一般的に、就活や転職の際に『自己分析をした方が良い』と言われていますが、自己分析とはどのようしたらいいか、迷われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では自己分析がなぜ必要なのか、どのようにしたらいいのかをご説明いたします。
自己分析とは?なぜ就職や転職に必要なのか
自己分析とは、今までの経験や行動を振り返って整理し、自分の長所や短所、どういう価値観を持っているかを分析することです。
それらの分析結果から、今後の働き方やどのような軸で職場を選ぶべきか明確になり、履歴書や面接でも自身について伝えやすくなるため、就職や転職が成功しやすくなるのです。
自己分析の進め方
【1】今までのキャリアとスキルを整理する
今までの仕事を振り返り、時系列毎に整理してみましょう。面接では過去の仕事や、介護職のキャリアについて詳細に聞かれます。
いつ・どこで・どのような仕事内容をしたか
どのような姿勢で取り組んだのか
(例:利用者さんのご家族に配慮して~のような工夫をしていた、他のスタッフと協力して~のような問題を解決した)
その結果どのような評価をもらえたか
(例:▲▲の業務を効率化して上司に評価してもらった、~をすることで利用者さんやご家族から感謝された)
などをまとめてみましょう。
上記をまとめたら、それらの中で、『嬉しかったこと』『辛かったこと』『やりがいを感じたこと』『学んだこと』なども思い出して書き加えていきましょう。
これらを書き出していくことで、自分がどういうことで何を感じるかを明確に言葉にすることができるようになります。
【2】自分の性格や長所・短所を整理する
【1】でまとめた内容から、自分の性格やアピールできるポイントを考えていきます。
長所をだしづらいという方は、【1】の『どのような姿勢で取り組んだか』『どのような評価をもらえたか』から考えてみましょう。
利用者さんやそのご家族に配慮して喜んでもらえたら『気配り・ホスピタリティ・誠実さ・理解力』などの能力を発揮できているかもしれません。
また、スタッフ同士協力して問題を解決できていたら、『協調性・チームワーク・真面目さ・改善意欲・責任感』などの能力を使えていたりします。
それらの経験がなくても、事務作業の中で『PCスキル・正確性・計画力・文章作成能力』が生かされている場合もあります。
些細なことでいいので、良いところを抜き出していくのがポイントです。
また、ここで過去の経験から、『何を大切にしてしているか』『自分の仕事に対する信念は何か』を考えることで、転職後にどんな介護がしたいかも具体化できるので、一緒に考えていきましょう。
【3】自分の性格や長所を具体的な経験でストーリー化する
【2】で整理した自分の性格や長所を人に伝えるとき、その事実だけ伝えても納得感が薄くなります。そのため、それらを裏付ける過去のエピソードをセットにします。
(例)自分は周囲を観察して細やかな気配りをすることが得意
(エピソード)
以前勤めていた職場で、最初は介助を拒絶していた利用者さんがいました。
しかし、その方が大切にしている生活の中での細かいこだわりに気づいたので、それらを順に理解していきました。
その後、必ず確認をしながら補助を行い、利用者さんの希望に沿った動きをスムーズに進めてもらうことで、だんだんと受け入れてもらえるようになりました。
それがとても嬉しかったので、業務バランスを考えながら、できる限り利用者さんの要望を優先して介助を進めることを大切にしています。
自分の長所だけ伝えてもなかなかイメージしづらいですが、このように過去のエピソードがあると、その人の人間性が伝わりますよね。
最後にその経験からの学びや、どういう点を大切にして介護をしているか、までいれられると自分の介護観も伝わります。
今までの経験を振り返って、自分を分析してみよう!
自己分析と聞くと難しく考えてしまいがちですが、過去の自分がどういうことをして、どんな気持ちだったかを思い出すことができれば、意外とスムーズに考えられます。
改めて「嬉しかったこと」「嫌だったこと」を書き出してみると、次の転職で大切にすべきことも新たに見えてくるかもしれません。
ぜひ、自己分析にチャレンジしてみてくださいね!
