介護のスキルアップ

全身性ガイドヘルパーの仕事内容やメリットは?向いている人の特徴も解説します

障がいを持つ方は、さまざまな場面で生活に不便を感じていることが多いです。そんな障がい者を支える一員として、ガイドヘルパーという仕事があります。
この記事では、全身性ガイドヘルパーの仕事内容やガイドヘルパーに向いている人、ガイドヘルパーになるメリットなどを解説していきます。ガイドヘルパーの仕事が気になっていたという方は特に参考にしてみてくださいね。

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全身性ガイドヘルパーとは

ガイドヘルパーとは、障害を持つ方の外出をサポートする仕事のことです。障がいを持つ方が趣味や用事など、外に気軽に出られるようになることで、社会に参加するきっかけにもなる重要な役割です。
また、ガイドヘルパーの中でも、四肢麻痺など全身性の障がいを抱える方のサポートを行う人のことを「全身性ガイドエルパ―」と呼んでいます。
全身性ガイドヘルパーは、全身の機能障がいを抱える方の生活を支えるエキスパートともいえるでしょう。介護福祉士が介護のプロなら、ガイドヘルパーは、障がい者の生活を支えるプロです。ここからは、更に詳しく全身性ガイドヘルパーの情報を解説していきます。

全身性ガイドヘルパーになるには

全身性ガイドヘルパーとして無資格で働くこともできますが、専門の養成研修を受けてみるのもおすすめです。「全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修」というものがあり、通学などで講習を2ヶ月程度受けられます。ガイドヘルパーの養成研修では、座学だけでなく、実際の援助の際と同じ環境での疑似体験なども経験可能です。実際に体験することで、不便な面や危険個所などに気付けます。
また、養成研修で技術面が向上することにより、快適性が高い移動支援を実現することができます。更に、就職の際、養成研修の受講を終えていることで「ガイドヘルパーとしての知識がある」とのアピールにもなります。

全身性ガイドヘルパーの仕事内容

ガイドヘルパーの仕事は、基本的に障がいなどがあり、1人で外出するのが困難な方をサポートするものです。ガイドヘルパーは、さまざまな種類がありますが、四肢麻痺など全身に障がいがあり、外出が難しい方を対象にした仕事を「全身性ガイドヘルパー」と呼んでいます。外出できるように、移乗・移動介助をしたり、見守りで自立支援をしたりします。
主な外出先は以下の場所です。

・娯楽施設
・ショッピング
・旅行

特に多いのは買い物のための外出です。サポート内容は、対象となる方の障がいの程度によって干違いがあります。障がい者の状態や状況に合わせて適切なサポートを行うのが全身性ヘルパーです。

ガイドヘルパーの種類

全身性ガイドヘルパーの他にも、さまざまな障がいに応じて生活をサポートする仕事はあります。
ガイドヘルパーの種類は以下になります。

・全身性障がい者移動介護従業者(全身性ガイドヘルパー)
・同行援護従業者(視覚障がい者のサポート)
・行動援護従業者(知的障がい者のサポート)
・強度行動障がい従事者(強度行動障がいのある方のサポート)

さまざまな障がいの症状により、サポート内容が若干変わってきます。強度行動障がい者従業者は、外出に限らず日常の全てのサポートを行います。

活躍の場

全身性ガイドヘルパーが働く場所は、以下の事業所などになります。

・ガイドヘルパー事業所
・障がい者支援施設
・訪問介護事業所
・グループホーム
・障がい者福祉サービス事業所

障がい者を対象した事業所に登録し、障がい者に外出の必要ができた時に同行するパターンが多いです。

全身性ガイドヘルパーに向いている人

全身性ガイドヘルパーになりたい場合には、自身の適性も判断したいものですよね。
その判断材料となる「ガイドヘルパーに向いている人」の特徴は、主に以下の4つです。

・臨機応変に対応できる人
・順序立てて物事を進める人
・コミュニケーションが好きな人
・相手に寄り添える人

ここからは、ガイドヘルパーに向いている人の特徴4つについて詳しく解説していきます。

臨機応変に対応できる人

利用者には、さまざまな疾患を持つ方がいます。いかなる不測の事態に遭遇しても、冷静に対処できる対応力が必要です。その時の状況・状態に応じて適切に対応できる力が求められます。特に臨機応変な対応ができる方は、全身性ガイドヘルパーに向いているといえるでしょう。

順序立てて物事を進める人

利用者が不測の事態に陥る可能性が高いことは上記で説明した通りです。その際に、冷静に対応できる対応力も大切ですが、何があっても時間をロスしないように順序立てて仕事ができることもガイドヘルパーに必要な素質です。利用者のペースに合わせて外出できるよう、事前準備ができたり、効率良くサポートしたりする力は大切であるといえます。

コミュニケーションが好きな人

ガイドヘルパーとして外出のサポートをする際、無言でいたら利用者が委縮してしまいます。そのようなことがないように適切なコミュニケーションが取れる能力が必要です。
特に、ガイドヘルパーとして付き添う外出先は、娯楽施設や旅行であることも多いです。そのため、雰囲気に合うよう、利用者が外出を一緒に楽しめるような、明るいコミュニケーションが取れる方も向いているといえます。

相手に寄り添える人

障がいのある方に対してのサポートやコミュニケーションは、一方的であってはいけません。利用者のペースに合わせて移動したり、話したりする対応力が重要になります。利用者自身も「自分に合わせてくれている」と気付けば、安心してガイドヘルパーに心を開くことができます。障がいがあることでの苦しみや悲しみを抱える方には、その気持ちに寄り添いゆっくりと話を聞いてあげられることも大切です。

全身性ガイドヘルパーになるメリット

全身性ガイドヘルパーの仕事を検討する上で、そのメリットも知っておきたいものです。
全身性ガイドヘルパーのメリットは主に以下の3つであるといえます。

・比較的介助量が少ない
・利用者としっかり向き合える
・比較的給料が高い

ここからは、3つのメリットについて詳しく解説していきます。

比較的介助量が少ない

全身性ガイドヘルパーの仕事は、外出サポートであるため、施設の介護と比べて介助量が少ない傾向にあります。主な介助場面といえば移乗時や移動時です。移乗や移動介助のノウハウさえ掴めば、比較的身体の負担なく仕事をすることができます。

利用者としっかり向き合える

ガイドヘルパーの仕事は、基本的に1対1です。そのため、ガイドヘルパーとして利用者と出掛ける間は、ゆっくりと向き合ってコミュニケーションを取ることができます。施設内ではできないような、丁寧なコミュニケーションで密な関係を築きたいと思っている方には特におすすめの仕事です。

比較的給料が高い

ガイドヘルパーの募集での時給は比較的高めに設定されています。短時間で、高時給の仕事を狙いたい場合にもガイドヘルパーの仕事はおすすめです。効率良く稼ぐことができるのも、ガイドヘルパーの大きなメリットです。

まとめ

ガイドヘルパーは、障がい者が安心して外出できるようサポートする、素晴らしい仕事です。記事を参考に適性を判断し、自分に合っていたら思い切ってガイドヘルパーを目指してみるのもいいでしょう。ガイドヘルパーとして働く際には、障害を持つ方の最善を考え、サポートできるように努めましょう。

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