「デイサービスって未経験・無資格でも転職できるかな?」と心配になっている方はいませんか?デイサービスが未経験・無資格の方でも働けるかがわかれば、自信を持って転職活動ができるでしょう。そこで当記事では、デイサービスが転職しやすい理由だけではなく、未経験・無資格の方が働きやすい理由やメリットも解説します。デイサービスの仕事が気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。
未経験・無資格でもデイサービスに介護職員として転職できる理由
まずは、デイサービスが、介護職員の経験がなく、関連する資格がなくても転職できる理由について解説します。
介護職員が足りない
転職できる理由の一つ目は、デイサービスを含む介護施設の介護職員が足りていないことです。令和3年に発表された第8期介護保険事業計画によると、介護サービスに必要な介護職員数は以下のとおりでした。
・令和元(2019)年度:約211万人
・令和5(2023)年度:約233万人(推計値)
・令和7(2025)年度:約243万人(推計値)
・令和22(2040)年度:約280万人(推計値)
※参考: 厚生労働省「介護人材確保に向けた取り組み」
推計値ですが、令和22年度は令和元年度と比較して、約69万人も多く介護職員が必要であることがわかりました。しかし、現代の日本の生産年齢人口(15〜64歳)は、少子高齢化に伴い平成7(1995)年をピークに減少しているのです。このことから、将来の介護職員の不足が予想でき、介護職員にとっては転職しやすい売り手市場が続いていくでしょう。
求人に対する求職者数が少ない
転職できる理由の二つ目は、求人に対する求職者数が少ないことです。求人数と求職者数の関係を示す数値に有効求人倍率があります。有効求人倍率は、一人の求職者に対していくつの求人数があるか示す数値で、計算式は以下のとおりです。
・有効求人倍率=有効求人件数÷有効求職者数
数値が高いほど求職者が就職しやすい状況であることを示しています。介護業界の有効求人倍率は全産業の合計と比較すると以下のように高い値です(2023年3月現在)。
・介護サービスの職業 :3.44倍
・全合計:1.22倍 ※パートも含む
※参考: 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分) 報道発表資料」
上記の数値から、介護業界では就職を希望する方一人に対して3件以上の求人があることと、介護業界は全産業と比較するとかなり就職しやすいことがわかります。
資格や経験が条件になっていない
転職できる理由の三つ目は、働くための条件として介護関連の資格や経験が必要ないことです。令和5(2023)年5月27日現在では、介護関連の資格や経験がなくてもデイサービスの介護職員として働けます。ただ、令和6(2024)年4月以降は、認知症介護基礎研修の修了者以上の資格を持っていないとデイサービスで働けません。転職するなら「今だ!」と言える状況です。
なお、資格取得は資格支援制度がある事業所に転職するほうが、経済的負担が少なくすみます。事業者や資格によっても異なりますが、介護職員初任者研修なら費用の1/2や全額を負担してくれる事業所があるのです。資格取得を考えているなら、資格取得支援制度が充実しているデイサービスの事業所に転職したほうがよいでしょう。
次は未経験・無資格の方でもデイサービスが働きやすい理由について解説します。
未経験・無資格でもデイサービスが働きやすい理由
未経験・無資格の方が、異業種・異職種である介護業界の介護職員として働くことは大変なことです。しかし、デイサービスは未経験・無資格の方でも働きやすいのです。ここでは、デイサービスが働きやすい理由について解説します。
介護度の低い利用者が多い
働きやすい理由の一つ目は、デイサービスは介護度の低い利用者が多いことです。介護度が低い利用者の介護は、介護度が高い利用者ほど高度な介護スキルを必要としません。介護施設の利用者の要介護・要支援度を比較すると以下のとおりです。
・デイサービス:要支援1以上
・特別養護老人ホーム:要介護3以上(原則)
・介護老人保健施設:要介護1以上
デイサービスは高度な介護スキルをあまり求められないため、未経験・無資格の方でも精神的・肉体的な負担が少ない状態で働けます。未経験・無資格の方が介護の仕事を始めるために適した職場です。
趣味や運転スキルを活かしやすい
働きやすい理由の二つ目は、趣味や運転のスキルを活かしやすいことです。なぜなら、デイサービスではレクリエーションや送迎業務があるからです。レクリエーションでは絵画や書道、音楽、園芸、カラオケなどを行います。デイサービスなら、あなたの趣味と同じものがレクリエーションで行われているでしょう。また、毎日の利用者の送り迎えをする送迎業務では車の運転をします。日頃、車の運転をしない介護職員も多いので、運転に慣れている方はとても重宝されます。あなたの趣味や運転スキルを活かしてデイサービスで活躍しましょう。
夜勤がない
働きやすい理由の三つ目は、夜勤がないことです。生活リズムが一定のため、体力的・精神的な負担が少なくてすむからです。「夜勤がない」と聞くと、多くの方は以下の等式をイメージするかもしれません。
・夜勤がない=給料が少ない(夜勤手当がない)
上記の等式は事実です。しかし、未経験・無資格の方にとって重要なことは、介護の仕事に慣れることです。給料がほしいために、高度な介護スキルを求められ夜勤のある特別養護老人ホームや介護老人保健施設に転職しても、慣れる前に体や心を壊してしまうかもしれません。実際の介護の仕事を知らない未経験・無資格の方なら、デイサービスで徐々に慣れていくことは、仕事を続けていくうえでとても重要です。
次はデイサービスで働くメリットについて解説します。
未経験・無資格の方がデイサービスで働くメリットとは
実は、未経験・無資格の方にとってデイサービスで働くことは、多くのメリットがあります。ここではメリットについて解説します。
コミュニケーションスキルが身につきやすい
デイサービスで介護職員として勤務すると、コミュニケーションスキルが身につきやすいと言えます。なぜなら、デイサービスには介護度の低い利用者が多くいるからです。介護度の低い利用者の会話能力は衰えていなく、コミュニケーションの手段として会話を使います。しかし、会話は本心を表さないこともあるため、介護度の高い利用者よりも会話をする介護度の低い利用者のほうが、コミュニケーションスキルを求められる場合があるのです。一般の会社でのコミュニケーションを想像していただければよいかもしれません。ほかの介護施設で勤務したときも、デイサービスで身につけたコミュニケーションスキルが役に立ちますよ。
社会人に必要なスキルが身に付きやすい
意外かもしれませんがデイサービスは、社会人に必要な会議の進行スキルや社会人としてのマナーが身につきます。なぜなら、デイサービスはレクリエーションの司会や利用者家族とのかかわりが多いからです。「デイサービスはレクリエーション!」と言えるほど、毎日のようにレクリエーションがあります。レクリエーションで司会をすることも多く、人前に立つことが苦手な方でも、司会にきっと慣れてくるでしょう。この司会の慣れが、事業所内外の様々な会議での進行に役立つのです。
また、デイサービスは利用者家族と接することが多くあります。そのため、言葉遣いといった社会人として必要なマナーが自然と身についていくのです。デイサービスの仕事で身についた会議の進行スキルや社会人としてのマナーは、会社内で昇進したときにも役立つスキルですよ。
デイサービスに未経験・無資格でも転職して介護職として羽ばたこう!
デイサービスは介護の仕事の経験がなくても、関連する資格がなくても転職できる職場です。未経験・無資格の方が働きやすい条件もそろっています。さらに、未経験・無資格の方にとって多くのメリットがあるため、デイサービスは初めて介護の仕事をする方にとって適した職場なのです。未経験・無資格でも自信を持ってデイサービスの求人に応募しましょう!
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