最近、会社のコミュニケーションの場でも多く用いられているアイスブレイク。
緊張をほぐす効果が高いとされているアイスブレイクですが、介護施設のレクリエーションにも用いられるようになりました。
介護施設では、どのような形でアイスブレイクを用いたレクリエーションを実施するのが良いのでしょうか?
この記事では、高齢者が参加しやすいアイスブレイクを用いたレクリエーションや、アイスブレイクを介護施設に取り入れる場合の効果などを解説していきます。
アイスブレイクと介護ケア
介護施設内でも多く採用されているアイスブレイクレクリエーション。「アイスブレイクと言う言葉をなんとなく聞いたことがあるけど、実際何のことなのかよくわからない」と言う方もいるのではないでしょうか?
アイスブレイクの詳細を知れば、なぜ介護現場で多く取り入れられているのか理由がわかるはずです。そこで、ここからは、介護ケアとアイスブレイクについて各項目で詳しく説明していきます。
アイスブレイクとは
アイスブレイクは、場の雰囲気を和ませたり、仲間意識を芽生えさせたりするためのコミュニケーション方法のことです。新人研修やワークショップなど、さまざまな場面で取り入れられています。職場だけでなく、子供を対象としたアイスブレイクもあり、老若男女問わず活用できるものです。
アイスブレイクを取り入れる介護施設が増えている
アイスブレイクは、介護現場でも多く取り入れられています。特に多いのがレクリエーション前の実践です。アイスブレイクを用いたレクリエーションを行うことで、利用者が緊張せず参加でき、終始和やかな雰囲気になります。
高齢者向けレクリエーションに応用できるアイスブレイクの種類
高齢者対象のアイスブレイクには種類があります。
主に以下の要素を含むものが一般的です。
・スタッフに注目を集めるためのもの
・利用者みんなで声を出すもの
・同じ動作をするもの
・絵や写真を用いて会話を広げるもの
・連帯感を生むもの
・利用者個々の人柄がわかるきっかけになるもの
何を目的とするかで、どのようなレクリエーションを実施するかが変わってきます。
アイスブレイクの効果
アイスブレイクを実践することでの効果はさまざまです。
中でも介護施設のレクリエーションなどにアイスブレイクを取り入れることで期待できる効果は以下の3つです。
・打ち解けやすくなる
・会話のきっかけになる
・仲間意識が芽生える
ここからは、上記の効果の内容を具体的に説明していきます。
打ち解けやすくなる
レクリエーションなど、さまざまな人が集まる場では、最初、緊張で空気が張り詰めることがあります。そんな時にアイスブレイクを最初に取り入れることで、利用者みんなの緊張をほぐすことができ、打ち解けた状態でレクリエーションに参加することが可能です。緊張で終始過ごすのではなく、和やかな雰囲気の中レクリエーションを進めることができます。
会話のきっかけになる
アイスブレイクとして、利用者それぞれの自己紹介を行えば、お互いの人間性を理解するきっかけになります。その結果、話しかけたり、自然に会話ができたりと、お互いに馴染みやすい関係を作ることが可能です。
また、利用者が共同で作業するようなレクリエーションも、会話が広がるきっかけとなる場合があります。ただ、なんとなくレクリエーションを開催するよりも、しっかりと目的を持って企画することで、利用者同士の人間関係を良くする効果まで期待することはできます。
仲間の理解が深まる
利用者同士が息を合わせることで、仲間意識を芽生えさせる効果もあります。みんなで協力しながら行うことで一体となり、そこからお互いの親近感が生まれます。仲間意識が芽生えることで、日常生活においても良好な人間関係を築くきっかけとなるでしょう。
アイスブレイクを行うポイント
アイスブレイクを行うためには、いくつかのポイントがあります。
特に気にかけたいポイントは以下の3つです。
・利用者の性格に配慮したものを用意する
・目的をはっきりさせる
・スタッフも和やかな雰囲気を出す
ここからは、上記のポイントを詳しく解説していきます。
利用者の性格に配慮したものを用意する
利用者の性格に配慮した企画を用意しましょう。例えば、自己紹介を含むレクリエーションは、発言好きな方には適切ですが、引っ込み思案の利用者には不適切な可能性もあります。レクリエーションを企画する際には、利用者個々の性格を思い出し、みんなが気持ち良く参加できるものを選択しましょう。
目的をはっきりさせる
アイスブレイクの目的を、具体的に考えてみましょう。
・和やかな空気にさせたい
・利用者同士の交流のきっかけにしたい
など、目的によって適切なレクリエーションが変わってくるからです。
レクリエーション内容を立案する際は、最初に目的を考えるようにするとスムーズです。
スタッフも和やかな雰囲気を出す
アイスブレイクを用いて、利用者の緊張をほぐそうとしても、主であるスタッフ自身がガチガチであったら、緊張感が伝わってしまい台無しです。そうならないためにも、スタッフ自身が余裕ある心で、レクリエーションに取り組むよう心がけましょう。スタッフ自身が笑顔でのびのびとしていれば、自然と利用者もその空気につられるものです。
【高齢者が実践しやすい】アイスブレイクを用いたレクリエーション
介護施設のレクリエーションでもアイスブレイクを取り入れていきましょう!
特に高齢者が実践しやすいおすすめのアイスブレイクレクリエーションは以下です。
・簡単自己紹介「好きなものを紹介」
・脳トレレクリエーション「後出しじゃんけん」
・交流深まる「紙コップタワー」
ここからは、上記3つのレクリエーションの実践方法を更に詳しく解説していきます。
好きなものを紹介
スタッフが前に立ち、利用者一人ひとり順番に、自分の好きなものを聞いていくレクリエーションです。利用者に「好きなものを教えてください」と問いかけてもいいのですが、範囲が広いと何を言っていいのかと悩ませてしまう可能性もあります。そこで、「好きな果物はなにですか?」「一番好きな色は何色ですか?」などを聞いていくのも良いでしょう。
後出しじゃんけん
後出しじゃんけんは、その名の通り、後出しで勝つことを目指すじゃんけんゲームです。スタッフ1人が前に立ち、じゃんけんをします。利用者達がその後に、後出しでじゃんけんに勝つための手を出します。見事後出しで勝てたら利用者の勝ちです。
「後出しだから簡単に勝てるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、やってみると意外と出す手に迷うものです。瞬発力が必要なゲームで脳トレーニングとしてもOK。また、わいわいと楽しみながら行えるため、場が和むきっかけになります。
紙コップタワー
紙コップタワーは、紙コップを順番に積み上げていくゲームです。ジェンガを積み上げるような感覚で、紙コップを利用者が一人ずつ積み上げ、崩れたら負けという流れです。
あまり高いと利用者によっては届かない可能性もあるため、低いテーブルか床から始めていくのが良いでしょう。わいわいと利用者みんなで楽しく行えるため、和やかな空気にすることができます。
まとめ
アイスブレイクを用いたレクリエーションは、利用者の緊張をほぐす効果があるだけでなく、利用者間の交流のきっかけにもなります。介護現場で積極的に採用していけば、レクリエーションに利用者が参加しやすい雰囲気を作ることができるでしょう。その結果、活動量が増えるなど、メリット多数です。
是非、記事を参考に、介護現場にアイスブレイクを取り入れてみてくださいね。
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