介護の仕事に就くためには、ほかの業種同様に面接を受けなければいけません。そのさいに重要になるのが、自己PRです。
「自己PRって、どう書けばいいのかわからない」「強みをアピールって聞くけど、そもそもどうやるの?」
普段自己PRなんてする機会は、ほとんどありません。いきなり書けと言われても困る方がほとんどでしょう。
この記事では、自己PRの「型」を紹介します。「型を」使えば簡単に自己PRが作成できます。また、採用担当者があなたの何を見ているか、面接の場でやってはいけないポイントなども、合わせて解説します。ぜひ最後までお読みください。本記事を参考に、希望する介護の仕事をつかみましょう。
採用担当者はどこをみている?
採用面接を受ける前に、採用担当者がどこをみているのかを知っておきましょう。
採用担当者は、なぜ自己PRを知りたいのか?その意図を知らないと、的外れな回答をしてしまうかもしれません。
採用担当者が観察するポイントはさまざまですが、とくに以下の点は重要と考えている担当者が多いようです。
・第一印象はいいか?
・一緒に働きたい人か?
・介護職に活かせる経験・スキルはあるか?
採用担当者の視点がわかれば、採用面接を有利に進められます。一つずつ詳しく見ていきましょう。
第一印象はいいか?
第一印象は出会って数秒で決まる、と言われています。つまり、担当者と出会って挨拶を交わす間、遅くても自己PRの前にはあなたの印象は決まっているのです。第一印象の多くは、見た目で決まります。といっても、容姿がきれいかどうかではなく、清潔感や表情、しぐさなどが重要になります。
また、声のトーンや話し方なども大切です。緊張すると、早口になりがちです。落ち着いた口調で、明るくはきはきとしゃべりましょう。担当者に会って着席するまでの数秒間、いい印象を与えるように意識しましょう。
一緒に働きたい人か?
面接担当者は、あなたが一緒に働きたい人かどうかを見ています。自己PR以外にも身だしなみや話し方、考え方などからあなたが自事業所に相応しいか、見きわめようとするでしょう。
しかし、今日会った人に気に入られるのは、ハードルが高すぎです。そこで、上記で解説した第一印象を良くするなど、嫌われないためのポイントはおさえておきましょう。近くにいて不快な方とは、一緒に働きたくないものです。
介護職に活かせる経験・スキルはあるか?
採用担当者は、あなたが自事業所で活かせる経験やスキルを見ています。志望動機で熱意を示すのは、決してマイナスではありません。しかし、採用担当者は、熱意のある人で、成果を出せる人を採用したいと考えます。入職したい熱い気持ちを伝えるだけでなく、自分が入職後にどのような貢献ができるかをアピールしましょう。
介護の経験がない方でも、入職後に何を学びどのように成長したいかをアピールしましょう。そのさいにも、成長後にどのように貢献できるかは忘れずに伝えましょう。
自己PRを作成するためのコツ
次に、自己PRの作成方法を解説します。
面接担当者が何を見ているのか分かったとしても、いざ「自己PRを書こうにも何を書いていいかわからない」方も多いと思います。しかし、心配はいりません。自己PRは以下の型に情報を当てはめるだけで、比較的簡単に作成できます。
自己PRは以下の順番で、作成していきましょう
1.「話題の提供」で話のきっかけをつくる
2.「論拠」で話に説得力をもたせる
3.「主張」であなたの強みをアピールする
「話題の提供」で話のきっかけをつくる
まずは自己PRをする前に、話のきっかけを作ります。そのために「話題の提供を」行いますが、「話題」は一つに絞りましょう。いくつも「話題」を提供してしまうと、話がバラバラになりまとまりが無くなってしまいます。
今回は面接という限られた場面ですので、この場合の話題は「志望動機」がいいでしょう。
なぜ、あなたが、この事業所で働きたいと思ったかを書きましょう。
「論拠」で話に説得力をもたせる
自己PRをする場面では、3番目の「主張」が最も大切です。その「主張」に説得力を持たせるのが「論拠」の役目になります。
