介護職で月30万以上稼ぐにはどうしたらいい？収入をアップさせるためのコツ

現在、介護職として日々活躍している中で「給与をアップさせたい」、「労働に対して待遇が見合っていない」と悩む方もいることでしょう。
介護職全体の平均給与額は月30万円を超えますが、介護職の給与は勤めている施設や地域、資格、働き方などによって異なります。そのため月30万円に満たない方も多くいるでしょう。
この記事では介護職で月30万円以上稼ぐための方法について紹介します。

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介護職の平均給与は？

介護職で常勤の方の平均給与額は次のとおりです。〈介護職の平均給与（常勤の場合）〉

【平均月給】
保有資格なし：26万8千円
保有資格あり：32万円

※100の桁以下は切り捨て

※参考： 厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」

介護の仕事は資格がなくても可能です。しかし、保有資格の有無によって平均5万円程度の給与差が生まれます。また、保有する資格の種類によっても平均給与に違いがあります。

上記で示したように、介護に関わる何らかの資格がある方全体の平均月給としては月30万円を超えます。ただし、給与は勤めている施設や地域、勤務年数、資格、勤務体系、夜勤の回数など様々な要因によってそれぞれ異なります。そのため、若い方や地方で働く方などの場合、月給30万円に満たないというケースも多いです。

介護職で月30万以上稼ぐには？収入アップのコツ5選

介護職で月30万円以上を稼ぐためのコツについて詳しく紹介します。

①同じ職場でキャリアを積んでいく

同じ職場で長期的に働いていくことで、昇給により給与のアップが期待できます。入社してすぐの頃は給与が低いかもしれませんが、勤務年数が増えるほど給与は上がっていくでしょう。
ただし、同じ職場で経験年数が評価されるのは会社として適切で客観性のある評価制度がある場合です。特に介護業界は客観的な数値による評価が難しい分野のため、評価方法があいあまいで上司との相性に左右されることも少なくありません。
また、昇給制度があっても1回の昇給金額が低かったり、低い給与で頭打ちになったりするところもあります。職場の評価制度や昇給金額についてあらかじめ確認しておくようにしましょう。

①新たに資格を取得してキャリアアップする（H3）

介護職の資格ごとに給与も異なるため、資格の取得はキャリアアップにつながります。保有資格毎の平均月給は次のとおりです。
〈資格毎の平均給与（常勤の場合）〉

※千の桁以下は切り捨て

※参考： 厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」

介護の業務は資格がなくてもできますが、資格を取得することで業務範囲が広がり、昇進や給与アップのチャンスが増えます。それぞれの資格はそれぞれ次のような特徴があるので、チェックしておきましょう。
・介護福祉士
介護に直接関わる資格の中で唯一の国家資格。専門的な知識を持つことから体に直接触れる入浴介助や排泄介助などの身体介護が許されています。また、介護のエキスパートとして介護現場の中核を担い、介護スタッフの管理をするリーダーとしての役割が期待される専門職です。
介護の実務経験3年以上と指定された講習を受講していれば国家資格を受けられるため、仕事をしながらでも目指すことが可能です。

・社会福祉士
介護だけでなく、福祉全般の制度やサービスに関する専門知識を持つ国家資格です。介護の現場では主に相談援助の役割を持ちます。利用者やご家族の困りごとを聞き、関連機関と連携しながら適切なサービスに誘導します。
国家資格の受験資格を得るには相談援助の実務経験だけでなく、学校や養成施設に通う必要があり、他の資格に比べて働きながら目指すには難易度が高い資格です。

・介護支援専門員（ケアマネージャー）
試験を受けることで都道府県知事によって交付される公的資格です。利用者の心身の状態を維持・向上させるためにどのようなサービスが必要か、具体的なケア計画を作成するのが仕事です。介護業務と兼任している人も多いです。
ケアマネージャーは特定の資格、職種で通算5年以上の実務経験があれば受験資格を得られます。介護福祉士や社会福祉士としてだけでなく、生活相談員や支援相談員として勤務した期間も含まれるので、仕事をしながら目指しやすい資格です。

・実務者研修
介護サービスの質を向上させることを目的として、介護に関わる専門的な知識や技術を学ぶための研修です。研修という名称ですが、資格の一つと捉えられています。介護職員初任者研修の上位となる研修で、介護福祉士の国家試験を受験するために必要な資格です。
研修はだれでも受けることができ、介護職員初任者研修を受講していなくても受けられます。目安として3年以上介護に関わる実務経験がある場合は、基本的な知識やスキルがすでに身についているはずなので実務者研修から始めても問題ないでしょう。

・介護職員初任者研修
介護に関する基礎知識や技術を取得するための入門資格です。だれでも研修を受けられます。介護の仕事は無資格でもできますが、業務範囲が掃除や洗濯などの生活援助に限られています。介護職員初任者研修を受けることで、無資格では許可されていない直接体に触れる身体介護ができるようになり、仕事の幅が広がります。
介護関連の資格の中には仕事をしながらでも取得しやすいものがあります。また、勤務先によっては資格取得の支援として講習費用の援助があるので、ぜひ積極的に資格取得に向けて取り組んでみてください。

③夜勤を積極的に取り組む

介護職の夜勤では1回につきおよそ5,000～7,000円の手当がつきます。日勤勤務より稼ぎやすいので、生活や体に支障がなければ夜勤の回数を増やすことで給与のアップが期待できます。また、夜勤に抵抗がなければ、夜勤専門で働く形もあります。

④副業する

本業の介護の仕事だけでは月30万円以上が難しい場合は副業するのも一つの手です。
介護の資格を持つなら空いた時間で介護関連のアルバイトをすることで収入のアップだけでなく、スキルの向上も目指せます。また、近年では介護業界でもスキルシェアサービスが導入されており、サイトに登録しておくことで隙間時間にできる介護の仕事を気軽に探せるようになりました。
ただし、介護職は体力が必要な仕事であることから副業とのバランスを考える必要があるでしょう。おすすめの副業は時間の融通がきいて、自宅で働くことが可能なWebライターです。介護の知識を活かして、介護関連の記事を書くことで他のライターと差をつけられます。

⑤待遇の良いところへ転職する

現在の職場で給与のアップや待遇の改善が見込めない場合は、待遇の良い会社へ転職するのもいいでしょう。介護業界は人材不足なので、転職先の選択肢はたくさんあります。ただし、給料だけを見て転職してしまうと後悔する可能性があるため、転職先選びは慎重に行うようにしましょう。

職場選びのコツ

・給与だけでなく福利厚生も考慮する
（給与が高くても年間休日数が少ないなど落とし穴があることも。）
・会社の規模に対してスタッフの人数は適切か
（スタッフが少ないと休み取りにくい可能性があるから。）
・常に求人がでている会社は選ばない
（職場環境に問題がある可能性があるから。）
・都市部は地方に比べて給与が高い傾向にある
・規模の大きい会社の方は福利厚生が充実している

まとめ

介護職の給与は勤めている会社や地域、資格、働き方などによって異なります。特に仕事を始めてすぐにうちは給与が低く、月給30万円以上稼ぐには工夫が必要になるでしょう。
収入を上げるには資格の取得やキャリアアップ、副業、転職などの方法があります。給与アップを目指して積極的に自分の経験やスキルの向上に努められるといいですね。

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