

認知症ケアの研修②【認知症介護実践者研修】

認知症介護実践者研修は認知症介護のエキスパート養成を目的として、認知症高齢者の介護に関する知識や技術について行われる研修です。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症介護実践者研修

【実施内容】
研修対象者に対して、認知症介護について実践的な知識や技術を習得するための研修を実施する。

【受講義務】
例えば東京都では、認知症対応型通所介護事業所や認知症対応型共同生活介護事業所、小規模多機能型居宅介護事業所などで一定の職務に就く場合、認知症介護実践者研修の修了を義務としている。

※参考: 東京都福祉保健局「東京都認知症介護研修の概要

【研修対象者】
介護保険施設等に従事する介護職員等で、一定の知識や技術および経験がある者。

認知症ケアの研修③【認知症介護実践リーダー研修】

認知症介護実践リーダー研修は、認知症介護のリーダーを養成して認知症介護の質向上を目的とした研修です。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症介護実践リーダー研修

【実施内容】
認知症介護基礎研修と認知症介護実践者研修の上位資格にあたる認知症介護リーダー研修は、認知症への理解を深めるだけでなくチームマネジメントについても学んでいく。介護施設や事業所において、認知症ケアの指導ができるリーダーを養成するための研修内容となっている。

【受講義務】
グループホームにおいて短期利用認知症対応型共同生活介護を行う場合、認知症介護実践リーダー研修修了者を配置しなければならない。

【研修対象者】
介護保険施設・事業所等に従事する介護職員等出会って、一定以上尾機関の実務経験があり、認知症介護実践者研修の終了後一定の期間を経過している者。

認知症ケアの研修④【認知症対応型サービス事業管理者研修】

認知症対応型サービス事業管理者研修は、指定小規模多機能型居宅介護事業所や指定認知症対応型共同生活介護事業所の管理者に対して、事業所を運営するために必要な認知症の知識(認知症高齢者の理解やケアのあり方、サービス提供のあり方など)の修得を目的としています。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症対応型サービス事業管理者研修

【実施内容】
研修対象者に対して、認知症介護の基本的な知識や認知症対応型サービス事業の運営に必要な知識を学ぶ。

【受講義務】
認知症対応型共同生活介護・認知症対応型通所介護・小規模多機能型居宅介護の管理者は、認知症対応型サービス事業管理者研修の受講が義務付けられている。

【研修対象者】
指定認知症対応型通所介護事業所・指定小規模多機能型居宅介護事業所・指定認知症対応型共同生活介護事業所の管理者になる予定の者。
認知症介護実践研修における実践者研修を修了し、実施主体の長が適当と認めた者。

認知症ケアの研修⑤【小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修】

小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修は、指定小規模多機能型居宅介護事業所や指定看護小規模多機能型居宅介護事業所で働く、計画作成担当者を対象とした研修です。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修

【実施内容】
指定小規模多機能型居宅介護事業所や指定看護小規模多機能型居宅介護事業所において、利用者や事業の特性をふまえた計画書が作成できるように必要な知識・技術を学びます。

【受講義務】
小規模多機能型居宅介護事業所・看護小規模多機能型居宅介護事業所の計画作成担当者は、小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修の受講が義務付けられている。

【研修対象者】
小規模多機能型居宅介護事業所・看護小規模多機能型居宅介護事業所で、計画作成担当者になる予定の者。
認知症介護実践者研修を修了している者。

認知症ケアの研修⑥【認知症対応型サービス事業開設者研修】

認知症対応型サービス事業開設者研修は、認知症対応型サービス事業の代表者(代表になる予定の者)が、事業所を運営するために必要な、高齢者認知症についての知識や技術を修得するための研修です。
研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症対応型サービス事業開設者研修

【実施内容】
認知症対応型サービス事業開設者研修は、認知症対応型サービス事業の代表者・代表になる予定の者が、事業運営上必要な認知症についての基本的な理解やケアのあり方、適切なサービス提供のあり方などを学びます。

【受講義務】
認知症対応型共同生活介護・小規模たい機能型居宅介護・看護小規模多機能型居宅介護などの施設で代表者になるには、認知症対応型サービス事業開設者研修が義務付けられている。

【研修対象者】
次の1~5をすべて満たした者が研修対象となる。
1.医師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格を有する者またはこれに準ずる者。

2.次のA~Cのいずれか
A.介護保険施設・事業所に従事している(していた)者
B.福祉系大学や養成学校等で指導的立場にある者
C.民間企業で認知症介護の教育に携わる者
以上のいずれかであって、相当の介護実務経験を有する者

3.認知症介護実践者研修修了者

4.認知症介護基礎研修・認知症介護実践研修の企画・立案に参画し、または講師として従事する予定の者

5.地域ケア推進の役割を担う予定の者

認知症ケアの研修⑦【認知症介護指導者養成研修】

認知症介護指導者養成研修は、認知症介護基礎研修や認知症介護実践者研修などを企画・立案して講義・演習・実習を担当するとともに、介護保険施設や事業所などで提供している介護研修についての詳しい内容は、以下を参考にしてください。

認知症介護指導者養成研修

【実施内容】
研修対象者に対して、最新の認知症介護に関する高度な専門的知識および技術の修得と、認知症介護基礎研修・認知症介護実践者研修・認知症介護実践リーダー研修のプログラム作成方法や教育技術を学びます。

【受講義務】
認知症介護基礎研修・認知症介護実践者研修・認知症介護リーダー研修の企画・立案や講義等を担当する者は、認知症介護指導者養成研修を受講する必要があります。

【研修対象者】
次の1~5をすべて満たした者が研修対象となる。
1.医師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格を有する者またはこれに準ずる者。

2.次のA~Cのいずれか
A.介護保険施設・事業所に従事している(していた)者
B.福祉系大学や養成学校等で指導的立場にある者
C.民間企業で認知症介護の教育に携わる者
以上のいずれかであって、相当の介護実務経験を有する者

3.認知症介護実践者研修修了者

4.認知症介護基礎研修・認知症介護実践研修の企画・立案に参画し、または講師として従事する予定の者

5.地域ケア推進の役割を担う予定の者

【まとめ】認知症ケアを学んでキャリアアップを目指そう

認知症ケアの研修には、さまざまなものがあります。中には、認知症対応型共同生活介護や認知症対応型通所介護の管理者などのように、特定の認知症ケアの受講を義務としているものもあります。そのため認知症ケアの研修は、自身の知識や技術の向上だけでなくキャリアアップにもつながるのです。介護の仕事でキャリアアップを目指すのなら、認知症ケアの研修をぜひ検討してください。まずは、お住いの自治体で実施されている認知症ケアの日程を、確認してみましょう。

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