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【2023年最新版】気になる!はり師・きゅう師の試験合格率は?

はり師・きゅう師という資格を知っていますか。鍼灸師といえばわかる方もいるかもしれませんが、正式には「はり師」と「きゅう師」という資格を持っている方がそう呼ばれます。
はり師・きゅう師になるためには、はり師の国家試験、きゅう師の国家試験をそれぞれ受けて合格する必要があり、両方の試験に合格する必要があるのです。
それでは、はり師・きゅう師の試験の合格率、受験資格や内容、勤務先について解説していきましょう。

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はり師・きゅう師の合格率は70%前後

はり師・きゅう師の合格率は国家試験の中では高いほう

はり師・きゅう師の試験は毎年2月下旬頃に実施されます。ここ数年でのはり師・きゅう師の合格率は70%台となっており、数ある国家資格の中では高めの数値となっているようです。その理由として、複数年学校に通う必要はありますが合格者数の上限が定められていないことが大きな要因だと思われます。規定点数を獲得することができれば何人でもはり師・きゅう師になれるということです。はり師・きゅう師は社会人になってから目指す方も多く、勤めながら夜間部に通う方も多くいらっしゃいます。
昼間部は高校や大学を卒業してすぐに入学する人、主婦、定年後に手に職をつけようと考えている人、転職を考えて仕事を辞めた人が多く、夜間部は社会人が多い傾向です。

はり師の合格率

はり師の合格率はなぜだかわかりませんが、きゅう師の合格率より1~2%ほど低い傾向にあるようです。2019年~2023年の合格率は下記のとおりです。

試験回数(年度)受験者数合格者数合格率
第27回(2019年度)4,861名3,712名76.4%
第28回(2020年度)4,431名3,263名73.6%
第29回(2021年度)3,853名2,698名70.0%
第30回(2022年度)3,982名2,956名74.2%
第31回(2023年度)4,084名2,877名70.4%

在学中にしっかりと学び、しっかりと準備をすれば合格することは難しくはありません。学校ごとに国家試験対策をしっかりとされているので、対策授業もしっかりと受けておけば安心で学校によっては在学生の合格率が90%を超えているところも多くあります。

きゅう師の合格率

前述したとおり、きゅう師の合格率ははり師の合格率より1~2%程高い傾向にあります。私の同級生もはり師の試験は落ちてしまい、きゅう師の資格だけ取得してしまったので就職先に困っているのを覚えています。
養成機関では、片方だけの資格取得に特化しているわけではありません。どちらの資格も同時に取得できるよう力を入れておられます。2019年~2023年の合格率は下記のとおりです。

試験回数(年度)受験者数合格者数合格率
第27回(2019年度)4,655名3,656名78.5%
第28回(2020年度)4,308名3,201名74.3%
第29回(2021年度)3,797名2,740名72.2%
第30回(2022年度)3,892名2,963名76.1%
第31回(2023年度)4,010名2,875名71.7%

はり師の資格と同じように、在学中にしっかりと学ぶことで十分合格することができる水準となっています。

はり師・きゅう師の受験資格

はり師・きゅう師の受験資格は、はり師・きゅう師養成学校を卒業することで取得することができ、毎年2月下旬に行われる国家試験に合格することで取得することができます。試験でははり師ときゅう師の両方を同時に受験することが可能です。もちろん別々のタイミングで受験することも可能ですが、共通科目というものがあるため同じタイミングで受けることで共通科目が免除することができる点から同時受験する人が多くいます。

はり師・きゅう師の試験内容

試験内容はマークシート4択問題で170問出題されます。1問1点で102点以上獲得すると合格となりますが、共通科目で102点以上獲得していても「はり理論」10問中6問、「きゅう理論」10問中6問を正解できていないと正答率6割以下の理論があるほうは不合格となってしまいます。
つまり、はり師の資格を取得するには「はり理論」6点以上+共通科目96点以上、きゅう師の資格を取得するには「きゅう理論」6点以上+共通科目96点以上を取る必要があるということです。共通科目は以下の科目となります。

・医療概論
・衛生学、公衆衛生学
・関係法規
・解剖学
・生理学
・病理学概論
・臨床医学総論
・臨床医学各論
・リハビリテーション医学
・東洋医学概論
・東洋医学臨床論
・経絡経穴概論

