アメリカで活躍するソーシャルワーカーを目指す方法！

ソーシャルワーカーは日本国内外問わず高齢化社会の進行やうつ病・不安症状などの精神医療の需要増加に伴い、必要性が高まっている職種です。
しかし、ソーシャルワーカーに必須の資格はなく、専門性が低いという現状もあります。
この記事では、海外で活躍するソーシャルワーカーをご紹介します。

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ソーシャルワーカーとは？

ソーシャルワーカーとは、高齢者や障がい者、不登校児童、生活保護受給者など、社会的に弱い立場の人たちのカウンセリングを担う職種です。
ソーシャルワーカーが活躍する場は高齢者福祉施設や障害者福祉施設、医療機関など多岐にわたり、携わる分野ごとに名称が異なります。

ソーシャルワーカーに必要な資格は？

日本では、ソーシャルワーカーに必要な資格／免許は定められていません。「ソーシャルワーカー」は日本では認知度が低く、海外では広く認知されてます。
社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持っている人は面接時に優遇されますが、ソーシャルワーカーの半数が無資格者です。
日本では精神疾患者や生活保護受給者、不登校の生徒の増加に伴い、ソーシャルワーカーの需要が高まる一方、資格や免許が定められておらず、整備がきちんとなされていないのが現状です。

海外でソーシャルワーカーになるには？

日本でソーシャルワーカーの仕事をしていると、仕事で英語を話す場面はほとんどありません。しかし、日本では近年、海外からの移住者が増加しています。
日本で活躍するソーシャルワーカーにも、今後英語を必要とする場面は増える見込みです。
では、海外で活躍するソーシャルワーカーにはどれほどの英語力が必要か。海外で活躍するソーシャルワーカーに必要な英語力や知識をご紹介します。

海外でソーシャルワーカーになるために必要な英語力は？

活躍する国によって、必要な英語力やソーシャルワーカー資格の取得ルートは異なります。しかし、どの国でもソーシャルワーカーを目指すことは容易ではありません。

オーストラリアの場合、ソーシャルワーカーの資格取得で大学への進学が必須条件となります。そのためには、大学入学までに1年半～2年ほど英語を学習し、「IELTSスコア6.5～7.0」の英語スコアを身につけることが必要になります。
また、カナダの場合、ケースワーカーカレッジへの進学に「IELTS5.5」の英語スコアが必要です。カナダの看護学校ではさらに高い英語スコアが求められるため、将来の看護師資格取得を目指してソーシャルワーカーの資格取得及び就職を目指すケースが多いようです。
海外でソーシャルワーカーの資格を取得後、日本で働くことも可能です。日本には「ソーシャルワーカー」の資格／免許がないため、海外で取得したソーシャルワーカー資格は就職時のアピールとなります。

アメリカでソーシャルワーカーになる方法

多種多様な人種が1つの国で暮らしているアメリカでは、ソーシャルワーカーとしての質が濃いインターンシップ／ボランティア経験を積むことができます。
日本人のソーシャルワーカーがアメリカでの留学を考える場合、適切な手順に沿って、留学への計画や目標を立てることが重要です。

海外でソーシャルワーカーになるための理想的な手順

留学の具体的な計画を立てる

ソーシャルワーカー専門の留学カウンセラーに相談し、留学に向けて具体的な計画を立てます。
民間の英語試験で自らが持っている英語力を確認し、自身の英語力に合わせて語学学校やカレッジの通学期間やソーシャルワーカーとしての就労期間を考えます。

留学に必要な各手続きを済ませる

留学先の語学学校やカレッジへの入学申し込みを行い、ビザの手配を済ませます。また、日本の住民票に関する役所での手続きや航空券、各種保険の手続きも済ませましょう。

留学スタート

語学学校への通学で必要な英語スコアの基準を満たした後、大学やケースワーカーカレッジへ入学。ソーシャルワーカーの卵として、現地でのインターンシップ／ボランティアを行います。

就労先を決定する

ソーシャルワーカーの資格と就労資格を取得し、滞在期間を延長します。海外の医療機関や福祉施設などで、ソーシャルワーカーとして働きます。帰国し、日本でソーシャルワーカーとして働く場合、帰国と同時に就職面接を申し込みましょう。

