介護の転職ノウハウ

デイサービスで残業が多い理由は?働きやすい職場を見極めるポイントも紹介

「デイサービスで働いているけれど残業が多くて困っている」「働きやすい職場の見極め方ってあるの?」このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
デイサービスは送迎業務などがあり、業務時間内に仕事が終わりにくいのが残業が多くなる理由の1つです。業務改善につながる提案などが対応策として挙げられます。
本記事では、デイサービスで残業が多い理由と働きやすい職場を見極めるチェックポイントを中心に解説します。

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デイサービスで残業が多い理由は?

デイサービスで働いていて残業が多くなる理由は、突発的なものと恒常的なものがあります。
突発的な理由は次の通りです。

・ご利用者様が体調不良となったため対応が必要になった
・スタッフの早退や欠勤により業務量が増えた
・事業所の設備不良によりサービスの提供が滞った

これらの理由はあくまでも一時的であり、頻繁に残業しなければならない状況ではありません。
恒常的な理由は次の通りです。

・慢性的な人手不足で勤務時間内に業務が終わらない
・慢性的な人手不足で残業を前提としたシフトが組まれている
・勤務時間外にミーティングや研修が開催されている

これらの理由は特定の日だけでなく、残業を前提として仕事せざるを得ない状況です。加えてデイサービスは送迎業務もあるため、受け入れ準備などを勤務時間前に行わなければ間に合わないケースもあります。このように、勤務時間自体に問題がある職場も少なくありません。
続いて、介護職全体の残業時間を解説します。

介護職の残業時間の平均は?

「残業」とは、基本的に所定労働時間を超えて働くことです。例えば、週5日勤務で8〜17時(休憩1時間)の契約の場合、19時まで働けば2時間残業となります。介護職の平均的な残業時間はどのくらいなのでしょうか?
令和3年に「公益財団法人 介護労働安定センター」は介護職員(無期雇用職員)の1週間の残業時間について調査しました。
その結果、「残業なし」と答えたのは59.1%で、全体の約6割にのぼりました。次いで「5時間未満」と答えたのは26%、「5時間以上」は9.9%でした。
残業がない方が半分以上という現状ですが、全体を通しての残業平均時間は1.1時間という結果となりました。
続いて、サービス残業について解説します。

サービス残業は労働基準法違反となる

原則として、労働時間が1日8時間、1週間に40時間を超えることは労働基準法第32条によって禁止されています。所定労働時間を超えてスタッフを労働させる場合、残業代を支払わなければなりません。
残業代が支払われない残業はサービス残業と呼ばれ、労働基準法第37条に違反しています。サービス残業をさせた事業所には罰則があり、労働基準法第119条により6か月以下の懲役または30万円以下の罰金と定められています。
サービス残業が当たり前になっている職場では、どのように対応すればよいのでしょうか?続いて、サービス残業への対応策を解説します。

サービス残業への対応策は?

サービス残業への対応策は次の3つがあります。

・業務改善につながる提案をする
・労働基準監督署へ相談する
・転職する

それぞれ解説します。

業務改善につながる提案をする

業務を効率化できる余地がある場合は、業務改善の提案をしてみましょう。上司や周囲のスタッフに相談しながら改善を目指せば、サービス残業がある現状に問題意識を持ってもらうきっかけにもなります。
介護の現場では介護記録の手書きから専用のシステムへ変更するなど、ICT化も取り入れられています。それぞれの職場の問題点を明確にし、改善策を打ち出してみるのも1つの方法です。

労働基準監督署へ相談する

労働基準監督署に相談する方法もあります。違法なサービス残業を行っていると認められれば、会社への是正勧告や指導が入ります。
相談するには、違法なサービス残業だと判断する資料が必要です。役立つ資料は次のようなものがあります。

・月々の給与明細書
・雇入通知書や労働条件通知書などの使用者から労働者に労働条件を示した書類
・就業規則や賃金規程、退職金規程などの社内規程
・自分や家族が書いたメモなどの出勤、退勤の記録

これらの証拠がなければ、サービス残業だと判断してもらえない可能性もあるため、日常的に資料を集めておくことが大切です。

転職する

サービス残業が当たり前の職場では、意識改革が難しい場合もあります。そういった職場からは転職するという選択肢もあるでしょう。
サービス残業がある職場では、ほかの問題も抱えているケースも少なくありません。ストレスを感じながら働き続けるよりも、働きやすい職場へ転職して仕事に集中しましょう。
続いて、働きやすい職場を見極めるのにチェックしたいポイントを解説します。

働きやすい職場を見極める3つのチェックポイント

働きやすい職場を見極めたいときには、次の3つのポイントを確認しましょう。

・求人が頻繁にだされていないか
・離職率は高くないか
・ミーティングなどが勤務時間外に設定されていないか

それぞれ解説します。

求人が頻繁にだされていないか

求人情報誌や求人サイトに求人が頻繁に出されていないかチェックしましょう。
常に求人を出している事業所は、人手不足が慢性化している恐れがあります。スタッフが足りなければ1人あたりの業務量が増え、残業が多くなる場合もあるでしょう。
求人がめったに出ない事業所は、働きやすく人が定着しやすい可能性が高いでしょう。

離職率は高くないか

働きやすい職場を見極める指標の1つに離職率があります。離職率はある時点で働いていた人数のうち、一定期間後に退職した人の割合を指します。
離職率の計算方法は以下の通りです。

離職率 = 離職者数 ÷ 1月1日現在の常用労働者数 × 100(%)

実際に離職率を計算してみましょう。1月1日現在の常用労働者数が500人の会社で1年間に10名が離職した場合、以下のように計算します。

10 ÷ 500 × 100(%) = 2%

その年の離職率は「2%」となります。
介護事業所の労働者数や離職者数は、厚生労働省が運営している「介護サービス情報公表システム」でチェックが可能です。気になる職場があれば、あらかじめ離職率をチェックしておきましょう。

ミーティングなどが勤務時間外に設定されていないか

求人に記載されている勤務時間とデイサービスの営業時間をチェックすれば、残業が発生しやすい職場かどうかを予測できます。
勤務時間と営業時間に時間差がない場合、スタッフが早出してご利用者様の受け入れ準備や送迎業務などを行っている可能性があります。また、ミーティングや研修などの開催時間も、勤務時間外に設定されていないか注意が必要です。参加するために日常的に残業が発生する恐れがあります。
以上のチェックポイントを入職前に確認し、働きやすい職場を見極めましょう。

まとめ

デイサービスをはじめとした介護の職場では、突発的な残業が起こりやすいのが特徴です。しかし、そのほかにも慢性的な人手不足により、残業が多い職場も少なくありません。なかでもサービス残業は違法であるにもかかわらず、対策していない職場も存在しているのが現状です。
サービス残業への対応策や働きやすい職場を見極めるチェックポイントを参考にし、労働者として働きやすい環境を手に入れましょう。

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