介護士の転職先を決めるためには、確認すべきポイントをおさえた情報収集が重要になります。今回は転職を考えている介護士の情報収集方法と、確認するべきポイント5つを解説します。本記事を参考に転職を成功させて、充実した日々を送りましょう。
あなたの給料は本当に低い?介護士の平均給料を確認
介護の仕事は給料が低いといわれていますが、本当でしょうか?
総務省の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、全給与所得者の平均給与は443万円です。一方で介護職員の平均給与は、常勤の者で月額31万6610円と報告されていました。介護職員の給与を年間をとおした額に直すと379万9320円となり、これは全給与所得者の平均より60万円以上低くなっています。一般的にいわれているとおり、介護士の給料は低いといえるでしょう。
介護のサービス種類別の詳しい平均給与額は、以下の表を参考にしてください。
サービスの種類 | 平均給与額 |
介護老人福祉施設 | 34万5590円 |
介護老人保健施設 | 33万8390円 |
介護療養型医療施設 | 28万7070円 |
訪問介護事業所 | 31万4590円 |
通所介護事業所 | 27万8180円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 31万9760円 |
転職先の情報取集・確認の仕方
今の職場では給与が低いため、少しでも高いところに転職したいと考えている方も多いでしょう。しかし、転職を成功させるためには、情報が大切です。以下を参考に、よりよい転職先の情報を集めてください。
・求人情報をみつける検索ワード
・施設のホームページから情報を確認
・情報公開制度も活用
・口コミにも目をとおす
求人情報をみつける検索ワード
求人を探すさいに、インターネットを利用する方も多いと思います。しかし、自分の希望や条件にあった情報を見つけるためには、最適な検索ワードで探すのが重要です。
以下にあげる検索ワードを組み合わせて、目的にあった情報を探しましょう。
検索タイプ | 検索ワード |
勤務エリア | 「〇〇市」「〇〇町」 |
サービス種別 | 「特別養護老人ホーム」「デイサービス」 |
年齢 | 「30代」「50代」「年齢不問」「ミドルも活躍中」 |
待遇 | 「有給消化率」「残業少なめ」「子育てサポートあり」「日・祝休み」「前職給与考慮」 |
雇用契約 | 「常勤」「パート」「日勤のみ可」「2交代制」「夜勤バイト」 |
職歴 | 「未経験」「経験不問」「ブランク可」 |
施設のホームページから情報を確認
気になる施設を調べるために、施設のホームページのチェックも有効です。気になる施設のホームページを訪れて、以下のポイントに注目しましょう。
【規模(利用者数・定員数)】
・規模が大きい
事業の運営が安定しやすい反面、利用者について憶えることが多くなる
・規模が小さい
業務はシンプルになるが、事業所の運営は不安定になりやすい
【設備】
リフターや見守り機器など、職員の負担軽減を考えた設備になっているか
トイレ・浴場は介助しやすい設計になっているか
【概要(資本金・設立年月日・従業員数・別事業所の有無)】
資本金が多く設立年月日が古い方が、それだけ長く安定して運営してきた実績といえる
従業員数が多いほど、離職率が低い傾向
※参考: 厚生労働省「介護労働の現状」
【経営理念・方針】
自分の介護観とマッチしているかは重要
ミスマッチにならないように確認したい
【雇用形態・雇用条件】
正職員への転換や転換試験の年間実施回数など、求人情報にはない情報ものっていたりする
介護情報公表システムも活用
厚生労働省が提供する「介護情報公表システム」も、転職先の情報収集に活用できます。本来は介護サービスを利用される方のためのシステムですが、転職を考えている方にも有用です。介護情報公表システムでは5年以上の介護職員の割合や前年度の退職者数がわかるため、入退職の多い職場かどうかが分かります。また、介護報酬の加算状況も確認できます。特に給与に影響するサービス提供体制強化加算や処遇改善加算を算定しているかは、ぜひおさえておきましょう。