実際にアメリカで活躍するソーシャルワーカーの声

ソーシャルワーカーとしてアメリカで活躍すると、日本では得られない学びを得ることができます。アメリカで活躍するソーシャルワーカーが得られる学び・スキルについてご紹介します。

日本とアメリカの文化や価値観の違いが客観的に学べる

日本人は「相手の気持ちを考える・察する」「相手の立場に立って考える」ということを、幼い頃から親に教えられる傾向が強いと言われています。
イエス・ノーでハッキリと自分の意思を表現するアメリカとの文化や価値観の違いや、それぞれの価値観・考え方の良さを客観的に見て考え、学ぶことができます。

多種多様な人種に対応できる実践スキルが身に着く

アメリカでは日本に比べ、移民化が大きく進んでいます。そのため、アメリカの臨床実習では多種多様な人種へのカウンセリングスキルが習得できます。

就労の選択肢が広がる

アメリカのソーシャルワーカーは、日本よりも多種多様な分野で活躍できます。

・アメリカに住む日本人高齢者のカウンセリングやケースマネジメント
・虐待の被害に遭った子供や、重度精神疾患を患った子供のカウンセリング
・鎮痛剤中毒者や自殺願望者の支援　　　などなど。

多種多様な人種が混在するアメリカだからこそ、活躍する分野や仕事内容も様々です。

海外でソーシャルワーカーとして活躍するメリット

日本ではまだ未整備な部分が多いソーシャルワーカーの仕事。海外でソーシャルワーカーとして活躍するメリットには以下のようなものがあります。

・ソーシャルワーカーの勉強や資格取得を通じて英語力、語学力がアップする
・海外経験豊富な教授や留学生と交流でき、キャリアアップの相談に乗ってもらえる
・誰にも負けない「海外での留学経験」や「ソーシャルワーカーとしての専門性」が身に着く

海外留学の経験や、ソーシャルワーカーの研修・就労を通じて出会った人たちとの交流経験など。
現地での活動を通じてしか得られない経験や、他の人が経験したことがないことを体験でき、人生の経験値が上がることが海外ソーシャルワーカーの大きなメリットです。

海外ソーシャルワーカーの今後の課題

海外でのソーシャルワーカーの研修・就労にはメリットが多い一方で、課題が多いことも現状です。海外でのソーシャルワーカーの資格取得ルートや就労に関する課題をご紹介します。

資格取得ルートが複雑

アメリカの「ソーシャルワーカー国家資格」は、大学院の修士・臨床レベルとされています。
また、ソーシャルワーカーの資格を取得するために必要な研修及び臨床実習の期間や内容は州によって異なるため、留学先の州が定めている規定を確認する必要があります。
資格取得ルートが複雑かつ難関な上、資格取得後も資格の更新が必要です。

仕事内容や医療制度が複雑

アメリカでは、高齢者や障がい者、虐待の被害に遭った子供だけではなく、アルコール・薬物などの依存者、ホームレス、精神疾患者、DV被害者など、様々な人の心のケアを担います。
また、アメリカの医療制度は複雑で、保険の種類別で退院後に受けられる医療内容が異なります。
ソーシャルワーカーは、医療制度を熟知した上で様々な人への支援を行うのです。

医療従事者同士の対立が激しい

ソーシャルワーカーは医師や看護師などの医療従事者と、入院患者の退院後について話し合います。
医師が希望する入院患者の退院予定と、保険の制限による退院への制限が上手く合わず、患者の退院先や継続医療に関して、医療従事者との対立が起きやすいことも特徴です。

まとめ　自身のスキルを活かして海外の社会福祉を発展させる

日本ではソーシャルワーカーに必要な資格が定められておらず、あまり広く認知されていません。
しかし、精神疾患者や高齢者の増加に伴い、今後ソーシャルワーカーの需要は高まります。
海外での資格取得により、日本でソーシャルワーカーとして活動することはもちろん、自身のスキルを活かして海外の社会福祉に貢献することが可能になります。
自身のスキルアップとして、国内外での社会福祉への貢献として、今後のさらなる活躍が期待されているソーシャルワーカーの仕事を目指してみませんか？

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