まずは「論拠」のまえに「主張」をざっくりと考えておきましょう。そのあとに「論拠」を2〜3つ考えてください。
例えば「主張」が「高齢者福祉について、高い専門性をもっている」としましょう。それを支える論拠としては「専門学校に通い介護福祉士の資格を取得した」「前の職場では、認知症についての勉強会を主催した経験がある」など、専門性を裏付ける事実を書いていきます。
「主張」であなたの強みをアピールする
最後に「主張」であなたの強みをアピールします。強みを活かして、応募先の事業所でどのような貢献ができるかを訴えましょう。
今回は「論拠」を示して「主張」する流れでした。しかし「主張」をしたあとに「論拠」を示すのもいいでしょう。文章の流れがすっきりする方を、選んでください。
自己PRの例文
次に前項で紹介した自己PRの型を使って、例文を作成してみます。ぜひ参考にしてください。
「私は病院で〇〇年間、介護職として働いてきました。そこでは、いろいろな患者さまの介護や医療の分野について、多くを学ぶ機会がありました。
一方で、病院のような治療を目的とした特殊な場所よりも、生活の場でこそ私のやりたい介護が実践できると思い、高齢者施設を希望しました。
私は病院で介護の仕事をしながら専門学校に通い、介護福祉や認知症について基礎から学びました。また、職場で定期的に開催される勉強会では、認知症の方のケアについてを担当した経験があります。そこでは認知症の方を医療の面だけではなく、福祉の視点から伝えられたと思います。
以上のことから、私は高齢者福祉について高い専門性を持っていると自負しています。
貴施設でも私の専門性を発揮して、先輩方と共に専門性のある認知症ケアなどを実践していきたいと思います」
【やってはいけない】自己PRするさいの注意点
面接担当者はあなたを採用したら、どのようなメリットがあるかを見極めようとします。それと同様にあなたと一緒に働いたら、どのようなデメリットがあるかも検討するでしょう。
自己PRで面接担当者がデメリットと判断するポイントは、次のものがあります。
・前職を否定する
・意欲が感じられない
・マナーがない
自己PRするさいは、以上にあげたポイントに注意してください。
前職を否定する
前職を否定する発言は、マイナスの評価にしかならないでしょう。前職の愚痴をこぼす人は、採用しても同じように自事業所の不満をもらす人材と捉えられます。
ネガティブな話題がマイナスなのは、前職についてだけではありません。ほかの事業所や仕事と関係のない話題においても、あてはまります。ネガティブな発言を好む面接担当者はいません。面接の場では、ネガティブな発言は避けましょう。
意欲が感じられない
面接の場で意欲が感じられないのも、マイナスの評価になります。質問されても「できません」「わかりません」ばかりでは、評価のしようがありません。面接担当者に「やる気がない」「意欲がない」と思われても、仕方がないでしょう。できないことを質問されても「今の私では難しいですが、できるように努力します」など、成長する意欲を伝えたいものです。
マナーがない
マナーが悪いため、不採用になる方は意外といるものです。
以下にあげる行為は、とくに面接担当者に悪い印象をあたえるので注意しましょう。
・挨拶をしない
・声が小さい
・腕組み・足組
・服装が相応しくない
・目線をそらす
面接では質問への回答だけでなく、そのほかの部分も細かくチェックされていると自覚しましょう。
自己PRは自分を売り出す絶好のチャンス【まとめ】
介護の面接で行われる自己PRは、あなた自身の強みをアピールする絶好の機会です。しかしアピールの仕方を知らないと、面接担当者の印象に残らないまま終わってしまいます。今回お伝えした自己PR方法を使って、あなたの強みを説得力をもってアピールしましょう。
そしてあなたを採用すれば、どのようなメリットがあるかを存分に伝えてください。強みをアピールしてメリットを伝えられれば、採用担当者は「ぜひあなたを採用したい」と考えるはずです。
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