介護のスキルアップ

介護福祉士の年収は?収入・キャリアアップの方法も解説

介護福祉士の資格があることで介護職として収入・キャリアをアップさせる可能性が広がります。今回は介護福祉士の年収などの収入事情からその理由を解説しつつ、具体的な収入・キャリアアップの方法もあわせてご紹介します。

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介護福祉士の平均年収と平均月収

厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(182ページ第101表)」によると、令和3年度の介護福祉士の平均月収は328,720円です。そして手取りの金額を算出する場合、総支給額の75%〜85%の金額と言われているので間をとって80%で計算すると、262,976円になります。次に平均年収は3,944,640円になり、手取りの金額を算出する場合、総支給の金額×12ヶ月分×80%で計算すると3,155,712円になります。
介護従事者処遇状況等調査は年1回実施されており、前年の令和2年度の平均月収は​​322,680円であり、令和3年度の結果と比較すると6040円アップしています。しかし、勤務先や手当などで金額が変わるのであくまで参考程度に見てもらえばと思います。

※参考: 厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護に関する他の専門職の方との比較

介護の仕事において、保有する資格・業務により給料の金額が異なります。特に現場で介護を直接行う介護職員の場合、介護福祉士は月収・年収はトップクラスとなります。そのため、介護福祉士の資格は収入アップに有効的な方法となります。

保有資格平均月収平均年収
社会福祉士363,480円4,361,760円
介護支援専門員​​362,290円4,347,480円
介護福祉士​​328,720円3,944,640円
実務者研修​​307,330円3,687,960円
初任者研修​​300,510円3,606,120円
保有資格なし​​​​271,260円3,255,120円

※参考: 厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

施設の種類別における比較

介護福祉士の資格を保有しても勤務する介護施設・介護事業所の種類によって月収・年収の金額に差があります。下記の表に平均月収と平均年収が高い施設・事業所順にまとめました。
介護施設の場合、介護老人福祉施設・介護老人保健施設・特定施設入居者生活介護・介護医療院といったある程度規模の大きい施設だとお給料が高い傾向となっています。そして、介護事業所の場合、在宅高齢者の利用ニーズが高い訪問介護・通所リハビリテーションだとお給料が高い傾向となっています。

施設・事業所の種類平均月収平均年収
介護老人福祉施設356,310円4,275,720円
介護老人保健施設​​347,570円4,170,840円
特定施設入居者生活介護事業所​​​​335,920円4,031,040円
訪問介護事業所321,350円3,687,960円
介護医療院​​320,900円3,850,800円
介護療養型医療施設​​​​311,260円3,735,120円
通所リハビリテーション​​​​306,560円3,678,720円
認知症対応型共同生活介護事業所306,430円3,677,160円
小規模多機能型居宅介護事業所302,510円3,630,120円
通所介護事業所289,000円3,468,000円

※参考: 厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

年齢・性別での比較

こちらは介護職員の年齢・性別ごとにおける平均月収を表にまとめました。介護職員という括りなので、介護福祉士・実践者・初任者・経験なしの人が混在しています。しかし、男性・女性の傾向として年齢が若いと金額が少ないですが、30代から40代後半にかけて金額が上がりピークに達している状況となっています。

年齢男性の平均月収女性の平均月収
29歳以下​​297,240円287,400円
30~39歳​​340,130円305,860円
40~49歳​​​​355,700円310,510円
​​50~59歳332,670円315,760円
60歳以上​​286,900円292,710円

※参考: 厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護福祉士の年収は今後も上がるの?

介護福祉士の年収は徐々にではありますが近年上昇傾向にあります。これは現在も続く少子高齢化の進行により、高齢者が増えることで介護が必要な高齢者も相対的に増加するため、施設・在宅サービスを含めた介護保険サービスのニーズは今後も高いことが予想されます。

しかし、一般企業などで勤めている方と比べると、給料が安い・非効率な業務体制などによる職員への業務負担増加などの背景があるため施設・事業所では慢性的な人手不足となっています。
こうした背景から、介護職員の確保・職場の定着率アップの必要性があると判断。国も給料や職員の業務負担を軽減するため、介護職員の処遇改善に取り組みはじめました。
給料面における具体的な施策として、介護施設・介護事業所へ職員の処遇改善の為に新たな種類の報酬(加算)を設けています。
主に、介護職員処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算というこれまであった介護職員の処遇改善を図るための加算内容をさらに充実させ、2022年10月からベースアップ等支援加算と呼ばれる新たな加算も設立。
こうした加算を算定できる様にさまざまな施設・事業所が必要な条件を整えて算定できる様な流れを作り、職員に還元するようにしています。

