介護の仕事内容

社会福祉士と介護福祉士の5つの違い!仕事内容や職場、給料について比較

「社会福祉士」と「介護福祉士」の2つは同じ福祉職で名称は似ていますが、役割や仕事は全く異なる職種です。
この記事では2つの職種の違いについて仕事内容や職場、給料の面から比較して紹介します。
社会福祉士と介護福祉士は同じ福祉系職種でありながら、異なる部分が多いです。ここでは次の5つのポイントから2つの違いについて紹介します。

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同じ福祉職でも役割が違う

同じ福祉職ではありますが、それぞれ役割が異なります。

社会福祉士の役割

社会で生活する中で障害や困りごとを抱えている人の相談を受けて、適切なサービスに誘導するのが役割です。 例えば、自宅で介護を受けたい高齢者やご家族の相談に乗って、他の介護事業者や医療機関などと連携をとりながら、自宅で介護・医療サービスを受けられるように調整することが挙げられます。

介護福祉士の役割

食事や排せつなどの身体的な介護を必要とする方に直接介護サービスを提供するのが役割です。
例えば、高齢者施設での食事介助や入浴介助などの生活をサポートすることが挙げられます。

対象者が違う

介護福祉士は主に身体介護を必要とする高齢者や障害者を対象にサービスを提供します。一方で社会福祉士は福祉的援助を必要とする人すべてを対象としているため、支援対象者が非常に幅広いです。

【社会福祉士の支援対象】
・高齢者
・障害者
・こども
・親・保護者
・低所得者
・入院患者

【介護福祉士の支援対象】
・高齢者
・障害者

仕事内容の違い

【社会福祉士の仕事】
主な仕事は相談援助業務です。相談援助とは困っている人の話を聞いて、その方に合った支援方法を考え、関連機関と連絡調整をとりながら適切なサービスや制度に誘導することをいいます。
また、社会福祉士の仕事はサービスへ誘導して終わりではありません。利用者がサービスを受けていく中で本当にその方に合っているのか計画を見直しながら関わっていきます。この他にも働く職場によって業務が異なり、幅広い業務内容から「なんでも屋さん」のように職場で重宝される社会福祉士が多くいます。

〈社会福祉士の業務例〉
・利用者やご家族の相談を受ける
・関連機関との連絡調整
・会議への参加
・ご家族への連絡
・公的書類の作成
・介護業務
・サービスの利用手続き
・施設内行事の立案など

【介護福祉士の仕事】

主な仕事内容は家事などのサポートや直接の介護を行うことで利用者が安心して生活できる環境をつくることです。利用者に寄り添い、身の回りのお手伝いをします。
介護の仕事は資格がなくてもできますが、直接体に触れる介護業務は行えません。しかし、国家資格である介護福祉士は実際に体に触れるような入浴介助や排せつ介助などの身体介護ができます。また、数多くいる介護職をマネジメントするのも専門的な知識を持つ介護福祉士の仕事の一つです。
その他、利用者やご家族から介護に関する相談を受けて助言を行うこともあります。

〈介護福祉士の業務例〉
・身体介護
(食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗、体位変換など)
・生活支援
(食事の準備、掃除、洗濯、買い物など)
・利用者やご家族からの相談・助言
・地域との交流を促す企画の立案など

職場の違い

【社会福祉士の職場】
社会福祉士は福祉・医療に関わる施設や機関で働くことができるため、活躍の場が広いのが特徴です。民間施設だけでなく、ケースワーカーとして行政で働く人もいます。

〈主な職場〉
・行政(福祉事務所、児童相談所、公立の施設など)
・高齢者施設
・障害者施設
・就労支援施設
・医療機関
・地域包括支援センター
・社会福祉協議会

【介護福祉士の職場】
主に高齢者施設や障害者施設で働きます。高齢者施設と一口に言っても、民間のマンションのような施設から在宅介護メインの事業所など幅広い種類があります。

〈主な職場〉
・高齢者施設
(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、訪問介護事業所など)
・高齢者向け住宅(サービス付き高齢者向け住宅)
・障害者支援施設

給料の違い

社会福祉士と介護福祉士では給料も異なります。
一般的に社会福祉士の方が介護福祉士よりも給料が高い傾向にあります。令和4年度の介護職員常勤者の平均月収は次のとおりです。

【平均月収】
社会福祉士 350,120円
介護福祉士 331,080円

※参考: 厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果

社会福祉士は資格取得の難易度や所有者の少なさから、他の介護職に比べて給料や待遇がいい施設がほとんどです。さらに、専門性の高さから管理職への昇進などの機会に恵まれることが多いことも平均月収が高い要因だと考えられます。
ただし、給料は働く施設によっても給料は異なります。例えば、地方に比べると都市部の方が給料は高いところが多いです。そのため、一概に社会福祉士のほうが介護福祉士より給料が高いとは言えません。
また、介護福祉士は夜勤の仕事があるため、夜勤手当がつく分、社会福祉士よりも給料が高くなるケースもあります。

資格の取り方の違い

【社会福祉士の資格】
令和4年度の社会福祉士国家試験の合格率は31.1%でした。
社会福祉士国家試験の合格率は例年30%前後で、他の福祉系資格に比べても難易度の高い試験です。
また試験を受けるためには福祉系大学や短大の卒業、養成施設の卒業などの受験資格を得る必要があります。 最短で受験資格を得るルートは福祉系4年制大学で履修科目を受けて卒業することです。大学で履修科目を受けない場合や短大の場合は卒業後、相談援助の実務に加えて養成施設に通わなければなりません。
また、児童福祉司や身体障害者福祉司、査察指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事いずれかについて4年以上の実務経験がある方であれば、6か月以上養成施設に通うことで受験できるようになります。

※参考: 厚生労働省「第34回社会福祉士国家試験合格発表

【介護福祉士の資格】
令和4年度の社会福祉士国家試験の合格率は84.3%でした。
過去5年の合格率の推移をみると全体のおよそ7~8割程度の合格率となっています。すべての人が受かるわけではないものの、社会福祉士に比べると受かりやすい合格率といえるでしょう。介護福祉士になるには福祉系高校を卒業するルートと介護福祉士養成施設などに2年以上通うルートがあります。
その他、3年以上の実務経験と指定された研修を受けることで介護福祉士国家試験の受験資格を得ることもできます。資格を得るまでの年数と試験の合格率を見ても、社会福祉士に比べて資格が取得しやすいというメリットがあります。

※参考: 厚生労働省「第34回社会福祉士国家試験合格発表

社会福祉士と介護福祉士のどちらがおすすめ?

社会福祉士も介護福祉士もそれぞれ役割があり、どちらも社会にとってなくてはいけない存在です。どちらの職種にも優劣はないので、自分がなりたいものや目指すものに合わせて選ぶことをおすすめします。ただし、仕事内容や働く場所、資格を取るための方法も全く異なるので注意しましょう。

〈社会福祉士をおすすめしたい人〉
・お話を聞いて環境を整えるサポートをしたい
・福祉職で公務員を目指したい
・就職先の幅を広げたい
・児童福祉に携わりたい

〈介護福祉士をおすすめしたい人〉
・実際に利用者の近くで直接サポートしたい
・高齢者に関わる仕事がしたい
・就職先を見つけやすい

また、学校によっては社会福祉士と介護福祉士のダブルライセンスを目指すことも可能です。2つの資格を持つことで広い視野と深い専門性から多くの人を援助できるようになります。また、管理職としてのキャリアアップを目指すのにも役立つでしょう。自分がなりたいものと実際の職種をイメージしながら、自分に合った仕事を目指していきましょう。

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