口コミにも目をとおす
SNSなどを使って口コミのチェックも、忘れずに行いましょう。口コミが無い施設がほとんどですが、悪い口コミがあったとしても一つ二つくらいならそこまで気にする必要はありません。しかし、複数の悪い口コミがあれば、その施設は避けた方が無難です。口コミの真意は確かめようがないですが、あえてその施設を選ぶ必要もないでしょう。
介護士の転職先情報!確認すべき5つのポイント
介護士の方で転職を考えている方は、必ず転職先の情報を集めましょう。
その上で、以下の5つのポイントを確認してください。
・職務内容
・給与
・休日
・福利厚生
・研修制度
職務内容
職務内容は、必ずチェックしてください。当たり前と思うかもしれないが、採用されて「思っていたのと違う」とミスマッチに気づくケースはよくあります。職務内容は、介護サービスの種別やその事業所が提供するサービスを確認しましょう。介護サービスの種類が一緒でも、事業所ごとに特色がちがうので注意してください。
給与
給与についても、細かくチェックしましょう。各種手当や賞与の有無と支給実績、昇給の仕組みなどにしっかり目をとおしてください。不明な点は面接などで確認して「月の給与が高くても、年収で考えるとそうでもなかった」とならないよう気をつけてください。
休日
休日ももちろん確認が必要です。介護業界の平均休日は110日ほどですので、この日数を基準に判断してください。また、有給休暇の取得が十分に出来ているかも、確認したいところです。
福利厚生
意外に見落としがちですが、退職金や共済などの制度に加入しているかは非常に重要です。給与が高い職場でも、退職金の積み立てが無いからかもしれません。福利厚生として入院保険が無料で入れるなど充実したところもあるので、意識して見比べましょう。
研修制度
どれだけ職員に投資しているかで、その職場が人材を大切にしているかがわかります。資格取得助成制度や社内・社外研修の有無など、人材育成に力を入れているか確認しましょう。
介護士の転職失敗例を確認しよう
転職のための情報は、見るべきポイントが多く大変だと思います。しかし転職の失敗は、人生の大きな損失です。ここでは、転職の失敗例から失敗しない方法を学びましょう。
以下でありがちな失敗例を掲載します。ぜひ参考にしてください。
・給与だけで決めてしまった
・見学をしないで決めてしまった
・比較しないで決めてしまった
給与だけで決めてしまった
介護士は、給与が低い傾向にあります。そのため、少しでも給与が多いところを選びたいですよね。しかし、給与の高さだけで選ぶのは考えものです。給与が高くても、使用期間が6か月もあり、その間の待遇は契約社員並みなんてこともあります。給与が高いからといって飛びつかず、しっかり内容を確認しましょう。
見学をしないで決めてしまった
転職を決める前に、必ず見学をしましょう。見学すると、その施設の雰囲気がわかります。雰囲気のいいところは見学者や出入りの業者さんにたいしても、職員や利用者さんが挨拶をしてくれます。反対に、職員が憮然とした表情で通り過ぎるようなら、要注意といえます。見学をすれば、そのような雰囲気の悪い施設を避けられるのです。
比較しないで決めてしまった
転職活動は何かと面倒くさいため、早く終わらしたいものです。しかし、内定をもらったからといってそれでおしまいにすると、あとで後悔するかもしれません。自分自身が気持ちよく長く働ける場所をさがすためには、面倒くさいと中途半端にせずしっかりと複数の施設を見比べましょう。
【まとめ】情報を活かして希望の転職先を見つけよう!
転職を成功させるためには、情報収集が重要です。求人情報を検索する際には適切な検索ワードを使用し、施設のホームページや情報公開制度を活用し、口コミも参考にしてください。介護士の転職においては、情報収集と慎重な選択が成功の鍵です。給与や条件だけでなく、職務内容や福利厚生、研修制度などを総合的に考慮し、自身にマッチする転職先を見つけましょう。
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