このように介護職員の処遇改善を積極的に行った結果、令和2年・3年度介護従事者処遇状況等調査結果では介護福祉士を含めた介護職員の平均月収が年々上がっている結果からも今後、介護福祉士の年収が上がる可能性があります。

介護福祉士の収入・キャリアアップの方法

役職につく・昇進を目指す

例えば現在勤めている職場で長い期間在籍して介護福祉士としてキャリアを積むことでより責任ある役職につき昇進することもできる可能性があります。役職について昇進することで、基本給や役職手当による給料アップが見込めます。そして、現場での業務だけではなく、部署内におけるさまざまな管理業務・スタッフの教育・指導など現場の介護職員では経験できない業務を行うことでスキルアップと同時に将来的にはキャリアアップにつながります。

手当をつける

現在勤めている職場で収入アップを目指す場合、さまざまな手当がつくようにすることもおすすめです。手当の種類は介護施設・在宅系の介護事業所によって違いはありますが、代表的な物は資格手当・役職手当て・夜勤手当などがある。手当の金額は職場の規模・規定などで決まっているので一概には言えない。しかし、夜勤に入っている場合の夜勤手当は1回あたり5000円以上出す職場もあるので回数を重ねることで手当が無い頃の金額と比べると2万円以上の差が出る場合があります。そのため、現在の職場における手当の種類や条件を把握し、手当がつくようにアクションを起こすことが必要となります。

現在の仕事に繋がる関連資格の取得

介護関係の資格には様々な物があり、現在の職場において役立つ資格やスキルを学んで取得することで「資格手当」として収入アップにつながります。そして、上位の資格である認定介護福祉士やケアマネジメント業務を行う介護支援専門員の資格を取得することでキャリアアップにつながる場合もあります。その他に、介護現場の仕事を行いながらスクーリングにて看護師・理学療法士・作業療法士などの医療系の資格取得や社会福祉主事・社会福祉士などの相談援助系の資格を取得して給料やキャリアアップする方もいます。

フリーランス・独立

さまざまな業種において働き方を個人が選べるような時代になり、介護の業種においてもワークライフバランスを重視して個人が働き方を選ぶ流れになりつつあります。その中で特定の職場にこだわらず、フリーランスとして複数の施設・事業所で働くこと・業務委託契約にて働く方法もあります。そして、現場や管理業務・経営に関する経験を積むことで独立して介護施設・介護事業所を立ち上げることで収入をアップさせることにもつながります。

待遇のいい職場への転職

「今の職場の給料じゃ満足できない」「もっと給料を上げたい」と思っている場合、より高待遇の職場へ転職する方法もあります。
転職の場合、長い期間や手間をかけずに高待遇な職場に移ることができる事が最大のメリットになります。
しかし、人によっては仕事と同時に転職活動を行うため、希望する職場へ転職するまでの求人に関する情報収集や手続きなど手間がかかると思う人もいます。
そして、転職しても仕事量が現在の職場より負担となる場合・競争率が高い場合は転職に失敗する可能性がある・給料面以外の条件や職場の雰囲気が合わない場合があるといったデメリットもあります。
そのため、希望する条件の職場に転職を行う場合、介護専門の転職サイトに登録することをおすすめします。
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介護福祉士になるにはどうすればいいの?

介護福祉士になるためには国家試験を受験し資格を取得しないとなれません。受験するために実務経験の期間などの条件がありますが、合格率は7割程度あるので試験対策や受験勉強を行うことでよりハードルを下げて余裕をもって合格できる可能性があります。

まとめ

今回は介護福祉士の年収と年収・キャリアアップの方法について解説しました。介護福祉士の年収は近年徐々に平均月収がアップしていることから年収もアップしている状況が続いています。これまでネガティブなイメージだった介護福祉士の処遇が国の施策などで徐々に改善されてきているためです。そして、今後も高齢者の増加に伴い介護保険サービスのニーズはますます高くなることもあるので介護福祉士の年収は今後も上がる可能性があります。
それと同時にキャリアアップの可能性も膨らみますので魅力のあるお仕事だと言えます。現在も介護の現場で年収・キャリアアップを目指したい方は介護福祉士の資格を取得できるように頑張りましょう。今回は本記事を読んでくださりありがとうございました。

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