介護の仕事内容

重度訪問介護の仕事内容や必要な資格について解説!働くメリットも紹介

「重度訪問介護で働きたいけど、仕事内容が分からない」「やりがい、大変なことについて知りたい」と疑問に思う方もおられるかもしれません。そこで今回は、重度訪問介護の仕事内容や必要な資格、働くメリットなどを紹介します。

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重度訪問介護とは?

重度訪問介護とは、重度障がいを持つ方の住まいを訪問し、介護を行うサービスのことです。
障害者総合支援法に定められたサービスであり、自分一人では日常生活を送るのが困難な方が対象となります。
重度訪問介護を利用される方の多くは、肢体不自由や知的、精神障がいをお持ちの方です。以下に疾患の例を挙げます。

・重症心身障害
・強度行動障害
・脳性まひ
・筋ジストロフィーなど

重度訪問介護とは、重度の障がいを持ちながら自宅で生活している方を支援するサービスです。

それでは続けて、重度訪問介護の具体的な仕事内容に関する説明に⼊ります。

重度訪問介護の具体的な仕事内容とは?

ここでは重度訪問介護の仕事内容について3つ紹介します。
具体的には、
1.仕事内容について
2.勤務時間について
3.所属する事業所について

それでは詳しく解説していきます。

仕事内容について

重度訪問介護の仕事内容について、厚生労働省は以下のように示しています。

・入浴、排せつ及び食事等の介護
・ 調理、洗濯及び掃除等の家事
・その他生活全般にわたる援助
・外出時における移動中の介護

※ 日常生活に生じる様々な介護の事態に対応するための見守り等の支援を含む。

※参考: 厚生労働省「重度訪問介護について

自宅での生活支援に加えて、外出時のサポートも行います。

介護に共通する大事な考え方は、「自分でできることは、自分でしてもらう」ことです。
何から何まで全てを介護するのではなく、時には見守ることも重要です。

勤務時間について

重度訪問介護では、長時間のサービス提供が基本となっています。1人のヘルパーが8時間サービス提供し、3交代で24時間対応するのが一般的な形です。
ただし訪問先の事情により、日中や夜間など部分的に家族対応になるケースもあります。

正職員の勤務時間は、日勤や遅番、夜勤に偏りなく入ることが多いです。パート職員の場合、日勤のみや夜勤のみなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方もできます。

所属する事業所について

重度訪問介護を行うヘルパーは、訪問介護事業所に所属します。利用者と事業所が契約し、ヘルパーは事業所から派遣される形です。

運営しているのは、

・社会福祉法人
・医療法人
・株式会社
・NPO法人

などがあります。

それでは続けて、重度訪問介護の仕事をするために必要な資格に関する説明に⼊ります。

重度訪問介護の仕事をするために必要な資格は?

重度訪問介護の仕事をするために必要な資格は、以下の通りです。

・介護職員初任者研修
・介護福祉士

以上の資格をお持ちでない場合は、障がい者介護に特化した内容の「重度訪問介護従業者養成研修」や「強度行動障害支援者養成研修」の受講が必要です。

それでは続けて、重度訪問介護で働くメリットに関する説明に⼊ります。

重度訪問介護で働くメリットとは?

ここでは、重度訪問介護で働くメリットについて、3つ紹介します。

1.自分のペース配分で仕事ができる
2.年齢を気にせず仕事を続けられる
3.マンツーマンなので深い関係を築ける

それでは詳しく解説していきます。

自分のペース配分で仕事ができる

重度訪問介護は、基本的にはヘルパーが一人で利用者宅を訪問しサービスを提供します。よって他の職員を気にすることなく、自分のペース配分で仕事ができるのです。

介護現場では、スタッフ間の人間関係に悩まされるケースも少なくありません。利用者さんやご家族が望むサービスを自分のペースで提供できるのは、「訪問ヘルパーの特権」と言ってもいいでしょう。

一方、緊急時対応やトラブルが発生した場合には、一人で対応しなければなりません。緊急時には、ご家族や事務所スタッフへ連絡し指示を受けます。
あらかじめ緊急時などのマニュアルが作成されているので、落ち着いて対応しましょう。

