住宅型有料老人ホームとは？気になる費用や入居条件、メリットなどを解説

「住宅型有料老人ホームに興味があるけど、入居条件や特徴が分からない」「他の施設と比べてどんな違いがあるんだろう」と疑問に思う方も、おられるかもしれません。そこで今回は、住宅型有料老人ホームの費用や入居条件、メリットについて紹介します。

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住宅型有料老人ホームとは

住宅型有料老人ホームとは、施設スタッフによる食事の提供や掃除、見守りなどの生活援助などが受けられる高齢者施設です。レクリエーションやイベントなどのサービスが充実しており、入居者は生き生きした毎日を過ごせます。入居者は、自立や比較的軽い介護度の方が多いです。施設内は高齢者が歩行しやすいバリアフリー設計で、手すりやスロープが設置されています。
ただし介護サービスは付いていないので、自宅での生活と同じように外部の介護サービス事業所と契約し、自分に必要な介護保険サービスを利用します。それでは続けて、住宅型有料老人ホームの費用相場に関する説明に入ります。

住宅型有料老人ホームの費用の相場について

入居に必要な費用は、最初だけ必要な入居一時金などの「初期費用」と、毎月の「月額費用」です。

※施設によって増減があります。あくまで目安にしてください。

初期費用は、月額費用を一括で前払いしておく方式です。初期費用が安いと、その分、月額費用は高くなります。最近では、初期費用を抑えて月額費用を高めに設定する施設もあります。月額利用料には、食費や水道光熱費、家賃に加えて介護保険サービス費用の自己負担分（所得に応じて1〜3割）も含まれます。
また介護保険サービスについては、ケアマネジャーがケアプランを作成し調整してくれます。ケアマネジャーを配置している施設も多く、専門的な介護についての相談が可能です。それでは続けて、住宅型有料老人ホームのメリット・デメリットに関する説明に入ります。

住宅型有料老人ホームの特徴は？メリットとデメリットを紹介

ここでは、住宅型有料老人ホームの特徴とメリット、デメリットについて紹介します。

メリットについて

住宅型有料老人ホームのメリットを以下にまとめます。

• 食事や掃除、見守りなどのサービスを施設スタッフより受けられる
• レクリエーションやイベントが充実している
• 本人が必要な外部の介護サービスだけを選択できる（福祉用具を含む）
• 今まで利用していた介護サービスを継続利用できる（介護付き有料老人ホームでは継続利用不可）
• 施設内はバリアフリー設計

住宅型有料老人ホームでは、本人が必要な介護サービスだけを利用できます。受ける介護サービスが少なければ、利用料金を低く押さえることが可能です。また介護サービスの継続は、想像以上にメリットは大きいです。なぜなら高齢者に限らず、人は環境の変化にストレスを感じるからです。施設に入居したばかりの高齢者は不安を感じることもあるかもしれません。そんな時に、顔なじみのヘルパーさんが来てくれたら安心感を得られます。
また、レクやイベントが充実しているのも大きな特徴です。書道や日本舞踊などのボランティアや出張シェフによる食事イベントを行う施設もあります。他にも麻雀やアトリエなど、利用者が生き生き生活するための工夫がされています。それでは続けて、住宅型有料老人ホームのデメリットに関する説明に入ります。

デメリットについて

住宅型有料老人ホームのデメリットを以下にまとめます。

• 介護度が高くなると退去しなければならないこともある
• 医療ケアは施設によって充実度が異なるが、訪問看護で対応可能
• 必要な介護サービスの量によっては、費用が高くなることもある

住宅型有料老人ホームは、基本的には自立や軽介護度の高齢者を対象としています。よって認知症が進行するなど介護度が高くなると、退去しなければならないこともあります。医療ケアに対応していない施設もありますが、外部の訪問看護ステーションとの連携が可能です。ただし必要な介護サービスが増えてくると、その分毎月の費用も増加します。それでは続けて、住宅型有料老人ホームの入居条件に関する説明に入ります。