試験は午前と午後にわかれており、受験手数料は14,400円です。

はり師・きゅう師の勤務先

無事国家試験に合格しはり師・きゅう師の資格を得ることが出来た場合、どのような勤め先があるのでしょうか。代表的なのは独立開業、鍼灸院や鍼灸治療も行っている整骨院が多いですが、最近では医療系だけではなく福祉・介護系の職場で活躍している方も多数おられます。
はり師・きゅう師の主な勤め先をひとつずつ解説していきましょう。

独立開業

はり師・きゅう師は資格を取得すると独立開業することが可能です。学校を卒業してすぐに独立開業する人も少なからずいます。もちろん鍼灸院や病院で経験を積んでから独立開業をする人も少なからずいて、勤め先ではできなかった自分の理想の治療を軸に患者さんの治療をすることが可能です。
独立開業にも種類があり、店舗を構えて患者さんが来るのを待つ店舗型と患者さんの自宅に訪問することを専門とした訪問型があり店舗型に比べて訪問型のほうが初期投資が低く始めやすいというメリットがあります。

鍼灸院・鍼灸整骨院(勤め)

はり師・きゅう師の資格取得後、就職先としてもっとも多いのは鍼灸院・鍼灸整骨院でしょう。
店舗周辺の患者さんがメインとなりますが腕の良い先生がいる鍼灸院には県外などの遠方からわざわざ通ってこられる患者さんや有名なスポーツ選手が来ることもあるので経験を積みたい方にはおすすめです。
勤め先の鍼灸院によって得意な治療が違うため自分の会得したい治療を行っている鍼灸院を見つけることができれば、経験を積んでから独立開業をしたい方にも最良でしょう。
純粋に鍼灸治療だけを行っている鍼灸院は求人が少なく、鍼灸整骨院や鍼灸接骨院のほうが求人が多いのが現状で、鍼灸整骨院や鍼灸接骨院では鍼灸以外の施術を覚えなくてはならないところが多くあります。

介護福祉施設

最近増えている就職先として、介護福祉施設があります。少子高齢化に伴い、介護度が低く軽介護で過ごせる方のリハビリ要員としての働き方を求められます。2018年には機能訓練指導員という介護保険法によって定められている職種にはり師・きゅう師も加えられ、介護の現場でもはり師・きゅう師が活躍できる場所が増えました。
機能訓練指導員は介護の必要な方が過ごす特別養護老人ホームやデイサービスなどに勤務し、日常生活を営むために必要な機能が減退しないよう防止する訓練を行います。
在宅で介護を受けながら生活している高齢者が増えている今、少しでも介護を受けずに過ごすお手伝いをします。
機能訓練指導員の資格を持っていると、特定施設・特別養護老人ホーム・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護・短期入所生活介護施設・ショートステイの6つの介護施設では重宝されるでしょう。

スポーツ施設・スポーツトレーナー

スポーツ選手に対し、スポーツ競技のパフォーマンス向上や治療・身体バランスの調整などを行います。鍼灸は薬剤を使用しないためリスクが少なく上記のような効果を発揮できるのでスポーツ業界での需要が高くあります。
スポーツ選手の試合会場に同行し、協議前にコンディションの調整やスポーツ後の疲労回復・ケガの治療や予防を行うこともあります。有名な選手のスポーツトレーナーであれば海外まで同行することも良くある話です。

鍼灸教育機関

あまり多くの枠はありませんが、鍼灸専門学校や鍼灸大学の講師として働くという道もあります。教育機関の講師としてだけではなく、併設している鍼灸院で治療を行い決まった時間に講師としても働くという方が多いようです。

まとめ

はり師・きゅう師の国家試験合格率は例年70%程度ですが、養成機関で真面目に勉強をすれば90%以上を謳っている養成機関も数多く存在しています。試験科目は多いですがマークシート式ですので、時間が足りなくなることはほぼないでしょう。
はり師・きゅう師の試験に合格してからがはり師・きゅう師としてのスタートです。需要の増えている介護関係にすすむも良し、スポーツ関係にすすむも良し、自分のしたい治療を追い求めてください。

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