年齢を気にせず仕事を続けられる

訪問介護は、他の介護職と比較しても平均年齢が高い傾向にあります。令和3年の調査では、訪問ヘルパーの平均年齢は54.4歳。介護職員の平均年齢47.3歳と比較すると、約7歳も高いことになります。

訪問介護では、70代のヘルパーさんが現役で活躍していることも珍しくありません。また、50〜60代の方が介護の仕事を始めるケースも多くあります。

訪問介護の仕事は、食事や洗濯、掃除など生活に関わる部分が多くあります。家事に精通する方なら、自信を持ってヘルパーの仕事にチャレンジできるでしょう。
利用者さんやご家族からしても、人生経験の豊富なヘルパーさんは安心感があり、歓迎されるものです。

※参考: 介護労働安定センター「事業所における介護労働実態調査 結果報告書

マンツーマンなので深い関係を築ける

重度訪問介護はマンツーマンで関わるので、利用者さんと深い関係を築くことが可能です。介護施設などでは、多くの利用者さんを少数のスタッフで対応するため、十分に関われないこともあります。

「忙しくて、利用者さんと関われない」とストレスを感じてしまう施設スタッフも少なくありません。
その点、訪問介護なら自分のペースで利用者さんと関わり、深い信頼関係を築くこともできます。「もっと利用者さんと関わりたい」と感じている方には、訪問介護はおすすめの職種です。

それでは続けて、重度訪問介護の大変なことに関する説明に⼊ります。

重度訪問介護の大変なことは?

ここでは、重度訪問介護の大変なこと3つを紹介します。

1.精神的なプレッシャーを感じることがある
2.長時間のサービスがある
3.細やかなケアに対応しきれないもある

それでは詳しく解説していきます。

精神的なプレッシャーを感じることがある

重度訪問介護では、基本的に一人でサービスを提供します。よって、利用者さんの体調不良などによる緊急時対応も一人で行わなければなりません。

訪問介護は、精神面でも大きなプレッシャーを感じることもあるでしょう。しかし、心配しすぎる必要はありません。
緊急時対応などは、あらかじめ「どのように対応するか」が利用者さん毎に決まっています。事業所への「報告・連絡・相談」を行えば、管理者などから指示を受けられます。

訪問ヘルパーは、決して一人ではありません。事務所スタッフと連携を取ることで、安心して適切なサービスを提供できるのです。

長時間のサービスがある

重度訪問介護の利用者さんは、常にサポートを必要としている方です。よって、訪問ヘルパーが8時間以上のサービスを提供することもあります。

落ち着いて仕事ができる反面、長時間のサービスが負担になるケースもあるでしょう。万一、利用者さんとの相性が合わない場合は、早めに管理者へ相談しましょう。ケースによっては、担当を交代してもらうのも有効な手段です。

細やかなケアに対応しきれないもある

利用者様の中には重度の障がいをお持ちであり、細やかなケアを必要とされる場合があります。
具体的には、

・マヒがあるため、移動介助に技術が必要
・喀痰吸引が必要な場合もある
・内臓疾患がある

などのケースがあります。

重度訪問介護では、細やかな対応が必要です。しかし最初から全てを完璧にできる人はいません。
利用者さんと信頼関係を築けていれば、「こうして欲しい」と言ってもらえます。希望に沿う介助ができれば、細やかなことにも対応できるはずです。

また先輩の技術指導も受けることができます。自分ひとりで悩まず、事業所のメンバーに相談しましょう。

まとめ

重度訪問介護とは、重度障がいを持つ方の住まいを訪問し、介護を行うサービスのことです。
主には入浴や排せつ、食事などの介助や、洗濯や掃除などの家事を行います。

マンツーマンで提供するため、自分のペースで仕事ができたり、利用者さんと信頼関係を築きやすいことがメリットです。
一方で、緊急時対応や細やかな対応を求められることもあります。
精神的なプレッシャーや大変なこともありますが、一人で抱え込まずに信頼できる先輩や仲間に相談することが重要です。

この記事を参考にし、重度訪問介護に興味を持ち、自分に合った事業所を探していただけると幸いです。

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