住宅型有料老人ホームの入居条件とは

住宅型有料老人ホームの入居条件を以下にまとめました。ただし全国一律の条件は定められていませんので、施設への確認が必要です。

• 基本は60歳以上の高齢者。希望者の心身の状態によっては60歳以下でも利用できる場合もある
• 自立や要介護状態の比較的軽い人が対象。要介護の人は外部サービスを利用できる
• 一律の入居条件は定められておらず、施設によって異なるので相談が必要

それでは続けて、住宅型有料老人ホームとサ高住との違いに関する説明に入ります。

住宅型有料老人ホームとサ高住との違い

ここでは住宅型有料老人ホームと、サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）の違いについて紹介します。共通する特徴も多いですが、異なる部分も多いです。まずは契約形態の違いについて解説します。

契約形態が違う

大きく異なるのは、契約形態です。それぞれの形態について、以下に示します。

まず利用権方式について説明します。利用権方式とは、文字どおり設備やサービスなどの「利用権」を得るための契約です。住宅型有料老人ホームでは、契約を交わすことにより、施設の設備を利用したり食事提供や掃除などのサービスを受けられます。
次に賃貸借方式について説明します。賃貸借方式は、一般的な賃貸物件を借りる場合の賃貸借契約と同じです。サ高住では、敷金や保証金を契約時に支払います。生活支援サービスなどを利用する場合には、別途契約が必要です。それでは続けて、費用の違いに関する説明に入ります。

必要な費用が違う

2つの施設では、必要な費用も違います。月額費用については大きく変わりません。初期費用については以下の通り、住宅型有料老人ホームの方が高い傾向にあります。

※施設によって増減がありますので、あくまで目安にしてください。
住宅型有料老人ホームは、入居一時金として数百万が必要な施設もあります。入居一時金は、月額費用を一括で前払いしておくイメージです。したがって入居一時金が高いと、その分月額費用は安くなります。最初に支払うか後で支払うかの違いです。サービス付き高齢者向け住宅の初期費用は、「一般的な賃貸借契約」と同じように敷金・礼金、保証金、など数十万程度です。それでは続けて、入居条件の違いに関する説明に入ります。

入居条件が違う

入居条件については、以下の通りです。

住宅型有料老人ホームは、自立から軽度の介護サービスを必要とする人まで対象としています。サ高住は、介護サービスを必要としない自立した人が対象です。ただし、どちらの施設においても一律の入居条件は定められていません。よって柔軟な対応が可能であり、心身の状態によっては60歳以下でも入居できることもあります。施設によって条件が異なるので、確認が必要です。それでは続けて、サービス内容の違いに関する説明に入ります。

サービス内容が違う

それぞれの施設のサービス内容の違いについては、以下の通りです。

※上記は、基本的なサービスであり、施設によって提供するサービスは様々です。
住宅型有料老人ホームでは、食事の提供や掃除は施設スタッフが行うので安心感があります。サ高住は自立した人が対象なので、サービスは生活相談と安否確認がメインです。ただし別料金を支払い、食事や掃除などの追加オプションを選択できる施設もあります。共通しているのは、介護サービスは外部の事業所を利用することです

まとめ：住宅型有料老人ホームについて理解して最適な施設を探そう

住宅型有料老人ホームの費用や入居条件、メリットについて紹介しました。以下にポイントをまとめます。

• 自立から要介護の方まで幅広く利用できる
• 食事や掃除、見守りなどのサービスを受けられる
• レクリエーションやイベントが充実している
• 今まで利用していた介護サービスを継続利用できる
• 一律の入居条件は定められていない
• 介護度が高くなると退去しなければならないこともある

施設の設備やサービス、費用については様々です。疑問に思うことは問い合わせをしてみましょう。また見学会を開催している施設もありますので、実際に足を運んでみるのもおすすめです。この記事を参考に、最適な施設を見つけられれば幸いです。

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